Music's Gonna Set Me Free...
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
uk1.jpg

70年代プログレッシヴ・ロックのスーパー・バンドとして鳴り物入りでデビューを果たしたU.K.が活動中にリリースしたオリジナル作2枚とライヴ盤「Night After NIght」がデビュー30周年を記念し、音楽的な中心人物であったエディ・ジョブソン自身によるリマスターで先日再発されました。日本盤はベル・アンティークから紙ジャケSHM-CDでのリリースということで、やや値が張るのが気になりますが、なにしろ'06年にEMIから紙ジャケで出た際にも実現ならなかった待望のリマスター化ということで、ファンはチェックせざるを得ないところでしょう。オリジナル作2枚はどちらも甲乙つけがたいプログレの逸品ですが、僕が思い入れを持つのはやはり'78年リリースの「憂国の四士」という秀逸な邦題がつけられた1stです。

パンク・ロックの台頭によって壊滅状態にあったプログレッシヴ・ロック界を救うべく、KING CRIMSONROXY MUSICURIAH HEEPのジョン・ウェットン(Vo,B)とYESKING CRIMSONのビル・ブラッフォード(Ds)、SOFT MACHINEGONGのアラン・ホールズワース(G)、CURVED AIRROXY MUSICのエディ・ジョブソン(Key,Vln)という超強力なメンツで'77年にU.K.を結成、翌'78年に本デビュー作をリリースしました。ホールズワースとブラッフォードによる超絶技巧と来るべき80年代を予感させるジョブソンの未来的なキーボード・サウンドが70年代プログレの伝統を継承しつつ、よりモダンに進化したサウンドを作り上げています。冷静に聴くと歌メロは結構むりやりにはめ込んでいる感もありますが、そこはウェットンのダンディ・ヴォイスとメロディ・センスにより、絶妙のさじ加減が実現しています。

前半は3部構成の組曲でのシンフォニックなアプローチ、後半ではジャズ・ロック的なインタープレイの応酬とカラーは分かれていますが、既にヴォーカル・オリエンテッドな方向に向かっていたウェットンとジャズ指向のホールズワースとブラッフォード(実際、後に2人とも完全にジャズ/フュージョンの人になってしまうわけですが)の接点がこれ以上ないほどにギリギリのバランスで表現されており、このメンツがアルバム1枚のみで終わってしまったのもなんとなく理解できる内容です。実際今作で示されたサウンドのうち、ジャズ的な側面は脱退した2人がその後結成したBRUFORDにそのまま引き継がれることになります。残ったウェットンとジョブソンは新たにテリー・ボジオ(Ds)を迎え、よりヴォーカルの比重を強めた2作目「Danger Money」をリリース、来日公演も行いますが、結局そこでパンクの嵐の前にはかなく散っていくこととなりました。ウェットンはその後ソロ活動を経てASIA結成に動くわけで、U.K.はウェットンがプログレッシヴだった最後のバンドということになります。ジョブソンは昨年、より進化したヘヴィ・プログ・ロック・サウンドを具現化すべくUKZを結成しEPをリリース、現在はフル・アルバムを制作中です。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://episode666.blog21.fc2.com/tb.php/429-88aafe84
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。