Music's Gonna Set Me Free...
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SAXONデビュー30周年記念再発シリーズ、5回目は名作ライヴ盤「The Eagle Has Landed」を挟んで'83年にリリースされた5作目です。今作よりドラムがナイジェル・グロックラーに交代し、前任のピート・ギルはMOTORHEADに移籍しました。世間一般的には今作までがSAXONの(最初の)全盛期とされていますが、それもなんとなくわかる内容といえます。プロダクションが前作までと比べて大きく向上し、全体的にキャッチーさを打ち出した曲調になっていますが、いかんせんビフの音域の狭いヴォーカル・ラインがそのままのため、これまでのシンプルなリフ主体のスタイルから一歩先へ踏み出そうとしている様子が窺えるものの、どことなく消化不良な印象を受けてしまいます。しかしながらオープニングのタイトル・トラックを始めとして、やはりリフの格好良さは特筆すべきであり、それにまたもどかしさが感じられるところです。今作は従来路線の限界を図らずも露呈してしまった感があり、次作以降に歌メロを重視する方向に進むのは今考えれば、ある意味必然的だったといえるかもしれません。

再発に際して追加されたボーナス曲はシングルB面の"Denim And Leather"のライヴ、"Suzie Hold On"の'82年再録ヴァージョン、'82年録音のデモ7曲で、デモの中には未発表に終わった"Turn Out The Lights""Stand Up And Rock""Saturday Night"という曲が含まれており、どうせならこれもちゃんと完成させて世に出してほしかった、というところです。
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RATING: 9/10

ワシントンDC出身のインスト・プログ・メタル・ユニットがProstheticからリリースしたデビュー作。WATCHTOWERMESHUGGAHCYNICSPIRAL ARCHITECTの流れにある変態プログレ・フュージョン・メタルで、怒涛の速弾きのみならずクリーン・サウンドやアラン・ホールズワースばりのトーンなどの多彩な表現を聴かせるギターが、全編で偏執的に繰り出される変拍子の嵐との絡みを実にセンス良くキメまくる。さらには静けさの中から突如エレクトロニクスが切り込み、そのままヘヴィ・パートに雪崩込む展開が実にクール。これは久々にスゲェバンドが出てきたなぁ...と思っていたら、なんとこれが8弦ギターを操るTosin Abasiという黒人ギタリストによるワンマン・プロジェクトだということで更に驚き。ドラムはすべてプログラミングのようですが、言われなければそうだとわからないくらいにリアルな音色。そして何よりも、ギターのみならずリズムにも徹底的にこだわり、このプロジェクトが今作1枚で終わったとしても何ら不思議ではないほどの驚異的なテンションとエナジーを独りですべて作り上げてしまうAbasiという男はまさしくプログレッシヴである、というしかありません。ライヴに向けてメンバーも集めているようですが、これでインプロヴィゼーションをバリバリにキメまくって1曲で20分ぐらい引き延ばすようなライヴをやったとしたらマジで凄いことになりそうです。変態プログ・メタル好きは問答無用でマスト。

 

 
From BLABBERMOUTH.NET

'93年にMAYHEMのユーロニモス殺害および教会への放火の罪で懲役21年の実刑判決を受け、服役していたBURZUMのカウント・グリシュナックことヴァーグ・ヴィカーネスが出所したことが明らかになりました。

2003年に仮出所した際に車を奪って逃走を図ったものの失敗したということもありましたが、刑期を5年残して出所が認められたということは、よほど獄中での態度が良かったということなのでしょう。実際、この2,3年間は家族と会うための仮出所が許可されていたようです。そして昨年、出所後の生活に備えて農場を購入していました。

「俺の心は刑務所の中にはない。ずっと釈放された日に何をしようかということばかり考えているよ」
「息子には生まれてからというもの、ずっと会えていない。毎日電話で声を聴くことができても、成長する場面に立ち会えないのは凄くつらい」
「俺は家族が恋しい。農場で働き、音楽を作り、本を書き、妻や子供達と一緒に暮らし、普通の生活ができる日を待ち望んでいる」


昨年夏にこのように語っていたヴァーグ、もはやかつての極悪ブラック・メタラーの面影は全く残っていなさそうです。今度こそ、本当に信じていいのでしょうか。
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SAXONデビュー30周年記念再発シリーズですが、この4月に第2弾として「Denim And Leather」「Power And The Glory」、「Crusader」の3作がリリースされました。この後、アメリカ進出を狙うも失敗に終わり、長い低迷期に入ることとなった「Innocence Is No Excuse」「Destiny」までの3作が第3弾となり、シリーズが完結することとなりました。今回のシリーズには「The Eagle Has Landed」は含まれていないんですね。'06年に再発されたこともあるからだと思いますが。

今回ご紹介する'81年リリースの4作目は当時のメタルの象徴的ファッションであった“デニムとレザー”をタイトルに冠し、そのタイトル・トラックでメタルヘッズの生活と連帯感を歌うことで、同じNWOBHMの勝ち組であるIRON MAIDENDEF LEPPARDと違ってあくまでファンの目線に立ったことにより、当時のシーンの中で“アニキ”としての信頼感を確立した1枚です。ファンとの連帯感をアンセムとして歌うというテーマは現在でも"Rock Is Our Life" "I've Got To Rock(To Stay Alive)" "Live To Rock"といった曲で受け継がれ、SAXONのもうひとつの芸風として確立されることになります。

前2作は1曲目に強力なキラー・チューンを配してきましたが、今作の"Princess Of The Night"もそれに漏れず、「LOUD PARK 07」のレポートで書いた「いつ聴いても最強」と今でも思えるリフでグイグイ引っ張って行く最高のロッキン・メタル・ソングです。それに続く曲も粒揃いで、ブリティッシュ・メタルが好きなら2nd~今作までの3枚はマスト、と言い切れるだけの出来栄えを誇っています。

今回のボーナス・トラックはシングルB面曲だった"20,000 Ft"のリミックスと'80年「モンスターズ・オブ・ロック」からの"Bap Shoo Ap"(これでドニントン・ライヴの音源がすべて揃うことになりました)、'81年のツアーからセレクトされたライヴ7曲の計9曲です。「The Eagle~」収録時期のライヴということで、当時のSAXONの勢いを伝える好演が揃っています。
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RATING: 9/10

“ディオSABBATH”としては「Dehumanizer」以来17年ぶりとなる新作。その前作はリリース当時、モダン・ヘヴィネス云々と言われて否定的な反応が多かったと記憶していますが、今聴くとちっとも“モダン”でもなんでもないことがわかります。そして、今作はその流れを順当に受け継ぎつつ、キーボードによる叙情性をオミットしてオジー期のドゥーミーな色合いを加えた、前3作とは異なる感触の内容に仕上げてきました。しかしその重さは前作を遙かに上回っており、全編通してアイオミのクールなリフが冴えわたっています。個人的には重さ、邪悪さ、威厳のすべてを備えた"Atom And Evil"のイントロ・リフが飛び出した時点で既に勝負はあったというところです。そこにディオの衰え知らずのヴォーカルがさらなる凄味を加える。中にはオジーが歌ってもよさそうな歌メロも出てきますが、やはりこの音にハマるヴォーカルはディオ以外にありえないというのが奇跡的ですらあります。ほぼ全曲のサビで曲のタイトルを連呼するわかりやすさもあって(実はこれが今作の肝ではないでしょうか)、速い曲が終盤に固められた構成もさほど気にならない。「LOUD PARK」でのステージの充実ぶりをそのまま反映させたかのような、2009年の今、このメンツに期待されるものに理想的な答えを出した、問答無用の傑作でしょう。「Dehumanizer」以降、散々こき下ろされながらも同時代的な重さを自らの音楽に取り入れてきたディオの執念はここで遂に実を結びました。前作をモダンだとして否定してきたくせに今作を素晴らしいというのは全くもって筋が通らないし、そもそも“ヘヴィ”にモダンもクソもねえんだよ。

  
CAVALERA CONSPIRACY、なんで「LOUD PARK」じゃなくて「SUMMER SONIC」なんだよ。しかも出演はビヨンセがヘッドライナーの日で、同じ日に出る予定だったMASTODONLINKIN PARKの日に変更ときた。いくらなんでもそりゃないだろ。FIVE FINGER DEATH PUNCHCANCER BATSも出るとはいえ、わざわざこれらだけを見るために行きたいと思わせる訴求力はいささか弱いのではないでしょうか。

一般向けロック、ポップスをサマソニに、メタルをLPに当てるという住み分けを作っておきながら、中途半端にメタルをサマソニに入れようとするからこういうことになる。MASTODONはまだ百歩譲って理解できるとしても、CONSPIRACYは誰が見たってLPがふさわしい。僕が見に行ける土日に単独公演やってくれる可能性はほぼゼロに近いし、なんとも勿体ないとしか言いようがありません。こうなったらLPに超強力なメンツを呼んでくれなければ納得しねえぞ。
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RATING: 8/10

昨年オリジナルASIAの新作とツアーで忙しかったはずなのに、いったいいつ作るヒマがあったのかと思わずにはいられない、ジョン・ウェットンとジェフリー・ダウンズによるICONプロジェクトの3年ぶりとなる3作目。ASIAが復活した以上、今後は2人が曲を作っていく上で、ASIAのフォーマットに合わないものをICONでやっていこうということなのでしょうが、実際今作は前2作に比べてアレンジの多様化が目立ち、前作以上にASIAとの差別化を図ろうという意図が窺えます。特に"Sex, Power And Money"なんてタイトルも曲調も“らしからぬ”ハード・ロック・ソングであり、全体的に荘厳でありながらも音数を抑えたシンプルなアレンジが今作の特徴といえそうですが、そこに一本筋を通すのはウェットンの格調高いヴォーカル。この声があるだけで何度も聴き込みたくなる味わいが増す、ウェットン・フリークにとってはやはり今作も外せない1枚です。

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