Music's Gonna Set Me Free...
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
From ITmedia News

「価格を自由に決められる」デジタル配信システムで音楽業界に衝撃を与えた、RADIOHEADの新作「IN RAINBOWS」が日本でも12月3日正午からダウンロード配信されることになりました。勿論日本でも自由価格になります。

正直これが日本でもできるようになるとは思いませんでしたね。売り上げ至上主義のこの日本で。イギリスのオリジナル版のように無料でゲットできるかどうかは今のところわかりませんが、もしできるのであればこれは相当凄いことであり、日本の音楽市場への挑戦といっても過言ではないと思います。デジタル配信がどんどん盛り上がる一方でCD全体のセールスは下降線をたどる一方ですが、これの動向いかんによってはCDというメディアの存在価値が問われることにもなるでしょう。僕も今年に入ってからは部屋にCDを置くスペースが無くなりつつあったこともあって、配信で音楽を購入するのがすっかりメインになり、よっぽど気に入ればパッケージでも買う(すなわち、パッケージで買うに値すると思ったものにCD代を払う)というスタンスになりましたが、今回のRADIOHEADの行動はそれを最もダイレクトな形で表現したといえるのではないでしょうか。ちなみにこのアルバムは日本では12月26日にCD版の発売が決まっています。

これはもっと広く捉えれば、「この作品の価値はお前ら自身で決めてもらって構わない。気に入ってくれれば金を払えばいいし、そうでなければタダでもいい」というアートの原点に返ったものともいえます。今年新作を新聞の付録としてタダ同然で配布して大問題になったプリンスもそうでしたが、今こういった行動は彼らのようなビッグ・ネームにしかできないことなのかもしれませんが、作品の評価がより現実的な形(売上やライヴの動員数など)で表れる次元にまで自分たちを追い込み、自信をもって作り上げた結果だと考えるのが良いのではないでしょうか。これが、普段CDにあまり金を遣わず、主に着うたや配信で音楽を聴いている知的水準の低い(こう書くと怒る人たちがいるのは承知していますが、実際HMViTunes Storeのカスタマー・レビューでの「○○最高!全曲最高!!とにかくイイからみんなも聴いてみて!」といった書き込みを見るとそう思いたくなるのは致し方のないところではないでしょうか)層が支えているといっても過言ではない現在の日本の音楽市場で正確に理解されるかというと甚だ疑問ではありますが...。それに、これが成功して軌道にのった暁には、CDというメディアはLPのように一気にコレクターズ・アイテムへの道に進んでいく可能性だってあるわけで、そうなってしまうとそれはそれで寂しいものがありますよね。今レコード会社が躍起になっている紙ジャケどころの話ではなくなってしまうわけで。“○○の新作、1万枚限定でCD版リリース決定!”なんて時代が来たら僕は正直困りますね。
スポンサーサイト
bsred.jpg

RATING: 8.5/10

VISION OF DISORDERのティム・ウィリアムズ(Vo)とマイク・ケネディ(G)を擁するヘヴィ・ロック・バンドの2年ぶりの2作目。方向性は前作と同じく、ハードコアの切迫感とハード・ロックのグルーヴ感を融合した豪快なスタイルですが、前作に比べてアップ・テンポな曲が増えたことと、プロダクションがよりライヴ感を増したことで、ウィリアムズの怒りの咆哮と浮遊感のある歌唱がまるで水を得た魚のように冴え渡ってきた感があります。前作が持っていたリアリティはウィリアムズのヴォーカルに負うところが大きかったですが、今作では演奏のテンションの高さがそれに真っ向から張り合えるようになり、何よりもロックが本来持つべきプリミティヴなエナジーがここにきて全開になっているところが、正直なところ特筆すべきオリジナリティが皆無な今作にさらなるリアリティと生々しさをもたらしています。タイトル・トラックの冒頭で、スタジオ録音にもかかわらず"This song is called Red Harveeeest!!"と絶叫してしまうところがそれを端的に象徴しているといえるでしょう。
dves.jpg

RATING: 8/10

先日ENUFF Z'NUFFの2代目ドラマーであるリッキー・ペアレントを癌で失うという悲劇に見舞われたドニー・ヴィーの新作ソロはZ'NUFFの名作2nd「STRENGTH」をアコースティックでセルフ・カヴァーしたもので、殆どの曲がギターとピアノだけの素朴な弾き語りスタイルにアレンジされており、リリース当時ヘア・メタルの悪しきイメージのために敬遠され、さらに時代の移り変わりに差し掛かっていたこともあって殆ど正当に評価されなかった「STRENGTH」の優れたメロディ・センスをアンプラグドという形で改めて世に問い直そうという意思もあるのかもしれませんが、ほぼ一発録りと思われる肩肘張らない演奏からはそのような大上段から構えたような雰囲気は感じられず、僕はそれ以上にしばしばTHE BEATLES直系(ちなみに今作には新たに"In My Life"のカヴァーを追加)といわれるメロディを歌うドニーの悪声ヴォーカルが当時のシーンでいかに唯一無二のものであったかということを再確認しました。ドニーにはZ'NUFFでもソロでもどちらでもいいですから、ずっとマイペースでいい歌を歌い続けてほしいですね。 
a7x.jpg

RATING: 8.5/10

メタルコアのフィールドから出てきたバンドとして最も商業的に成功してしまったが故に、賛否両論を受けることが宿命づけられたといえる2年ぶりの4作目。個人的には「ガンズの再来」とか日本盤オビの「世界で最も危険なロック・バンド」といった煽りがいけないような気がしていますが、ともかく音楽的には大ブレイクを果たした前作のメロディック・パワー・メタル路線を順当に受け継いでおり、前作の「やりたいことを何でもかんでもブチ込んだ」末の冗長さが大幅に改善されて曲ごとの焦点が絞られ、歌メロの更なる充実もあって聴き易くなった印象を受けます。しかし彼らの持ち味となった貪欲な雑食性は終盤に発揮されており、王道の熱血スピード・チューンで突き進みながらサビでいきなりヴォーカルにヴォコーダーがかかる(最近のわかりやすい例えでいえばPerfumeか)"Lost"、近年のMY CHEMICAL ROMANCEあたりがやりそうなシアトリカルかつポップな"A Little Piece Of Heaven"、思いっきりアメリカンなカントリー・バラード"Dear God"の3曲で周りに何を言われようとも、自分達のやりたいことを躊躇なくやりぬく姿勢を貫いています。その多様さが他ジャンルへの色眼遣いや売れ線と受け取られそうなものであることが今作への批判の対象となっているわけですが、個人的には曲の出来がどれも良いと思っているだけに、そのどこまでも意欲的な姿勢は絶対的に“買い”です。ともあれ、A7Xが今作でそのアイデンティティを完成させたことは間違いありません。
From BLABBERMOUTH.NET

先頃本格的に音楽活動を再開したセリーヌ・ディオンがオーストラリアの「Sunday Telegraph」紙のインタビュー上で、自身が大のメタル・ファンであることを明かしています。

彼女はライヴのサウンド・チェックの際にはいつもAC/DC"Thunderstruck"を聴いてウォーム・アップしているそうです。彼女はこう語っています。

「私はハード・ロックが好きで、スタジアムでやる時にはエンジニアにサウンド・システムをロックンロールやヘヴィ・メタルをかけて最高の状態にしてもらいたいの。それで私のアドレナリンも出てくるし。」

「私は15~20年ぐらいAC/DCの大ファンだった...サウンド・マンが私に彼らの音楽を教えてくれたの。」

事実、彼女は'02年にリリースされたライヴ盤「DIVAS LAS VEGAS 2002」の中で、アナスタシアとの共演で"You Shook Me All Night Long"を歌っています。

もうすっかりバラード・シンガーとしてのイメージが定着しているだけに、今更ロック・ソングを歌うというわけにはいかないでしょうが、ここで周囲の反対を押し切ってロックにトライしてみるのもいいんじゃないでしょうか。それこそフィメール・シンフォニック・メタルあたりで...。NIGHTWISHWITHIN TEMPTATIONともタメ張れるか?しかしBLABBERMOUTHのコメント欄に寄せられた

「どうせなら次のツアーではコープス・ペイントやってほしいね。そしたら観に行くよ」

というのには笑いましたね。そうなったらまさしくセリーヌ・ディオンはロック。
From BLABBERMOUTH.NET

ポーランドのDECAPITATEDのツアー・バスが今週初めにロシアとベラルーシの国境付近でトラックとの衝突事故を起こしていたことが明らかになりました。この時バスに乗っていたエイドリアン“コヴァン”コヴァネック(Vo)とヴィトルド“ヴィテック”キエルティカ(Ds)が頭部を負傷、ヴィテックは緊急手術を受けポーランドの病院に搬送されましたが、願いも空しく先頃23歳の若さで死亡しました。なお、コヴァンの容体は回復しつつあるものの、依然ロシアの病院に入院しているということです。

デビュー時からその若さからは想像できない並々ならぬ才能を見せ付け、昨年リリースされた目下の最新作「ORGANIC HALLUCINOSIS」でもとどまるところを知らない勢いを見せていただけに、これはあまりにも悲しすぎるとしか言いようがありません。これでまだ23歳だとは...信じられませんね。とにかく今は、コヴァンの一刻も早い回復を願いたいものです。

Rest In Peace...
an.jpg

RATING: 9/10

UKの発狂エクストリーム・メタル・ユニットが傑作「ESCHATON」からわずか1年というハイ・ペース(さらにその間には別バンドMISTRESSの新作も出した!)でリリースした4作目。前作にシェイン・エンバリー(NAPALM DEATH)がゲスト参加(今作にも引き続き参加)した縁か、今作はNAPALM DEATH自身のレーベル、FETO Recordsからリリースされました。

前作でのノイズの嵐のような音像は幾分弱まり、その替わりにギター・サウンドの重量感が増し、ヴォーカルが絶叫一辺倒からメロディアスなサビを増量するなど表現のヴァリエーションを広げたことにより、前作までに比べると明らかに聴き易い方向へと変化していますが、どの曲にもクールなリフが満載されているのと、そのリフとグラインド・コア流れの前のめりに突進するビートとの絡みが奇跡的な格好良さを演出していることもあり、いくら聴き易くなろうと決してセルアウトした印象は与えず、むしろエクストリーム・メタルとしての普遍的な格好良さを獲得したと捉えたいところです。無論、持ち前の凶悪さも一切失われておらず(それはラストの"Castigation And Betrayal"で思い知らされるはず)、前作と何ら劣ることのない聴き応えを誇る力作といえるでしょう。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。