Music's Gonna Set Me Free...
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
colosseum.jpg

第8回に突入した「ジャズ・ロックの華麗なる世界」、いよいよジャズ・ロックを語る上で決して避けては通れない最重要バンド、COLOSSEUMの登場です。

このバンドはGRAHAM BOND ORGANIZATIONJOHN MAYALL BLUES BREAKERSで活動してきたジョン・ハイズマン(Ds)がかつての同僚ジャック・ブルースらによるCREAMの活躍に触発され、既存のロックやジャズの垣根を越える新たなサウンドを目指して結成されました。'69年リリースのデビュー作「Those Who Are About To Die We Salute You」の時点ではまだブルース・ロックやR&Bの色合いを強く残してはいましたが、ハイズマンの豪快なドラムを軸とするドライヴ感溢れるサウンドには既に単なるR&Bの枠を超えたエナジーが感じられました。そして今回ご紹介する、同年リリースの2作目「Valentyne Suite」でこれらの諸要素の解体、再構築が推し進められることにより、当初の目論見であったロック、ジャズ、R&Bの境界をブチ破った革新的なスタイルが遂にその全貌を現すこととなりました。その根幹を成すのはやはりハイズマンであり、彼の手数足数を駆使した凄まじいドラムに引っ張られるように他のメンバーもテンションの高い演奏を繰り広げる。それがピークに達するのが17分に及ぶ3部構成の組曲タイトル・トラックであり、まだプログレッシヴ・ロックという概念が存在していなかった当時のシーンにおいて、その先駆けとなるスタイルを提示したエポック・メイキングな1枚となりました。ちなみに本作はかのVertigoレーベルのカタログ・ナンバー1番を授かった記念すべき1枚でもあります。

バンドは本作の後ヴォーカルをクリス・ファーロウ、ギターを元BAKERLOOのデイヴ“クレム”クレムソンに代えて翌'70年に3作目「Daughter Of Time」をリリースしますが、メンバー全員がリーダーを張れるほどのセンスの持ち主であったが故にエゴの衝突が絶えず、スタジオ盤以上に驚異的なテンションの演奏が繰り広げられる名作ライヴ盤「Live」を'71年にリリースした後あっけなく解散。ハイズマンはTEMPESTを経てCOLOSSEUM IIを結成、クレムソンはピーター・フランプトンの後任としてHUMBLE PIEに加入、デイヴ・グリーンスレイド(Key)は自身の名を冠したGREENSLADEを結成、ディック・ヘクストール=スミス(Sax)はCOLOSSEUMの音楽性を継承したソロ・アルバムをリリースしました。メンバーにスター性を持った人物がいなかったため、ネーム・ヴァリューでは同期のCREAMLED ZEPPELIN等に大きく水をあけられることになってしまいましたが、音楽的な功績という点ではその2バンドには全く引けをとっていないと断言できる、ブリティッシュ・ロック史に語り継がれるべき名バンドです。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
ありがとうございます。聴いてみたいです。レビューも読ませていただきます。
2010/05/13(木) 22:10 | URL | warawannsi666 #-[ 編集]
COLOSSEUMとはやや系統は違いますが、
最近ではノルウェーのELEPHANT9というバンドがいいんじゃないでしょうか。
Key/B/Dsのトリオで、70年代HR的な音像でジャズ・ロックやサイケをやっています。
ここでも近日レビューを挙げる予定です。
2010/05/13(木) 19:36 | URL | chaos666 #-[ 編集]
そのときのライヴでサックスを演奏していたバーバラ・トンプソンって、ジョン・ハイズマンの奥さんなんですね。たった今Wikipediaで知りました(笑)。
いまの時代に、古き良きジャズ・ロックをリバイバル的にやっている若手バンドっているのでしょうか。いたら聴いてみたいです。
2010/05/12(水) 23:14 | URL | warawannsi666 #-[ 編集]
来日公演観に行かれたのですか!羨ましいです。
今この手のジャズ・ロック系バンドの来日公演はほとんどないので、COLOSSEUMが来たというのはほとんど奇跡に近いものがあるのではないでしょうか。
2010/05/10(月) 23:37 | URL | chaos666 #-[ 編集]
2007年の来日公演を見に行ったのを思い出しました。文句なく素晴らしかったのですが、とりわけマーク・クラークさんのボーカルがクリス・ファーロゥさんより強烈に聴こえたことが印象深いです。
2010/05/10(月) 21:34 | URL | warawannsi666 #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://episode666.blog21.fc2.com/tb.php/532-0c507800
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。