Music's Gonna Set Me Free...
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
between_the_buried_an_me_-_colors.jpg

RATING: 9/10

ノースカロライナの5人組による、PANTERAQUEENCOUNTING CROWSDEPECHE MODEを同列でカヴァーするという離れ業をやってのけた「THE ANATOMY OF」を挟んでの2年ぶりの4作目。元々はニュースクール・ハードコア/メタルコアのフィールドから出てきたバンドでしたが、デビュー作の時点で既に他のバンドとは異なる、卓越したテクニックでプログレッシヴな曲展開をこなすブルータル・デスというべきオリジナリティを打ち出していました。作を重ねるごとにそのオリジナリティは強まり、前作「ALASKA」ではブルータル・デスとメジャーな歌メロの同居さえも成功させましたが、今作では持ち前のプログレ色を全面解放し、遂にプログ・メタルの領域まで突き抜けてきました。リリース前には1曲65分の超大作になるという情報もありましたが、届いた音は8つのチャプターがシームレスでつながるという体裁となっており、なんとか聴き易い形にはなりました。

なんといっても一瞬ジョン・レノンかと思うほどの寂寞感漂うイントロから一気に轟音ギターが被さり、不穏な旋律からそのままブラスト・ビートになだれ込むつかみが今作の何たるかを物語っているといえるでしょう。ここでは従前のブルータル・デス色は(依然中心を占めているとはいえ)もはや曲を構成する一要素でしかなく、DREAM THEATERっぽいアレンジが幅を利かせるようになりましたが(特に"Informal Gluttony"のイントロはモロに"Home"です)、近年のDTのようにあからさまな借り物的な印象を与えないのは、偏に前作までで培われた(そしてカヴァー・アルバムでも示された)雑多な音楽要素をまとめきるアレンジの巧さゆえに他なりません。随所で突拍子もなく飛び出すカントリーやジプシー・ミュージックなどのメロウなパートも決して浮いた印象を与えず、全編に渡って緊迫感を維持し続けます。展開も相当複雑な上に10分を超えるチャプターが3つもあるため、聴き通すのに相当の集中力を要しますが、それに値するだけのアルバムといえるでしょう。かつてDREAM THEATERが過去のプログレの先達にMETALLICAをはじめとするメタル色をブチ込んでプログ・メタルを作り上げたように、今作は過去のプログ・メタルの先達に現代エクストリーム・メタル色を加えてプログ・メタルを新たな次元に進めた記念すべき1枚といえるのではないでしょうか。極論を言ってしまえば、もはやDREAM THEATERに引導を渡せるのは彼らしかいないという気にもなります。現時点では日本発売の可能性がほぼゼロに近いのが残念な気もしますが。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
一応checkしてみよう。DTも新作の出来栄えがちょっといま一つだったし...
2007/09/27(木) 22:22 | URL | ミュジニー #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://episode666.blog21.fc2.com/tb.php/294-9f5737ad
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。