Music's Gonna Set Me Free...
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フロリダからそのものズバリのDEATHというバンド名を名乗って(結成当初はMANTASと名乗っていました)登場したこのバンドは'92年の4作目「HUMAN」を境に初期と後期では音楽性が大きく変化しましたが、後続に与えた影響力の大きさという点ではやはり'87年リリースの本デビュー作を筆頭とする初期に軍配が上がるでしょう。

整合性無視で爆走し続けるダークなスラッシュ・メタル・サウンドにチャック・シュルディナー(Vo,G)の苦悶のような吐き声を乗せる音楽性、死や悪魔を題材としたエゲツない歌詞、浮世離れしたコケオドシのようなジャケットなどで構成された世界観は、そのまま80年代末に続々登場するデス・メタルの原型として世界中に多大な影響を与えることとなりました。当初デス・メタルは下手な演奏と劣悪な音質というのがひとつのイメージとして固まっていましたが、シュルディナーは逸早くそのイメージから脱却、後に“デス・メタル界の渡り鳥ギタリスト”として認知されるジェイムズ・マーフィー、スティーヴ・ディジョルジオ(B)、ジーン・ホグラン(Ds)などシーンきっての強者を起用してテクニカル・スラッシュへと音楽性の焦点を定めることとなります。なお、今作に参加したクリス・ライファート(Ds)は脱退後にAUTOPSYを結成、シュルディナーと逆行するかのようにオールドスクール・デスのカリスマとして多くの同業者からリスペクトされ、ダメ人間ぶりに拍車をかけていったというのも今作の功績のひとつといえるでしょう。

90年代末には正統派メタル・プロジェクトのCONTROL DENIEDを立ち上げ、新たな路線を開拓しようとしていたシュルディナーでしたが、その矢先に脳腫瘍に冒されてしまい、医療保険に加入していなかったために莫大な治療費を捻出することができず、当時所属していたNuclear Blastがオフィシャル・ライヴ・ブートレッグをリリースしたり、多くのバンドがベネフィット・ライヴを開催したりしてファンからの寄付を募るなどの願いも空しく、シュルディナーは2001年に34歳という若さでその生涯を終えてしまいました。同業アーティストからの追悼のコメントが多数寄せられたことからも、彼の残した功績の大きさが窺い知れるでしょう。
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