Music's Gonna Set Me Free...
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RATING: 8/10

フィラデルフィア出身の8人組による2年ぶりの新作。リリースは昨年秋ですが、僕は今年に入ってようやく音を聴きました。音楽性は前作同様、70年代HR、サイケ、ファンク、ジャズ、グラインド・コアをごちゃ混ぜにしたエクストリーム・プログレッシヴ・ロックといえるものですが、全18曲で27分だった前作に対して今作は全9曲で29分と曲がほぼ倍の長さになっており、やはりアクロバティックな演奏を中心としながらも、より緩急のバランスに気を遣った構成がとられています。要は密度の濃い演奏の聴きどころを効果的に聴かせる術を身につけており、より聴き易くなったといえそうですが、相変わらずほぼメロディ皆無で吠え叫び続けるヴォーカルとあくまでも性急な爆発力を主軸に据えた作りが、安易にプログレ的なスノビズムに着地することを拒否しているかのようでもあり、それがまた痛快です。このバンドはこれでいい。
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RATING: 8.5/10

ファンが求めるスラッシュ・メタルのスタイルにあまりにも忠実に作りすぎたために安定感以上の突き抜けた刺激が少な過ぎた感もあった前作「Enemy Of God」から4年ぶりとなる12作目。その前作に似たデザインのジャケットからも推測できるように、スラッシュに回帰した前2作の路線をそのまま引き継いでいますが、今作ではミレのヴォーカルにここしばらく無いほどに激しい衝動性が漲っており、怒りまくった歌詞も含めて「狙った」とは言わせない気迫を伝えてきます。そして曲がそのヴォーカルに引っ張られるかのように無駄な展開を極力省いたストレートなスラッシュ・ソングの連発で一気に畳み掛ける。ミドルやスローで始まる曲でも、ミレの怒りが爆発するとともに急激に加速していく。そこに盛り込まれる、「Coma Of Souls」以降培ってきた耽美メロディのさじ加減も絶妙(ラストの"Demon Prince"のイントロはまるでBLIND GUARDIANですが)。もちろん「Pleasure To Kill」「Terrible Certainty」の頃とは違いますが、やたら安全な印象ばかりが先に立った前2作に欠けていたものを取り戻した今作こそ、まさにKREATORに求められていた音ではないでしょうか。起死回生の一撃。
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RATING: 6/10

昨年DARKEST HOURを脱退したクリス・ノリス(G)がMagna Cartaからリリースしたソロ・プロジェクト作。2曲でヴォーカルにランディ・ブライズ(LAMB OF GOD)をフィーチュアしている以外はすべてインスト。教則DVDを出すほどの腕前に加え、このレーベルからのリリースということで若干プログレがかった全編ハイテク炸裂の内容を期待していましたが、中身はその予想に反して意外にもストレートなスラッシュ/パワー・メタル・サウンド。曲によってはヴォーカル抜きのDARKEST HOURといえるファストでブルータルなものもありますが、ノリスのギターがさほど派手に弾きまくっていないのとリズム・セクションの主張が少ないこともあって、右から左へ流れていってしまうだけの作りばかりが目立ってしまうのがつらいところです。要はヴォーカル抜きでもテンションを維持できるほどのリフやソロのフックに乏しいということになり、結果最も耳を引くのがブライズ参加の2曲というのはノリスにとって本意なのでしょうか。なんかこの人はバンドのほうがいいもの作りそうな気がしますが、一方で現在制作中のDARKEST HOURの新作がどういう方向に向かうのかも気になってきました。
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以前ご紹介したTOE FATに続く、「永遠に紙ジャケ再発がありえないだろうアルバム」といえるのが、英国B級ハード・ロックの名コンビ、マイク・パトゥとオリー・ハルソールがPATTO解散後に再合流して結成したBOXERが'75年にリリースしたデビュー作です。問題のジャケットはアメリカ盤では全くの別デザインに差し替えという措置を食らっていますが、今とは時代が違うとはいえよくこのジャケットにOKが出たな、と思わずにはいられません。

このバンドではベースにVAN DER GRAAF GENERATORのキース・エリス、ドラムにJEFF BECK GROUPMAY BLITZのトニー・ニューマンを擁し、PATTOTEMPESTの流れを汲みつつ(TEMPEST”Waiting For A Miracle"のセルフ・カヴァーも収録)よりオーソドックスなブリティッシュ・ロック寄りに方向性を絞り込んでいます。ここで聴けるハルソールのギター・サウンドは幾分歪みを抑え、ソロでもPATTOの時ほどジャジーなプレイはしていませんが、随所で聴かせるトリッキーなフレージングとニューマンのパワフルなドラミングとの絡みが全体的にキャッチーな作風の中にスリリングな空間を持ち込んでいるのが特徴といえるでしょう。そこに乗るパトゥの悪声との相性も抜群であり、PATTOほどのインパクトはなく全体的に渋い雰囲気ではありますが、パトゥとハルソールのケミストリーはこのバンドでも確実に存在していたのがよくわかります。しかしこのメンツで制作した次作「Bloodletting」がお蔵入りとなってしまい(解散後に3作目としてリリース)、2人はそこで再び袂を分かつことになってしまいました。

ハルソールはジャズの素養を持つハイテク・ギタリストでありながらもそれを前面に出さず、あくまで楽曲指向を貫きましたが、それはTEMPEST"Paperback Writer"BOXERのお蔵入り作で"Hey Bulldog"をカヴァーし、後にはTHE RUTLESに参加してしまうほどTHE BEATLESに傾倒していたことからもわかるでしょう。まさしく個性派というべきアーティストでした。日本でも紙ジャケ再発されたPATTOに対して、BOXERは本作と「Bloodletting」が90年代にCD化されたものの現在は再び廃盤。1stは別ジャケットでもいいから、是非とも再度の復刻を強く期待します。
From BLABBERMOUTH.NET

新年1発目のエントリーは久々のランキングものです。VH1がブレット・マイケルズをホストにした番組で"100 Greatest Hard Rock Songs"を発表しました。以下に全リストを転載します。

01. GUNS N' ROSES - "Welcome To The Jungle"
02. AC/DC - "Back In Black"
03. LED ZEPPELIN - "Whole Lotta Love"
04. BLACK SABBATH - "Paranoid"
05. METALLICA - "Enter Sandman"
06. THE WHO - "Won't Get Fooled Again"
07. NIRVANA - "Smells Like Teen Spirit"
08. AEROSMITH - "Walk This Way"
09. VAN HALEN - "Running With The Devil"
10. MOTÖRHEAD - "Ace Of Spades"
11. DEEP PURPLE - "Smoke On The Water"
12. JUDAS PRIEST - "Breaking The Law"
13. DEF LEPPARD - "Photograph"
14. IRON MAIDEN - "Run To The Hills"
15. MÖTLEY CRÜE - "Dr. Feelgood"
16. KISS - "Rock And Roll All Nite"
17. TWISTED SISTER - "I Wanna Rock"
18. SCORPIONS - "Rock You Like A Hurricane"
19. RUSH - "Tom Sawyer"
20. BON JOVI - "You Give Love A Bad Name"
21. LED ZEPPELIN - "Kashmir"
22. THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE - "Hey Joe"
23. OZZY OSBOURNE - "Crazy Train"
24. IRON BUTTERFLY - "In-A-Gadda-Da-Vida"
25. THE RAMONES - "Blitzkrieg Bop"
26. LYNYRD SKYNYRD - "Freebird"
27. WHITESNAKE - "Still Of The Night"
28. FOO FIGHTERS - "Everlong"
29. JOAN JETT - "Bad Reputation"
30. PEARL JAM - "Evenflow"
31. AC/DC - "Dirty Deeds Done Dirt Cheap"
32. TED NUGENT - "Cat Scratch Fever"
33. GREEN DAY - "Basket Case"
34. HEART - "Barracuda"
35. ALICE COOPER - "School's Out"
36. VAN HALEN - "Hot For Teacher"
37. THE WHO - "My Generation"
38. QUEEN - "Stone Cold Crazy"
39. BOSTON - "More Than A Feeling"
40. POISON - "Talk Dirty To Me"
41. QUIET RIOT - "Cum On Feel The Noise"
42. THE CLASH - "Should I Stay Or Should I Go"
43. DIO - "Holy Diver"
44. CREAM - "Sunshine Of Your Love"
45. FOGHAT - "Slow Ride"
46. ANTHRAX - "Madhouse"
47. KID ROCK - "Bawitdaba"
48. KORN - "Freak On A Leash"
49. IGGY POP AND THE STOOGES - "Search And Destroy"
50. RED HOT CHILI PEPPERS - "Give It Away"
51. MEGADETH - "Peace Sells"
52. THE RUNAWAYS - "Cherry Bomb"
53. STEPPENWOLF - "Born To Be Wild"
54. FAITH NO MORE - "Epic"
55. BLUE ÖYSTER CULT - "Don't Fear The Reaper"
56. WARRANT - "Cherry Pie"
57. THE KINKS - "You Really Got Me"
58. STONE TEMPLE PILOTS - "Interstate Love Song"
59. BILLY SQUIER - "The Stroke"
60. SKID ROW - "18 And Life"
61. RATT - "Round And Round"
62. DOKKEN - "Breaking The Chains"
63. SURVIVOR - "Eye Of The Tiger"
64. ROLLINS BAND - "Liar"
65. MC5 - "Kick Out The Jams"
66. EUROPE - "The Final Countdown"
67. ZZ TOP - "Tush"
68. WHITE ZOMBIE - "More Human Than Human"
69. LIVING COLOUR - "Cult Of Personality"
70. FOREIGNER - "Hot Blooded"
71. JANE'S ADDICTION - "Mountain Song"
72. PAT BENETAR - "Heartbreaker"
73. THIN LIZZY - "Jailbreak"
74. THE CULT - "Love Removal Machine"
75. WHITE STRIPES - "Seven Nation Army"
76. LITA FORD - "Kiss Me Deadly"
77. SOUNDGARDEN - "Black Hole Sun"
78. BAD COMPANY - "Feel Like Making Love"
79. BILLY IDOL - "Rebel Yell"
80. JOURNEY - "Any Way You Want It"
81. BLACK SABBATH - "Heaven And Hell"
82. RAINBOW - "Since You've Been Gone"
83. EVANESCENCE - "Bring Me To Life"
84. W.A.S.P. - "I Wanna Be Somebody"
85. VELVET REVOLVER - "Slither"
86. MARILYN MANSON - "The Beautiful People"
87. WINGER - "Seventeen"
88. ALICE IN CHAINS - "Would?"
89. ANDREW W.K. - "Party Hard"
90. JETHRO TULL - "Aqualung"
91. SMASHING PUMPKINS - "Bullet With Butterfly Wings"
92. NIGHT RANGER - "Don't Tell Me You Love Me"
93. AUTOGRAPH - "Turn Up The Radio"
94. THE DARKNESS - "I Believe In A Thing Called Love"
95. CREED - "Higher"
96. KANSAS - "Carry On Wayward Son"
97. EDGAR WINTER'S GROUP - "Frankenstein"
98. BUCKCHERRY - "Lit Up"
99. GRAND FUNK RAILROAD - "We're An American Band"
100. SAMMY HAGAR - "I Can't Drive 55"


VH1は2006年にも"40 Greatset Metal Songs"を発表していますが、その時とは選ばれているアーティストの曲の順位が違っていたりするのが面白いですね。2006年版にエントリーしていたSLAYERPANTERAが入らず、逆にVAN HALENBON JOVIAEROSMITHが入るあたりは確かにハード・ロックといえるかもしれません。元記事中の"the most awesome guitar-driven, head-banging jams in rock history"というにはいささか違うんじゃねえか、という曲もありますが...BOSTONとか。
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