Music's Gonna Set Me Free...
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
anbapoca.jpg

RATING: 8/10

間にディスコグラフィー盤やリミックス盤などを挟んだりしましたが、フルレンスとしては実に7年ぶりとなる2作目。昨年PIG DESTROYERで来日した際に「オウム真理教を題材にした曲がある」と発言したことで今回も日本発売が危ぶまれ、実際ブックレットに尊師の似顔絵も描かれていますが、タイトルや歌詞にはそのものズバリの表現はなく、無事日本盤リリースにこぎつけました。

以前ご紹介した100曲入りEPで速さは極め尽くしたと感じたのか、前評判通りに超高速デジタル・ブラストが大幅に抑えられ、代わりに初期スラッシュ・メタルとスラッジ・コアの暴力性にスポットを当てた、以前とは大きく異なる作風を提示してきました。しかしジェイ・ランドールの阿鼻叫喚スクリームに加え、新たに加入した女性ヴォーカリストのヒステリックなシャウトと、(あくまでも彼らにしては)スローダウンしたとはいえ依然として隙間を埋め尽くすかのような打ち込みドラムにより、それまでと変わらないウルサさとテンションはキープされており、最後まで聴き通すとやはりANbらしいという感想しか出てきません。今回は中盤でドラム・ソロまで登場するほどリズム・セクションの手数が複雑化していますが、それらを全部プログラミングで表現しているというのが凄い。これだけ凝りまくればレコーディングに時間がかかるのもよくわかります。それを考えると、今作には「プログラミングでどれだけ複雑なドラミングを表現できるか」というコンセプトがあるのかもしれません。
スポンサーサイト
chimaira.jpg

RATING: 8/10

クリーヴランド出身の6人組による2年ぶりの通算5作目。"The Thing That Should Not Be""Battery"を混ぜたような、まるでメタルの王道と言うべきイントロに思わず身を乗り出してしまうものの、それを切り裂くかのような咆哮が飛び出した後は、重心の低いソリッドなリフとアタックの強いリズム、メロディ皆無の非人間的なシャウトで聴き手をいたぶるかのようにひたすらミドル~スロー・テンポ一辺倒で迫りくる、HM/HR原理主義者お断りのハードコア・グルーヴ・メタルが全編で繰り広げられ、所々でアップテンポになる場面はあるものの、いつくるかいつくるかと思わせたまま、最初から最後まで徹底して走らない。まるで今作では「速い曲は一切やらずにミドル、スローだけでどれだけヴァリエーションをつけることができるか」という制約を自らに課したんじゃないかとも思えるほどのストイックさが際立っており、それを見事モノにしているところに、現在のバンドの充実ぶりを窺うことができます。やはり力作だった前作に比べると確かに即効性、爽快感では劣るものの、このバンドらしいメカニカルな激重鋼鉄サウンドを違った視点から表現した作りはボディ・ブローのようにジワジワ効いてきます。すっかりLAMB OF GODともタメ張る実力派になりました。

ektomorfwdkm

RATING: 8/10

ハンガリーのA級SOULFLYクローンによる2年半ぶりの8作目。前作「Outcast」は音はSOULFLY譲り、曲名はSEPULTURAから引用と、もはやこれ以上後には退けないほどに徹底してSOULFLYクローンを極めたような作りで、本家がスラッシュ・メタル化した今どうするのかと思っていましたが、自らもそれをフォローするようなことはせず、あくまでもそれまでの路線を突き詰める道を選びました。しかし単純極まりないリフと重厚なリズムのみで突き進むスタイルはそのままながら、トライバルなノリがやや後退して直線的なビートが主体となったことで、結果的にSOULFLYっぽさは幾分薄れることになりましたが、逆説的に確立した“らしさ”は依然として失われておらず、前作で開花した、単純極まりないリフを圧倒的な音圧で格好良く聴かせるセンスがいよいよ際立ってきた感があります。まさしく継続は力なり。

testaeind.jpg

'87年にアナログ盤とカセットのみでリリースされた、同年の「Dynamo Open Air」でのステージを収録したライヴEPが、オリジナル盤から漏れた5曲を追加し、MCもほぼ残らず収めた完全版として遂に待望のCD化。僕もオリジナル盤は聴いたことがなかったので、リリースをずっと楽しみにしていました。この当時はまだアルバム1枚しか出していなかったので、選曲は当然その1stからが殆どですが、この時既に次作に収録される"Disciples Of The Watch"を、しかも1曲目に演っていることに注目。初期TESTAMENTならではの熱さ、ドラマ性、エキサイトメントに加え、スラッシュ・メタルならではの狂乱がライヴにより倍増。ハイライトは特にアレックス・スコルニックのソロ・タイムを挟んでの後半、"Over The Wall"。ギター・ソロのバックで必要以上にラウドに叩きまくるドラムにモッシュしたくなる衝動を抑えきれなくなる。そこから"Do Or Die""Curse Of The Legions Of Death" "Reign Of Terror"へと続く流れは、もし生で観ていたら絶対燃えたことでしょう。再発してくれて本当に感謝。
pestilence.jpg

RATING: 8.5/10

オランダのスラッシュ・デス・メタル・バンドの16年ぶりの復活作(通算5作目)ですが、解散前から残っているのは中心人物のパトリック・マメリ(Vo,G)のみで、バックを元CYNICのトニー・チョイ(B)、DARKANEのピーター・ウィルドアー(Ds)が務めています。

解散前のラスト作「Spheres」ではそれまでのデス・メタルがかったスラッシュから一転して大胆にプログレ・フュージョン化した(しかし今聴くと実に聴き応えがあります)アルバムでしたが、今作ではそこからまた一転して完全にデス・メタル化。図太く刻まれるギターとシャープなリズムのコンビネーションは文句のつけようのない格好良さですが、前作で得たものをいとも簡単に捨て去りたくはないのか、ソロだけはバリバリのフュージョン系であり、相変わらず凄味満点、知性ゼロのデス・ヴォイスとのミスマッチが他では味わえないユニークな感覚を描き出しており、単に復活しただけではなく、あくまでも現在進行形としての姿を示した秀逸なテクニカル・デス・メタル・アルバムです。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。