Music's Gonna Set Me Free...
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RATING: 8/10

トーマス"いったいいくつバンド掛け持ちしてんだ"リンドバーグ(Vo)とガス・G(G/FIREWIND)がメンツに名を連ねていたことからどうしてもスーパー・バンド的な見方をされてきたNIGHTRAGEですが、今回中心人物のマリオス・イリオポウロス(G)以外のメンバー総入れ替え、レーベルもCentury MediaからLifeforceに移籍という、イメージ面では明らかにマイナスとしか言いようのない変化を経ての2年ぶりの3作目。

シャープな切れ味と重さを両立させたプロダクションやクリーン・ヴォイスの導入(頭5曲のみ)などからメタルコア化したと言われる今作ですが、曲調自体は前2作のメロディック・デス路線を踏襲しており、言うならば「3rd~5th時のIN FLAMESに代表されるイエテボリ・スタイルを都会的に洗練したような音」といったところでしょう。新ヴォーカルはリンドバーグとは異なる噛み付くようなシャウト・スタイルですが、気合の入り方が前任者と比べても一切引けはとっていない上、今回全ギター・バートを独りで手掛けたマリオスのプレイもリフ、ソロの両面で冴え渡っており(リード・プレイの閃きぶりは一時のイェスパー・ストロムブラッドに匹敵するほど。特にM6"De-Fame"のイントロは絶品)、少なくともリンドバーグとガス・Gという大物2人の離脱という痛手は感じさせません。そして何よりも、いくらメタルコア化したと言われようとも、付け焼き刃的に北欧メロデスを取り入れたUSメタルコアとは根本から違うんだというマリオス(彼もギリシャ人ですが)の矜持を強く感じさせます。バンドとしての格は落ちたのかもしれませんが、音の格までが落ちてしまったわけではありません。
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RATING: 9/10

テネシー出身の5人組による2年3か月ぶりの2作目。しかしこれは前作とは殆ど別のバンドといってもいいほどのとんでもない激変ぶりです。前作「A CHORUS OF OBLITERATION」ではデス・メタル、スクリーモ、メロディック・スピード・メタル、ニュースクール・ハードコア、サザン・メタルなどを節操無くごった煮にしたような音楽性を展開していましたが、今作の音楽性はブラック・アルバム期のMETALLICASALIVANICKELBACKあたりに若干LAメタル的な色合いを加えた現代王道アメリカン歌モノメタルで統一されており、前作から引き継いでいるのはサザン・メタルのグルーヴィーなリフぐらいです。ヴォーカルの声質も前作と同一の人物が歌っているのが信じられないくらい骨太に変わっています。しかしこれが全曲捨て曲無しといえるほどのクールな仕上がりで、どの曲も硬派な歌メロがヴァースからサビに至るまで寸分の隙なくキャッチーに練られている上、ドライヴ感のある曲が多いこともあって、この手の音が好きな人にとっては否応無く燃えること請け合いの1枚といえます。KANSAS"Carry On Wayward Son"もこの調子でカヴァーしていますが、全く違和感のないハマりようが見事です。音楽性は違いますが、個人的には今は亡きSENTENCED「AMOK」を初めて聴いた時のような衝撃を受けました。

前作の路線のままでいけばAVENGED SEVENFOLDあたりと同じフィールドで勝負できたであろうにもかかわらず、何故あえてそれをせず、前作を気に入った人達を完全に置き去りにするような変化を敢行したのでしょうか。A7Xがブレイクしたからだとすれば相当なヘソ曲がりですが、それだけの理由でこんなアルバムが作れるとは思えません。はっきり言って次作がどんな音になるのかも全く予測できなくなりましたが、少なくとも今作は僕にとって年間ベスト候補ともいえる傑作です。日本の市場じゃ全く受けなさそうな音ですが。今やこの手の音は全米チャートで上位に入らない限り日本盤出ませんから...。
From SANSPO.COM

「PENICILLIN、楽器持ち出しで230万円の支払い命令」

邦楽のニュースで個人的に久々に目を引いたこの記事に関しては色々ツッコミどころがありますが、なんといっても凄いところはこの一節に集約されます。

鯉沼聡裁判官は損害額について「時代のせいか音楽が評価されず、当初ほどの人気が全くない」というメンバーの供述を基に「購入当時の価格で売れるとは考えられず、10%程度」と判断した。


お前ら80年代のLAメタル・バンドか!ってな感じですが、この“供述”でたった10%程度と判断されてしまったのは、バンドの人達も心底悲しかったのではないでしょうか。しかし、衣装はともかく楽器もバンド自身じゃなくて事務所が保有していたのか...。
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RATING: 7.5/10

前作「THIS WAR WILL LAST FOREVER」で僕が「今後への期待料込みで評価したくなるバンド」と書いたスコットランドの新世代メタル・バンドですが、その前作から半年も経たずに早くも2ndが登場...と思いきや、前作は元々昨年2月にオリジナル・リリースされていた(ジャケットも今出回っているものとは異なっています)ので、実質1年ぶりということになります。それでも十分早いか。

スラッシュ/パワー・メタルやメロディック・スピード・メタルにアンガー・ヴォーカルとブラスト・ビートを持ち込んで現代的に激化させた音楽性は今作でも不変ですが、前作ではややショボい印象のあったプロダクションが大幅に改善されるとともに、曲調も80年代パワー・メタル的な熱さ(大幅増量されたギター・ソロが疾走ビートに乗る場面は思わず燃えた)を重視したものに焦点を絞ってきており、曲によってはかつてのブリティッシュ・メタルが持っていた“あの”煮え切らなさも感じられます。とりあえず前作で既に確立されていたと感じたオリジナリティをキープしたまま着実に成長したのは嬉しかったですが、ヴォーカルがまだパワー不足に感じる場面も多く見受けられたり、曲調も似通ったものが多く感じられ、そこが次作以降の課題といえそうです。しかし、コアやデスに走ることなく80年代的な質感と熱さ、メタル愛を現代に継承したスタイルは貴重なだけに、まだまだ今後に期待です。
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RATING: 9/10

カナダ出身の4人組による1stフルレンス。しかしカナダからはKATAKLYSMといいCRYPTOPSYといい、なぜここまで強力なデス・メタル・バンドが次々出てくるのでしょうか。このバンドは先の2組とはやや異なったNYスタイルのブルータル・デスをプレイしていますが、ORIGINあたりに代表される、速さとテクニックの両面を極限まで突き詰める音楽性をさらに次のステージに進めたといえます。全インスト陣が神業的なテクニックを惜し気もなくつぎ込んだ超速ブラストとメカニカルな殺戮リフで聴き手に情け容赦なく襲い掛かる激音の嵐は圧巻の一言。そこに被さる超速スウィープ連発のギター・ソロが緊迫感を更に増長。バックの音圧に一切負けていないデス・ヴォイスも含め、そのすべてを一切の人間性を排除した殺戮マシーンとしての攻撃力のためだけにつぎ込む姿勢が凄い。最近のブルータル・デスの中ではぶっちぎりのインパクト。やられた。
From BLABBERMOUTH.NET

昨年Warner Musicとの契約を満了したDREAM THEATERが新たにRoadrunnerと契約、現在レコーディング中の新作「SYSTEMATIC CHAOS」を6月にリリースすることになりました。

RoadrunnerにとってはOPETHが当たっただけにD.T.でもう一発、というところでしょうが、逆にD.T.側にとってもこれまでWarnerが非常に良い仕事をしていただけに次の契約がどうなるか心配だっただけに、Roadrunnerに決まって良かったというところです。少なくとも他のメジャーよりは良いのではないかと。とりあえずは6月を待ちましょう。
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Rating: 8/10

ソルトレイクシティー出身の5人組が昨年10月にリリースした、おそらくデビュー作です。まあ一口に言ってしまえばカオティック・ハードコアということになるのでしょうが、テクニックをこれみよがしに見せつけることは少なく、それに伴ってかどうかは知りませんがアート性も希薄。グラインド、スラッジ、ドローンを丸ごとブチ込んだ救いようがないほどにダークでドス黒い超重量級サウンドを、アルバム・タイトルに象徴される絶望感、厭世観を剥き出しにした何歌ってるのか全く聞き取れない絶叫ヴォーカルが切り裂いていきます。時折顔を出す、延々繰り返されるアンビエント・パートはポスト・ロック的ともいえそうですが、それにしたって描かれるのはすべてを破壊した後に残った荒廃した世界の光景であり、余計な叙情性や情緒は入り込む隙も無し。リリース元のBlack Market ActivitiesCROWBARSOILENT GREENPIG DESTROYERを引き合いに出していますが、ダークさや凶悪さはそれらを完全に上回っており、むしろTODAY IS THE DAYあたりを比較対象に挙げるのが適切でしょう。ちょうどジャケットが少しだけ似ていたりもする、そのT.I.T.D.の名作「IN THE EYES OF GOD」に、それ以降に出てきた激音のエッセンスを加えたかのような凄絶破滅音楽。
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