Music's Gonna Set Me Free...
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RATING:8/10

この現代において“レーベル買い”ができるほぼ唯一のレーベルとなったRise Aboveが新たに送り出した、今時よくこんなシンプルなバンド名をつけることができたなぁと思わずにはいられないスウェーデン出身の6人組(各メンバーの素性は一切不明)のデビュー作。NWOBHMや80年代前半のダーク・メタル系に通じるオカルティックなHMサウンドで、隙間の多い音作りとキーボードがいかにも近年のRise Aboveらしいシケた雰囲気を感じさせますが、ソフトながら怪しさを醸し出すヴォーカルがサビにくると哀愁に満ちたメロディを歌い込み、それが決してミスマッチになっていないのが面白いところです。はっきり言ってオールド・ファン以外には決してアピールしないであろうスタイルですが、好きな人はとことんハマりそうな魅力を備えた1枚といえるでしょう。

 
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RATING: 8.5/10

テキサスのグラインド・コア・バンドのRelapse移籍第1弾となる2年ぶりの3作目。BRUTAL TRUTHらと共にUSグラインド・コアをリードしていくと思われたINSECT WARFAREがあっけなく解散し、しばらく活きのいい若手が出てこなかった(いるとすればMAGRUDERGRINDか)このシーンの中で、このバンドはアルバムを重ねるごとに怒りのパワーを増大し、この手の王道グラインド・コアの中でもトップ・クラスといえる破壊力を獲得したといえるでしょう。ブラストの速さもさることながら、とにかくギターの音圧がハンパない。このギターが時折ミドルを挟みこんでも一切ドライヴ感が落ちないリズムと共に怒涛の音の塊を作り上げ、すべてを強行突破せんとするかの如き勢いで暴走し続ける。その音塊をバックに咆哮するヴォーカルも終始切迫感に満ち溢れており、そのリアリティにただ息をのむばかり。しばらくは僕にとってのグラインド・コアの決定版となりそうな1枚です。

 
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RATING: 9/10

DISARMONIA MUNDIのエットレ・リゴッティのプロデュースによりデビューしたイタリアの5人組が再びリゴッティのプロデュースで制作した3年ぶりの2作目。このジャケット(実際のパッケージは描かれているキャラクターが薄くプリントされています)にただならぬ雰囲気を感じて聴いてみたらこれが大当たりだった、という1枚です。元々前作の時点で通り一遍のデス、スラッシュとは異なる雑食性を随所に感じさせましたが、今作ではその雑食性を全面的に解放し、メタルコア方面のキャッチーな色合いに傾きつつ、既存のメタルコアとは一味もふた味も異なるセンスとストリート感覚に溢れるアッパーなエナジーで一本筋を通した内容に仕上がっています。特に冒頭の"Double Yeah"のイントロでシャッフル・ビートからそのままポリリズムに切り替わる瞬間に今作の凄さが集約されているといっても過言ではないでしょう。その根幹を成す、カンカン鳴りまくる変幻自在のドラミングには驚嘆の思いしか浮かんできません。全体的にリズムはファンキーな感触ですが、スラッシーなスピード感も存分に活かされており、そこに絡むツイン・ギターもさり気なくハイテク・シュレッディングを盛り込んできます。さらに今作を変態的なものにしているのが独特の歌詞であり、"Home Made Chili Delicious Italian Beef"とか"Panda Vs Koala"といったおおよそメタルとはかけ離れた題材ばかりなのが面白く、今作のやりたい放題加減にマッチした雰囲気を作り上げています。あふれ出すアイディアを見事にまとめ上げて一気に大化けし、閉塞気味だったこの手のスタイルにまだまだオリジナリティを生み出す可能性があることを知らしめた、文句なしに2010年裏名盤の筆頭候補です。



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