Music's Gonna Set Me Free...
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From ASCII.jp

下のエントリーでEMIのDRMフリー楽曲販売開始のニュースをご紹介しましたが、その一方で「目先の既得損益しか頭に無い他社」の中にはこんな激痛な発言を平気でする人間がいる、という記事です。

ソニーはiTunes Store以外のデジタル・ストアには一応参加はしているものの、配信に回しているのは洋楽作品だけで、主力コンテンツである邦楽作品は自社で運営するmoraのみでしか配信していません。特にその姿勢が顕著に表れているのはNapsterであり、ここでは楽曲のアラカルト購入は一切不可能(要するに、ソニーの楽曲は対応プレイヤーでしか聴くことができず、CDバーニングは一切できないということです)。このため、昨年Napster対応の携帯電話のCMに出演していた中島美嘉の曲がNapsterに配信されていないという笑うしかない事態まで起こっていたわけです。

そんな日本と欧米の音楽配信の格差を作り上げている元凶と言って差し支えない会社のトップクラスがよくもぬけぬけとそんなことが言えたもんだ。
DRMが無くなったら音楽作る人がいなくなる?
ということは、「この世から音楽というものが消滅する」と言い、我々ユーザーを未だに犯罪者扱いしているのと同じことです。どうやらこの人はCCCDがあれだけユーザーから袋叩きに遭い、レコード会社とユーザーとの間に修復不可能な溝を作ってしまったという教訓をすっかり忘れてしまっているようです(CCCDを潰された怨念を未だ忘れていない、という見方もできるかもしれませんが)。で、閉鎖感を作っているのはいったいどこの誰だ?本当だったらiTSで売りたい?だったら今すぐiTSに参加しろよ。
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音楽業界を騒然とさせたEMIのDRM撤廃宣言から約2か月、いよいよEMIiTunes Store"iTunes Plus"という名前でDRMフリー楽曲の配信を開始しました。これは本日リリースされたiTunesの最新ヴァージョン(7.2)のみに対応しており、1曲あたりの価格は洋楽が200円、邦楽が270円となっています。(アルバム一括価格は洋楽1,500円、邦楽2,000円で据え置きされているので、これはアルバム買いするのがお得でしょう)ビットレートが従来の128kbpsから2倍の256kbpsとなり、より高音質になっているのに加え、DRMフリーということでCDバーニングも無制限、iPod以外のプレイヤーでの再生も可能です。

当初DRM撤廃のニュースが報じられた時、日本でのDRMフリー楽曲の販売は「検討中」というコメントしか出ていなかったため、欧米とほぼ同時期での販売開始は正直驚きですね。これは日本の凍死場EMIがこの春よりEMI本社の完全日本法人化したことも影響していると思いますが、かつてあれほどCCCDを強硬に推進したあのEMIが真っ先にDRM撤廃に乗り出したのは感慨深いものがありますね。未だ目先の既得損益しか頭に無い他社がこの流れを冷ややかな視線で見ている中、遂に日本でもDRM撤廃でぶっちぎってしまいました。これはマジで成功してほしい。DRMフリーがスタンダードになり、みんなが好きな音楽を自由に楽しめる時代に戻ってほしい。きっと停滞する音楽業界を救うものになると信じてやみません。とりあえずは、凍死場EMIの大英断に拍手を送りたいです。もしこれが成功すれば、僕はすぐにでも"凍死場"と呼ぶのをやめます。
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RATING: 8.5/10

しかしそれにしても、ポーランドという国のデス/ブラック・メタル・バンドのレヴェルの高さには相変わらず驚嘆するしかありません。最近ではINFERNAL WARがブッちぎった新作を出しましたが、2年前の前作「ARMAGEDDON'S EVOLUTION」も強力だったCRIONICSの3作目となる新作もポーランド勢の層の厚さを実感させるに十分な1枚です。その前作はEMPEROR直系のブルータルなシンフォニック・ブラックでしたが、今作ではそのシンフォニックなストリングスがスペイシーなシンセ音にとって代わったことによりサイバーな雰囲気を打ち出しつつ、プロダクションがより重さとキレを増し、全体の質感は一気にブルータル・デス化したような印象です。ブラスト主体で飛ばす曲調は以前のままながら、殺戮リフを活かしたミドル・パートもテンションを落とさずに取り込むなど、ツボを心得たメリハリのつけ方が印象的です。終盤になるとモロにFEAR FACTORY化してしまいますが、それとて決して印象を悪化させるわけではなく(目下の本家がこの路線から降りたこともあってか)、あくまで自然な新機軸として受け入れたくなる、バンドの着実なステップ・アップをアピールした快作です。
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RATING: 9/10

日本が世界に誇るブラック・メタル・バンドの2年ぶりの7作目。「ダークサイド・オブ・ロック」での文章でも窺い知ることができる川嶋未来(Vo,Key)氏の多彩な音楽性を反映した近作から'97年の3作目「HAIL HORROR HAIL」に通じるシンフォニック・ブラックに再度シフトしたとされていますが、そこで大きく幅をきかせていたプログレ色と日本色は完全に排除され、川嶋氏自身によるライナー(これが川嶋氏の暗黒思想を余すところなく伝えており、実に読み応えあります)でも書かれている通り、全曲速い曲で固められたヨーロピアン風スラッシュ・メタル・サウンドとクラシックの融合を至って高い次元で実現させています。

バンド・サウンドの力量の確かさもさることながら、そこに絡みつくストリングスが単なる装飾にとどまることなくアルバムの邪悪な世界観を演出する上で必要不可欠なものとなっており、さらにはメイン・テーマとなる旋律がアルバムを通じて何度も登場するなど、曲作りは完全に交響楽の手法に則っています。しかしこれだけマニアックにクラシックの手法を突き詰めながらも、あくまでスラッシュ/ブラック・メタルとしての怒り、怨念とエキサイトメントを重要視した作りが何よりも素晴らしい。全編邪悪さ剝き出しの噛み付きシャウトもクール。いかにも日本人的な“痒い所に手が届く”作りという次元を大きく超えた、本場ノルウェー勢すらも凌駕する比類なきオリジナリティに加え、即効性と深みある聴き応えを両立させた、個人的には年間ベスト10候補といえる傑作です。 
From BLABBERMOUTH.NET / Amazon.co.uk

新作リリースを目前に控えたDREAM THEATERのブレイン、マイク・ポートノイが自らのオールタイム・フェイヴァリット・アルバム10枚を紹介しています。年代順に以下の通りです。各タイトルの後にポートノイのコメントを抜粋しました。

THE BEATLES - "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band" (1967)
「俺が生まれてから3ヶ月後に出たアルバムで、俺の人生すべてにおけるアルバムのランドマークだ」
THE WHO - "Tommy" (1969)
「俺のガキの頃のサウンドトラック。去年THE WHOのトリビュート・バンドでこのアルバムを完全演奏した時は楽しかったよ」
DAVID BOWIE - "Ziggy Stardust" (1972)
「俺が持っているコンセプト・アルバムや叙事詩的なレコードを沢山見回しても、全ての曲がクラシックといえるアルバムはこれだけだ」
ELTON JOHN - "Goodbye Yellow Brick Road" (1973)
「エルトン・ジョンがグラムで派手な立ち回りをしていた全盛期に作られた、全ての曲が完璧なアルバムの中の1枚」
PINK FLOYD - "The Wall" (1979)
「もし君達がMY CHEMICAL ROMANCEの新作を聴けば、それがすべてこのアルバムから影響されたものであることがわかるはずさ」
THE BEASTIE BOYS - "Paul's Boutique" (1989)
「これとPUBLIC ENEMY"Fear Of A Black Planet"の2枚のアルバムは俺にプロダクションという観点から大きな影響を与えた」
MR. BUNGLE - "Mr. Bungle" (1991)
「もしフランク・ザッパがメタル・アルバムを作ったら、きっとこんな風になったんじゃないかな」
JELLYFISH - "Spilt Milk" (1993)
「俺にとっては"Sgt. Peppers""Pet Sounds""A Night At The Opera"と並ぶ究極のアルバム。彼らがたった2枚のアルバムで解散してしまったのは大きな損失だ」
RADIOHEAD - "OK Computer" (1997)
「このアルバムがあまりに凄すぎるから、彼らでさえこれを超えるもの、俺がファンとして聴きたいと思うものを作れていないと思う」
MUSE - "Absolution" (2003)
「で、RADIOHEADには"OK Computer"の後にこういうのをやってほしかったんだよな」


BLABBERMOUTHのコメント欄ではこのリストにメタル・アルバムが1枚も入っていないことに関してファンの間でバトルになっていますが、D.T.がメタル・バンドとして認識されていることをわかっているからこそ、あえてメタルを外したリストにしたのではないでしょうか。しかしJELLYFISHとはまた意外でしたが、僕もこのアルバムは自分にとってはオールタイム・フェイヴァリットの1枚です。で、RADIOHEADMUSEについてのコメントを見て「その言葉、そのままDREAM THEATERに返してやりたいよ」とツッコミ入れたくなった人は多いかもしれませんが、多分ポートノイはRADIOHEADMUSEもプログレではなく、あくまでギター・ロック・バンドとして評価しているのでしょう。やっぱり根はアメリカ人ですね。
4月から延期となっていたGUNS N' ROSESの来日公演の振替日程が正式に発表されました。以前海外のサイトで日程がリークされていたのは知っていましたが、正式発表までポストを控えることにしていました。

4月14日(土) 幕張メッセ → 7月14日(土) 幕張メッセ
4月15日(日) 幕張メッセ → 7月15日(日) 幕張メッセ
4月18日(水) 名古屋レインボーホール → 7月17日(火) 日本ガイシホール(旧称・レインボーホール)
4月21日(土) インテックス大阪
4月22日(日) インテックス大阪 → 7月21日(土) インテックス大阪


大阪公演が1日に減らされているということは、やっぱりチケット売れてなかったのかなぁ。それで売れ行きをみて追加でもう1日増やすということなのでしょうか。今度はちゃんと来いよな。「GN'R LIES」と言われないためにも...。
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RATING: 8.5/10

復活作となった前作「THE SYSTEM HAS FAILED」がほぼデイヴ・ムステインのソロ同然という形で作られたのに対し、2年半ぶりとなる今作はバンドとしての体制を整えて制作されました。僕は前作を「MEGADETHが必要としていたシニシズムを取り戻したアルバム」とレビューしましたが、今作ではそのシニシズムがよりダイレクトな形で表現され、結果として往年の緊迫感にも迫る、MEGADETH以外の何者でもない音に仕上がったという印象です。

しかし曲自体は「"RUST IN PEACE"以降の全ての作品を忘れさせる」というほど初期に偏重してはおらず、「CRYPTIC WRITINGS」あたりまでの集大成といえそうな内容となっており、そのあたりにムステインの現在のクリーンな状態を垣間見ることができます。特に世界情勢や死やドラッグについて歌ったアタマ2曲とラスト3曲(他にはタイトル曲と"Gears Of War"か)ではこれぞムステインというべき鋭さがリフ、歌、ソロの全面において冴え渡っていますが、いかにもメタルのステレオタイプな歌詞が増える中盤は正直言ってダレます。だからこそ終盤で再びテンションが上がり、一気に加速してツイン・ギターが溢れ出る衝動を抑え切れないと言わんばかりに弾きまくる展開にどうしようもなく燃える。やはりMEGADETHに最も必要なのは怒りとシニシズムである。それを改めて実感させられました。
From REUTERS

これは僕の中ではかなりショックですね。タワーレコード本社は日本法人を日本の企業に売却しましたが、スーパーマーケットやネット通販、デジタル・ストアに次々と客を奪われ、結局倒産に至ってしまったわけですが、HMV本社も同じ道を辿ってしまうのでしょうか。なんとか日本の買い手が現れてHMVの名前を残してほしいと思わずにはいられません。かくいう僕も、最近はiTunes Storeでアルバム一括購入する機会が格段に増えましたが...特に輸入盤は本国での発売日とほぼオンタイムで買えるわけですから。で、よっぽど気に入ったものはパッケージでも買ってしまうという。

で、この記事で気になったのは以下の部分です。

HMVはアジアで63の店舗を持ち、このうち57店舗は日本にある。2005年度は2億7550万ポンド(約650億円)の売り上げを計上したが、06年度中間期決算では、DVDなどの売り上げ不振が指摘されていた。


だいぶ前にここで書きましたが、日本ってDVDがクソみたいに高いじゃないですか。ヘタすりゃ日本版が輸入版の3倍近い値段のものもあるわけで。そんなんじゃ誰も買わないって。ことに音楽DVDに関して言えば、ライヴDVDはまだしも、PVの類はCDの限定盤についているボーナスDVDにも入っていますし、今ならデジタル・ストアでも買えるわけですから、PV集をDVD単品で買おうという人も少ないんじゃないでしょうか。こうなる前に日本のレコード会社はもっと企業努力をするべきではなかったのでしょうか。
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RATING: 7/10

ドイツのメロディック・デス・メタル・バンドが前作「EARTH. REVOLT」の時点ではゲスト扱いだった女性ヴォーカリスト、Sabine Wenigerを正式メンバーに迎えて6人編成となっての2年ぶりの3作目。キーボードを多用した重厚なシンフォニック・スタイルが特徴だった前作のその重厚な側面が大きく後退、代わりにストレートな攻撃性と切れ味を大幅に強化した、近年のIN FLAMESDARK TRANQUILLITYのような路線に鞍替えしましたが、今作では正式加入したWenigerのポップとさえいえるヴォーカルを大フィーチュアしているのが最大の売りであり、その音楽性は確実に日本の市場では好評で迎えられることでしょう(事実、今作で6月に日本デビューが決定)。

しかし、個人的にはこの女性ヴォーカルがどうも狙い過ぎのような気がして仕方ありません。前作のように飛び道具的に使うならまだしも、ここまでデス・ヴォイスとのギャップがあり過ぎる声質の女性ヴォーカルを前面に出されると、これだったらまだありきたりなメタルコアの男性クリーン・ヴォイスのほうが良かった気もしてきます。これがターヤ(ex.NIGHTWISH)やシャロン・デン・アデル(WITHIN TEMPTATION)ぐらい深みのある声ならまた印象は違ったかもしれませんが(前作ではそれらに近い歌い方だったのに...その彼女も既に母親らしいですが)。おまけにボーナスで収録された"Code Of Honor"のクラブ・リミックスがセンスの欠片もない単なるトランス・ヴァージョンでまた脱力。前作ではやや冗長に感じられたアレンジが一気に改善され、曲そのものはかなり格好良いと感じていただけに、ボーナスも含めてのある意味J-POP的な方法論は個人的には大いに残念でした。曲とデス・ヴォイスだけなら8.5点ぐらい献上したいところでしたが、この女性ヴォーカルのおかげでレーティングは7点。もったいない!
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RATING: 6.5/10

ノルウェジアン・ブラック界の達人ドラマーであるヘルハマーが現在、共にシーンを代表しながら全く正反対の立ち位置にいる2つのバンドに在籍し、その2組の新作がほぼ同時期に出たというのは実に興味深いものがあります。一方は1つ前のエントリーでご紹介した、劣悪な音質で怨念剥き出しの地獄絵図を描いた新作で再びアンダーグラウンドの住人と化したMAYHEM。そしてもう1つは今や本国ノルウェーでは駅の構内にアルバムの広告がデカデカと貼り出され、ノルウェー国王の面前でプレイするほどのメジャー・バンドと化したDIMMU BORGIR。4年ぶりとなる7作目はそのイメージに忠実に作られた、極めてプロフェッショナルな1枚となりました。ちなみに曲名は昨年のTHE HAUNTEDの向こうを張って?、ボーナス・トラックも含めてすべて"The"で始まるツー・ワードで統一されています。

シンフォニック・ブラックの頂点を極めた前作の流れに従い、荘厳なオーケストラ・アレンジとクリーンでありながらやたらに音圧の高いバンド・サウンドが作り出すゴージャスなプロダクションに圧倒されますが、曲自体はバンドの全カタログ中でも聴き易い部類に入り、さながらハリウッド映画の如く、ひたすらエンターテインメントとしてのブラック・メタルを追求したものといえるでしょう。それ故に初期の彼ら自身や他のバンドと比べるとブラック・メタルとしてのスリルやエキサイトメントはどうしても弱く、さらにブラストの使用頻度が前作よりさらに減ったこともあって、「STORMBLAST」再録盤と同様、せっかくヘルハマーを起用しているのにいかにも彼らしいドラミングの見せ場が殆ど無いのにももどかしさを感じます(逆に言えば、それだけ曲のスタイルを理解したプレイに徹したといえるわけですが)。同じシンフォニック・スタイルを突き詰めたRHAPSODY OF FIRETHERIONMANOWARの新作のように、日本の市場では受けが良さそうですが、コアなリスナーからは徹底的に袋叩きに遭いそうな予感が全編から漂う1枚ではないでしょうか。
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