Music's Gonna Set Me Free...
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RATING: 8.5/10

歴史的名盤「DE MYSTERIIS DOM SATHANAS」で歌っていたアッティラ・シハーが再加入し、期待度が非常に高くなっていたノルウェジアン・ブラック・メタル・レジェンドの3年ぶりの4作目。個人的には前作「CHIMERA」の路線をさらに発展させ、そこにアッティラの呪文ヴォーカルが乗るものを勝手に期待していましたが、それは良い意味で裏切られました。

まるでAMラジオで聴いているかのようなこもった音にさらにエコーがかかりまくった、初期ブラック・メタルに回帰したかのような音の悪さ。ヘルハマーの熾烈なドラミングを軸とした爆音スタイルは依然として健在ながら、それ以上に大幅に増量されたスロー・パートにおける隙間だらけの音(その隙間はエコーで埋めているわけですが)と、曲の起承転結すら無視した投げやりな展開が非常に印象に残ります。言うなれば1stの路線にアトモスフェリック・ブラックの手法を援用してローファイな音で仕上げたということになるわけですが、一音一音に込められた緊迫感が半端ではなく(それもまたヘルハマーのドラムに負うところが大きい)、そこにアッティラのあの声が乗ることによって悪夢のような世界観が完成するという図式になっています。はっきり言って、もし今作がもっと良い音で録られていたらここまでリアリティを伴うものにはなっていなかったでしょう。静寂と暴発を繰り返しながら生み出されるカオスとアッティラの呪いの感情剥き出しの発狂ヴォーカルが一体となった、悪い音だからこそ表現できるものがあることを証明した孤高の1枚です。
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