Music's Gonna Set Me Free...
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1つ前のエントリーでご紹介したPOSSESSEDを始め、初期スラッシュ・メタル・バンドにはお世辞にも演奏が巧いとはいえないものが多かったのですが、その中でも“お世辞にも”という次元を遥かに超越し、とにかく最悪としか言いようのない演奏を披露したのがブラック・メタル時代の初期SODOMでした。

今回ご紹介する'84年リリースのデビュー・ミニ・アルバム「In The Sign Of Evil」には後のパブリック・イメージとなるトム・エンジェルリッパーの極道シャウトを始めとするMOTORHEAD譲りの極悪イメージは殆どなく、むしろVENOMを直接のルーツとするサタニックなイメージで押し通していましたが、その中で最も強いインパクトを与えたのが最悪の演奏ぶりとチープ極まりない音質。出だしこそなんとかしっかりしているものの、曲が進むにつれてギター、リズム、ヴォーカルのすべてが少しずつズレていき、サビまでいくともう殆どカオスとしか言いようがない状態になっていく。人によってはとてもじゃないが聴いていられないような代物ですが、これがまた邪悪なイメージを演出するのに最大限の効果をあげているという奇跡を起こしています。当のエンジェルリッパーは一時期本作を自身のキャリアから抹消したがっていた感もありましたが、この時代としては破格ともいえる邪悪さが多くの後続にインスピレーションを与えたこともまた事実であり、「Code Red」の初回盤ボーナスCDとして制作され、デス、ブラック勢が多数参加したトリビュート・アルバム「Homage To The Gods」には本作と次作1stフルレンス「Obssessed By Cruelty」からの曲が殆どを占めていました。エンジェルリッパーも後にそれに触発されるかのように本作を丸ごと当時のメンバーで再録音し、未発表曲も追加した「The Final Sign Of Evil」を'07年にリリースしましたが、意図的にローファイな音質にしたのはよいものの、演奏力の向上がかえって当時の邪悪さを完全に蘇らせるのを妨げており、やはり本作はあの時代だからこそ作り得た奇跡だったということを実感させる結果となりました。
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