Music's Gonna Set Me Free...
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RATING: 9/10

日本が世界に誇るブラック・メタル・バンドの2年ぶりの7作目。「ダークサイド・オブ・ロック」での文章でも窺い知ることができる川嶋未来(Vo,Key)氏の多彩な音楽性を反映した近作から'97年の3作目「HAIL HORROR HAIL」に通じるシンフォニック・ブラックに再度シフトしたとされていますが、そこで大きく幅をきかせていたプログレ色と日本色は完全に排除され、川嶋氏自身によるライナー(これが川嶋氏の暗黒思想を余すところなく伝えており、実に読み応えあります)でも書かれている通り、全曲速い曲で固められたヨーロピアン風スラッシュ・メタル・サウンドとクラシックの融合を至って高い次元で実現させています。

バンド・サウンドの力量の確かさもさることながら、そこに絡みつくストリングスが単なる装飾にとどまることなくアルバムの邪悪な世界観を演出する上で必要不可欠なものとなっており、さらにはメイン・テーマとなる旋律がアルバムを通じて何度も登場するなど、曲作りは完全に交響楽の手法に則っています。しかしこれだけマニアックにクラシックの手法を突き詰めながらも、あくまでスラッシュ/ブラック・メタルとしての怒り、怨念とエキサイトメントを重要視した作りが何よりも素晴らしい。全編邪悪さ剝き出しの噛み付きシャウトもクール。いかにも日本人的な“痒い所に手が届く”作りという次元を大きく超えた、本場ノルウェー勢すらも凌駕する比類なきオリジナリティに加え、即効性と深みある聴き応えを両立させた、個人的には年間ベスト10候補といえる傑作です。 
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コメント
この記事へのコメント
お久しぶりです!!
随分、早くにレヴューされていたんですね!流石です!(笑)

プログレ色と日本色が大好きだった私には、少し悲しい作品ですが、
これは、これで聴き応え十分ですね。d(^o^)b
2007/07/12(木) 19:08 | URL | Tommy #-[ 編集]
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バンド史上最も速く、もっとも激烈、もっともシンフォニックな、7th!!んんとね、↑これが、全てを物語っています!!説明する必要もないと思いますよ!いや、本当に!!(笑)何しろ「速いのだけでアルバムを作
2007/07/12(木) 19:02:17 | With Latimer!
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