Music's Gonna Set Me Free...
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RATING: 8.5/10

EaracheSSSMUNICIPAL WASTEに続くスラッシュ・リヴァイヴァル・キャンペーン第3の刺客として送り込んだUK出身の4人組のデビュー作。先の2組がクロスオーヴァー・スタイルだったのに対し、こちらはMETALLICAあたりからのルーツを前面に打ち出したリアル・スラッシュ・メタルを貫いています。80年代にMETALLICAフォロワーと呼ばれたMORTAL SINSLAMMERを始め、XENTRIXや初期のOUTRAGEを思わせるところもあり、フレミング・ラスムッセンのプロデューサー起用はまさにドンズバ、この手の音を作らせたら右に出る者はいないといったところです。しかしヴォーカルだけはモロにトム・アラヤの影響丸出しで、それに引っ張られるかのようにスピーディな展開が多いところがいかにも2007年的です。正直目新しさはどこにもありませんし、現在の視点からすると派手さもさほどありませんが、スラッシュ・メタルの格好良さを生真面目に追求する姿勢に好感が持てる1枚です。
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RATING: 9.5/10

90年代メタルの礎を築いたFEAR FACTORYの音楽的イニシアティヴを握った存在ながら、人間関係の悪化によりバンドを追放された巨漢ギタリスト、ディーノ・カザレスの本格的な再始動となるニュー・バンドのデビュー作。僕にとってカザレスはダイムバッグ・ダレルと同様に「こんな音でクールなリフを弾いてみたい」と思わせてくれたギタリストでしたが、今作ではカザレスが自らフェイヴァリットに挙げるFFの名作2nd「DEMANUFACTURE」を彷彿とさせる殺戮リフと高速バス・ドラムのユニゾンによるマシーナリーなメタル・サウンドをよりストロングに進化させつつ、ブルータル・デスやメタルコアなどの色合いも取り込んだ(一部ではMESHUGGAHばりのポリリズムも聴ける)、90年代以降のエクストリーム・メタルの総括ともいえる凄まじく破壊的な音を作り上げています。

HATE ETERNAL等でその実力は証明済みのティム・ヤング(Ds)と殆ど無名の存在ながらパワフルなノーマル・ヴォイスで絶妙なキャッチーさを生み出すトミー・ヴェクスト(Vo)のパフォーマンスも素晴らしいですが、やはり主役はカザレスのFFに対する鬱憤と現代メタルのパイオニアとしての誇りを一気に解放したかの如き殺戮リフの嵐。大多数のファンがディーノ・カザレスという人物に期待するものがほぼ理想的な形で表現されているとともに、FFがカザレスを追い出すとともに失ったもののすべてがここにはあります。個人的には、速く、激しく、うるさい、ヘヴィ・メタルという音楽の醍醐味を余すところなく伝えきった傑作と言ってしまいましょう。
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RATING: 7.5/10

フロリダ出身のメロディック・デス・メタル・バンドの2年ぶりの2作目。前作「FROM YOUR GRAVE」はアメリカのバンドとして本格的にメロディック・デスに取り組む姿勢が興味深かったものの、内容自体は90年代後半の北欧勢のチープな焼き直しという感が拭えませんでしたが、今作は路線こそ前作とほぼ同一ではありますがプロダクションが一気に図太さを増し、ある意味予想外といえるレヴェル・アップを果たしています。どの曲にもギター・ソロの泣きをじっくり聴かせるパートを配しており、ギター・プレイの自信の程を窺わせていますが(インスト曲まであり)、そのために全体に曲が長尺傾向となり、一気に聴かせきるだけの勢いに欠ける点が個人的にはやや残念ですが、リフの格好良さも含めて、前作を考えるとお釣りがくるほどの成長を示した拾い物的な1枚といえるでしょう。でも、7曲目が単なる4秒間の無音状態なのは何故?なお、"Into The Pit"TESTAMENTのカヴァーで、ここでもソロ・プレイの巧さが光ります。
iTunes Storeは昨日8月14日よりジョン・レノンのライヴ、編集盤を含むカタログ全16作品の配信を開始しました。勿論DRMフリーのiTunes Plus仕様で、これでTHE BEATLES関連ではポール・マッカートニー、TRAVELING WILBURYSに続いて3組目の登場となりました。

これで誰もが期待するのは当然本体、THE BEATLESの配信ということになるでしょうが、多分その前にジョージ・ハリスンとリンゴ・スターの各ソロ作品がくるでしょうね。既にTHE BEATLESのカタログはデジタル配信に備えて全作品リマスターが完了しているといわれていますが、それらが世に出るのはまだまだ先になることでしょう。ちなみに今回のジョンの配信には現行CDの音源がそのまま用いられており、先のポールのように新たにリマスターはされていないようです。

で、HR/HM界のビッグ・ネームではAC/DC、オリジナルBLACK SABBATHが未だにデジタル配信を許可していません(AC/DCは近々オーストラリア国内のオンライン・ストアのみで配信を開始するようですが)。彼らがいつ出てくるのかということにも期待したいところですが...。
From BLABBERMOUTH.NET

イギリスのThe Sun Onlineが、今季アメリカのプロ・サッカー・リーグに移籍したデイヴィッド・ベッカムがワシントンDCでIRON MAIDENのTシャツを着て歩いている姿を報じています。

ベッカムは以前にもEXODUSのTシャツを着て公の場に出てきたことがありましたが、ベッカム自身は大のヒップホップ好きで、この手のTシャツを着ているのは妻のヴィクトリアが「ロックTシャツを着るのがクールなのよ。ヘヴィなギターがイヤじゃなければね」と勧めているからだといわれています。

なーんだ、やっぱり単にファッションとして着てただけなのか...なんだかなぁ、という感じですが、BLABBERMOUTHのコメント欄では「ベッカムはポーザー野郎だ」という非難よりも、むしろアメリカにおけるサッカーの立場についてのバトルが発生しているようです。確かにアメリカでは野球やアメフトに比べてサッカーの人気は格段に落ちますが、ここは純粋にベッカムがアメリカのサッカーに何をもたらすかに期待しようかと思います。引退後の“余生”を考えてアメリカに渡ったんじゃないかと揶揄する声もありますが...。
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RATING: 9/10

オランダのデス・メタル・ゴッズの再結成第2弾となる2年ぶりの8作目。初期の攻撃性と中~後期のHR的グルーヴ感を融合してさらに凶暴化させた復活作「LA MUERTE」の路線を順当に進化させ、重量感、速さ、グルーヴのすべてがさらにビルド・アップされた、ストイックなまでに硬派なスタイルを貫いています。ミドル~スロー・パートの圧殺感から一気に猛ラッシュでブッ殺しにかかるかのようなブラストに転じるダイナミズムがより際立っており、それを彩るメロディアスではあるものの、決して安直な泣きに走らずに残忍さを演出するツイン・ギターとドスの効きまくった気合い入りまくりのデス・ヴォイスが全編に一本筋の通った緊迫感と殺気をもたらしています。その魅力が1曲に凝縮されたかのような9分の大作"Babylon's Whores"はまさに圧巻の一言。決して近年の若手ほどの派手さはないものの、そこらのブルータル・デスよりもよっぽどブルータルで、そこらのタフガイ・ハードコアよりもよっぽどタフでハードコアで極悪。前作にもまして聴き応え十分の力作でしょう。
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RATING: 7/10

EXHUMEDのマット・ハーヴェイ(Vo,G)が本業とは別にやっているレトロ・スラッシュ・バンドの8年ぶりの2作目。その前作「WE WILL DESTROY...YOU WILL OBEY!」はヨーロピアン・テイストの強い直球勝負のスタイルでしたが、今作ではそこから幅を広げて80年代スラッシュ全般にインスピレーションを求めた、METALLICASLAYEREXODUSTESTAMENTANTHRAXKREATORといった元ネタが一発で判るリフやソロで埋め尽くされています。前作でも一部にその傾向は表れていましたが、今作ではそれがより確信犯的に押し出されています。それが先達へのリスペクト、オマージュといえば聞こえはいいですが、今作に関してはいかにも昨今のスラッシュ・リヴァイヴァルの波に乗って出てきたぞと言わんばかりのあざとさばかりが鼻についてしまいます。同じレトロ・スラッシュでも先にレビューしたMERCILESS DEATHが良かったのはそのイノセントなバカっぷりが美しかったからであって、彼らの場合はそれよりも先に確信犯ぶりがモロに見えてしまうのがなんとも痛く、まだ前作のほうがイノセントだったと思えます。おまけに言えば今月のBURRN!誌に掲載されているインタビューもまた痛い(インタビュアーもインタビュアーだけに...)。期待は大きかっただけに、そこがちょっと残念。
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RATING: 8/10

デイヴィッド・シルヴェリア(Ds)が一時離脱したため、7曲でテリー・ボジオ、4曲でブルックス・ワッカーマン(ex.SUICIDAL TENDENCIES)、2曲でジョナサン・デイヴィス(Vo)自らがドラムを叩いて完成させた、アルバム・タイトル無しで勝負に出た1年半ぶりの8作目。アルバム毎に作風を微妙に変えてくるKORNとしては珍しく、今作の音楽性は問題作の呼び声が高かった前作「SEE YOU ON THE OTHER SIDE」の路線を引き継いだものですが、前作における"Twisted Transistor"のようなアッパーな曲は姿を消し、5作目「UNTOUCHABLES」に通じる耽美的なムードが全編を支配するものとなりました。

前作よりギターがマンキー・シェイファー1人となり、代わりにエフェクトやプログラミングを多用したアレンジが従来のKORNのスタイルと上手く噛み合わなかったこと(そしてギターが1人で無理に2人分の重さを出そうとしたこと)が前作を問題作たらしめたと僕は解釈していますが、今作はまず何よりも歌メロに重点が置かれており、アレンジ全体がそれを活かす方向で組み立てられたことにより(これはキーボードで参加した人物が全曲の作曲に関与したことも大きい)、はっきり言って聴き応えは前作を大きく凌ぎます。特にシングルとなった"Evolution"以降の充実ぶりは意外な驚きでした。表層的なヘヴィネスは前作よりも更に後退したため、初期しか認めないというファンには今作も受け入れがたいものになることは確実ですが、ヘッドがいなくなったということを自覚したKORNが新路線にさらなる確信を抱いたことを実感させる会心の1枚ではないでしょうか。
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