Music's Gonna Set Me Free...
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前作「THREE CHEERS FOR SWEET REVENGE」のヒットにより多くのフォロワーを生んだM.C.R.の2年半ぶりの3作目。前作のヒットはエモをベースとしてメタルやゴシックなども柔軟に取り込んだスタイルが時代の空気にマッチしたからと思われますが、今作であっさりとそのスタイルを放棄し、数多のフォロワーを一気に突き放したステージに歩を進めました。

なんといっても最大の変化はそれまでのいかにもエモ的な蒼さや刹那性、衝動性が完全に消滅し、より地に足の着いた普遍的な楽曲を作ろうという姿勢にあります。ジェラード・ウェイの今までになく堂々とした歌唱はまさにその象徴といえるでしょう。楽曲は前作のパンキッシュ、メタリックな質感を残しつつも、よりパワー・ポップとさえいえる領域に踏み込んでいますが、やはり特筆すべきは1stシングルとなった"Welcome To The Black Parade"でしょう。90年代前半あたりのジャーマン・メタルを思わせる大仰な展開とサビメロが絶大なインパクトを残すこの曲、僕は初めて聴いた時、スローなイントロからアップテンポに切り替わった瞬間にこの曲が名曲であると確信しました。こんな曲はそう滅多にあるもんじゃないです。個人的にはANGRA"Carry On"VALENTINE"God"を初めて聴いた時のような感覚を味わいました。また今作はコンセプト・アルバムですが、そのストーリーを知らなくても十分に楽しめるほど楽曲の出来が素晴らしく、バラードが後半に連発されようとも決して苦にはなりません。

前作の作風が気に入っていた人たちからは今作の完成度の高さが批判の対象になっているようですが、いくら狙い過ぎだと揶揄されようとも、その楽曲の力ですべてを捻じ伏せるべき、2006年を代表する1枚になりそうな予感を感じさせる傑作です。こういう作品こそ欧米とオン・タイムで発売するべきなのに、来日公演にあわせて日本リリースを遅らせるなんて(MASTODONの新作もそうでしたね)、日本のワーナー・ミュージックはいったい何やってんだよ。iTunesに参入する気も全く無さそうだし。
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