Music's Gonna Set Me Free...
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ソニーがここにきて80年代ロック/ポップスの紙ジャケ化に乗り出していますが、その中には「トップガン」「フットルース」といった映画サントラ盤も含まれています。今回再発されたラインナップの中で「こんなものまで出すか」と思わず唸ってしまったのが、シルヴェスター・スタローン主演の'87年作「オーバー・ザ・トップ」のサントラ盤です。

本作にはサミー・ヘイガー(当時VAN HALEN)、ロビン・ザンダー(CHEAP TRICK)、ケニー・ロギンスなどが参加していますが、曲は1曲を除いてすべて本作のプロデューサーであるジョルジオ・モロダーの書き下ろしであり、モロダーの楽曲を複数のヴォーカリストが歌うという構成により、サントラとしての統一感を打ち出していると捉えるのが良いかもしれません。その中で異彩を放つのが唯一ASIA名義での参加となった"Gypsy Soul"。この曲にはASIAからは実はジョン・ウェットン一人しか参加していませんが、それでもASIA名義となったのは、ジョン・ウェットンのソロ名義ではアメリカではいまひとつインパクトに欠けると判断されたからでしょう。これまでいくつもリリースされているASIAのコンピレーションにこの曲が収録されないのは、自身が実質ASIAの曲としてカウントしていないからかもしれません。曲自体は本作の他の曲と同様、いかにも80'sという雰囲気を存分に発散したものですが、ウェットンのヴォーカルのおかげでかろうじてASIAっぽさを感じさせるものです。とにかくASIAの音源をコンプリートしたい向きには待望の?再発といえるのではないでしょうか。

映画そのものは日本ではスタローン人気に乗る形でヒットしましたが、アメリカでは大失敗に終わったこともあってこのサントラ盤も今では地味な印象ですが、ヘイガーが歌う主題歌"Winner Takes It All"(ちなみにこの曲にはエディ・ヴァン・ヘイレンが何故かベースで参加)が後に新日本プロレスのスコット・ノートンの入場テーマになったり、ザンダーの"In This Country"がフジテレビのF1グランプリ中継のエンディング・テーマに使用されてヒットするなど、日本では何気に映画サントラの枠を超えたところで重要な1枚だったりします。
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RATING: 8.5/10

HEXENHAUSCANDLEMASSABSTRACT ALGEBRAMEMENTO MORIMERCYFUL FATEといった北欧メタルの裏街道を歩んできたギタリスト、マイク・ウィードによるニュー・バンドのデビュー作。ここまでのウィードのキャリアから連想されるダークなメタル・サウンドのイメージをキープしつつ、ここで一気にブルータルなスタイルにシフト。終始ザクザク刻まれるスラッシュ・リフにブラック・メタルばりの荘厳邪悪さから未来性まで多彩な表情を見せるキーボードとテクニカルかつ叙情的なリード・ギターが絶妙に絡み、日本盤ボーナス(THE BEATLESのカヴァー)を除くと全8曲と少ない曲数ながら、ファストなスラッシュ・ソングから過去のウィードのイメージを崩さないドゥーミーなラスト曲まで、実に濃密な聴き応えを提供してくれています。しかしなんといっても個人的に特筆したいのはリフの音色と格好良さ。久しぶりにギターをアンプにつないでエフェクターいじって、こんな音を出してみたいと思わせてくれた今作はまさしく私的2009年裏名盤候補といえる1枚です。
METAL CHURCHが7月7日、オフィシャル・サイト上で7月9日に行われる「Rocklahoma」フェスティヴァルへの出演を最後に解散することを表明しました。

解散の理由についてはメッセージで

「前進しようとする上で多くのフラストレーションと失望があった。俺達のレコード会社SPVの倒産によりツアーのサポートが受けられなくなったため、プロフェッショナルな活動を続けることが不可能となった。この決断は容易なものではなかった」


と挙げられているように、ドイツのSPVの倒産が直接的な引き金となったようです。度重なるメンバー・チェンジやメジャー・レーベルからのドロップなどがあっても不屈の精神で活動を続け、「A Light In The Dark」「This Present Wasteland」の近作2枚が往年のスピリットを取り戻した快作であっただけに、音楽面以外のビジネス的な理由であっけなく解散というのは本当に残念としかいいようがありません。彼らほどのバンドなら即座に他のレーベルと契約するという手段もあったと思うのですが、もうその情熱も失せてしまったのでしょうか。SPVの倒産は既に色々な方面に波紋を広げていますが、遂にスラッシュ/パワー・メタルの名バンドの解散という事態までも引き起こしてしまいました。他のバンドは大丈夫でしょうか。

スラッシュ黎明期に登場し、スラッシュ的な攻撃性を持ちつつも完全にスラッシュ・メタルに行くことなく、あくまで王道メタルの熱さを貫いた初期2枚でパワー・メタルという潮流を作り上げたMETAL CHURCHの功績はもっと評価されていいと思います。R.I.P.
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RATING: 8.5/10

カリフォルニアの新世代スラッシュ・メタル・バンドによる2年ぶりの2作目。前作は初期スラッシュならではの殺気をその頃の空気のまま再現したという感じで、ノスタルジーのほうが先に立つような印象もありましたが、リズム・セクションが交代し、ゲイリー・ホルト(EXODUS)をプロデューサーに迎え、そのサウンドは一気にパワー・アップ。切れ味を増したリフ、ゴリゴリのベース、手数足数を増したドラムにより、テンポの速い遅いにかかわらず持ち前の“スラッシュ・メタルでしか味わえない殺気”がよりリアルに伝わるようになり、現在のEXODUSDESTRUCTIONに匹敵するほどの暴力性を獲得しました。前作でも使われていたブラスト・ビートは今作でも所々で使われていますが、あくまでもスラッシュのフォーマットの中でのフックとしての役割を果たしており、前作でのノスタルジーから打って変わって現在のシーンに真っ向から勝負に出んとする気概が漲っています。新世代スラッシャーの中から頭一つ抜きん出た存在になりました。これは是非ともライヴで観たいなあ。
ラジオでフライング発表はあったようですが、本日「LOUD PARK 09」の出場アーティスト第2弾が発表されました。

(10/17)
JUDAS PRIEST
MEGADETH
ARCH ENEMY
OUTRAGE
POISON THE WELL
LED ZEPAGAIN (New)
HIROAKI TAGAWA (New)

(10/18)
SLAYER
ROB ZOMBIE
FAIR WARNING
PAPA ROACH (New)
NAPALM DEATH
HATEBREED (New)
STEADLUR (New)
H.E.A.T (New)
LAZARUS A.D.


第1弾のインパクトに比べると今回追加のメンツは若干弱い気が...個人的にはPAPA ROACHが気になります。今年新たに設けられた2日目のメロディアス・ハード枠(FAIR WARNING、H.E.A.T)ですが、やっぱりどうしても場違い感は否めないですね。SLAYERNAPALM DEATHにどういう風にタイムテーブルに組み込んでいくのか、クリエイティヴマンの手腕に注目です。どちらも3つ目のステージだったりして。

今回多くの人が気になっているであろう田川ヒロアキという人は盲目のギタリストで、ネックを上から持つ独特の演奏法を売りにしており、二井原実に見出されてHR/HM界に進出したということです。LOUD PARK出場がより幅広い認知を得る切っ掛けになるか、注目したいところです。
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RATING: 8/10


昨年ハイテク・シュレッダーのクリス・ノリス(G)が脱退し、その後の展開が不安視されたDARKEST HOURの2年ぶりの6作目。後任として加入したマイケル・キャリガンもテクニックは申し分なく、少なくとも演奏面ではノリス脱退の痛手は感じませんが、音楽面では前作「Deliver Us」でこれでもかとぶち込んでいたメロディアスなリード・ギターが抑えられ、速い曲がさらに増えたことにより、印象としてはスラッシュ・メタル寄りに大きくシフトした(というか、直接のルーツのひとつであろうAT THE GATESに一気に接近した?)感もあります。これにより、流麗なソロをより効果的に聴かせることができるようになったのは大きいですが、その反面印象に残るリフが少なく、やはり傑作「Undoing Ruin」ほどのテンションに肉迫できていないのが惜しいところです。とはいっても十分に質は高いし、"Blessed Infection"あたりはイイ線行っていると思いますが...彼らに求めるハードルが無意識のうちに高くなっていることを実感させる1枚ですね。

 
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