Music's Gonna Set Me Free...
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震災の後しばらく更新を控え、Twitter中心でやってきましたが、ブログ本体も本格的に更新を再開します。よろしくお願いいたします。

再開一発目にご紹介するのはリリース前から話題となっていた、「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」といったスタジオジブリのアニメ映画に使用された曲をエクストリーム・メタル・カヴァーするという暴挙に出たアルバムです。音頭を取ったのはエットレ・リゴッティ(DISARMONIA MUNDI)で、彼のもとにDISARMONIA~、DESTRAGEBLOOD STAIN CHILDLIVING CORPSENEROARGENTOといったバンドが集い、さらに女性ヴォーカリストとしてハレルヤヨーコ(イギリスを中心に活動するシンガーらしいです)が参加しています。

曲はどれも一度は耳にしたものばかりですが、そのどれもが歌メロだけを残しつつ、原曲の持つイメージやニュアンスをまるっきり無視して突撃スラッシュ・ビート、デス・ヴォイス、高速シュレッド・ギター、ブレイクダウンを無意味なまでに圧倒的なスキルでやりたい放題ブチ込んだ激烈アレンジ大会の様相を呈しています。中には「何故そこにデス・ヴォイス入れる?」という場面もありますが、絶対歌詞の意味知らずに歌ってるだろ、というバカさ加減と演ってる側の100%マジっぷりのギャップが日本人にとっては面白い("さんぽ"というタイトルの曲を激烈スラッシュに改変したヴァージョンはその最たるものでしょう)。またBSCのソフィアとハレルヤヨーコのヴォーカルが(恐らく)意図的に抑揚を廃して平坦に歌っており、バックの音と微妙に乖離していることに不満を感じる評価もあるようですが、これは動画サイト上に多数アップされている初音ミク等のヴォーカロイド曲を意識した節も見受けられ、ヴォーカルすらもインストの一部として扱い、突き抜けたトランシーな爽快感を追求したところに個人的には潔さを感じました。中にはジョン・デンヴァーの"Country Road"や松任谷由実の"やさしさに包まれたなら"というアニメを前提に書かれたものではない曲もありますが、そんな曲でも一切遠慮のないブッ壊しっぷりが最高です。はたしてユーミン本人がコレ聴いたらどう思うでしょうか。

人によってはノヴェルティ・ソングにしかならないでしょうが、こんなどうしようもなくバカとしか思えないことをあくまで全力でプレイする演奏陣が生み出す格好良さは筆舌に尽くしがたく、この手のカヴァーものとしては近年稀に見るハイ・クオリティな代物といえるでしょう。一度コレ聴いてしまうともう安直なパンク・カヴァーなんて聴けなくなることでしょう。あくまで企画物なので私的年間ベスト10には入れませんが、"Honorable mensions"にはきっと入れることでしょう。ちなみに今作はスタジオジブリ公認(!)らしいですが、CDの帯にも堂々とジブリと書いてあるので、きっと本当なのでしょう。
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