Music's Gonna Set Me Free...
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以前ご紹介したTOE FATに続く、「永遠に紙ジャケ再発がありえないだろうアルバム」といえるのが、英国B級ハード・ロックの名コンビ、マイク・パトゥとオリー・ハルソールがPATTO解散後に再合流して結成したBOXERが'75年にリリースしたデビュー作です。問題のジャケットはアメリカ盤では全くの別デザインに差し替えという措置を食らっていますが、今とは時代が違うとはいえよくこのジャケットにOKが出たな、と思わずにはいられません。

このバンドではベースにVAN DER GRAAF GENERATORのキース・エリス、ドラムにJEFF BECK GROUPMAY BLITZのトニー・ニューマンを擁し、PATTOTEMPESTの流れを汲みつつ(TEMPEST”Waiting For A Miracle"のセルフ・カヴァーも収録)よりオーソドックスなブリティッシュ・ロック寄りに方向性を絞り込んでいます。ここで聴けるハルソールのギター・サウンドは幾分歪みを抑え、ソロでもPATTOの時ほどジャジーなプレイはしていませんが、随所で聴かせるトリッキーなフレージングとニューマンのパワフルなドラミングとの絡みが全体的にキャッチーな作風の中にスリリングな空間を持ち込んでいるのが特徴といえるでしょう。そこに乗るパトゥの悪声との相性も抜群であり、PATTOほどのインパクトはなく全体的に渋い雰囲気ではありますが、パトゥとハルソールのケミストリーはこのバンドでも確実に存在していたのがよくわかります。しかしこのメンツで制作した次作「Bloodletting」がお蔵入りとなってしまい(解散後に3作目としてリリース)、2人はそこで再び袂を分かつことになってしまいました。

ハルソールはジャズの素養を持つハイテク・ギタリストでありながらもそれを前面に出さず、あくまで楽曲指向を貫きましたが、それはTEMPEST"Paperback Writer"BOXERのお蔵入り作で"Hey Bulldog"をカヴァーし、後にはTHE RUTLESに参加してしまうほどTHE BEATLESに傾倒していたことからもわかるでしょう。まさしく個性派というべきアーティストでした。日本でも紙ジャケ再発されたPATTOに対して、BOXERは本作と「Bloodletting」が90年代にCD化されたものの現在は再び廃盤。1stは別ジャケットでもいいから、是非とも再度の復刻を強く期待します。
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御もっとも
2009/01/14(水) 01:46 | URL | kkk #-[ 編集]
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