Music's Gonna Set Me Free...
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90年代の半ば、THE WILDHEARTSTHE ALMIGHTYTHERAPY?など、UKのハードかつパンキッシュなR&Rを貪るように聴いていた時期があったのですが、その中で短命ながらも強烈なインパクトを残したのがこのCHINA DRUMでした。

短命とは言いつつも、結成は'89年と意外と古く、活動初期にはSNUFFLEATHERFACEなどとライヴをやっていたという経歴からも分かるように、先述のバンド達に比べてメロディック・パンク色が圧倒的に濃い音楽性を身上としていました。そして長い下積みを経て'96年にリリースしたのが今回ご紹介するデビュー作です。当時はGREEN DAYを始めとするメロディック・パンクの全盛期。当時リリースされた日本盤でもメロディック・パンクとして大々的に売り出されていましたが、決してその枠に収まりきらない幅広い引き出しを持っていたように思います。僕がこのバンドに興味を持ったのはTHE ALMIGHTYTHERAPY?を手掛けたクリス・シェルドンがプロデュースしていたからでしたが、実際聴いてみてあまりの格好良さにKOされてしまったのを思い出します。ドラマーがリード・ヴォーカルを兼任するユニークなトリオ編成でしたが、そのヴォーカルが歌うメロディが男の哀愁に満ちており、ドライヴ感溢れるリズムと一体となって疾走する音に引き込まれていきます。オープニングの"Can't Stop These Things"から"Cloud 9"への流れが最高ですが、アコースティックを持ち込んだ"Biscuit Barrell F.M.R."の男泣きがまた素晴らしい。THE POLICEからも影響を受けているようで、時折それを垣間見せるアンサンブルやアレンジも当時の同系統のバンドとは一線を画していました。

彼らの音楽にはメロディック・パンクのファン以外にもアピールし得るだけの魅力があったと思うのですが、残念ながらそうはなりませんでした。また、当時のUKのシーンがブリット・ポップに傾いていたこともあって苦戦を強いられ、'98年に2作目「SELF MADE MANIAC」をリリースした後THE DRUMと改名し、音楽性もオルタナティヴ寄りにシフトしますが、結局そのままシーンから消えてしまいました。しかしながら、このデビュー作の輝きはリリースから10年を経た今も失われていません。ホントいいバンドだったんですけどね...返す返すも残念です。
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昨年「SYMMETRIC IN DESIGN」で衝撃のデビューを飾ったスウェーデンの5人組が前作から1年というハイ・ペースで放った2作目です。前作のレビューで「是非とも活動を継続してほしい」と書きましたが、こうして無事新作が届けられて嬉しい限りです。

このバンドの最大の特徴である、クリスチャン・アルヴェスタムの激烈グロウルと透明感溢れるクリア・ヴォイスのコントラストの振り幅を前作以上に広げた内容で、アグレッシヴな部分はよりアグレッシヴに、メロウな部分はよりメロウに、というメリハリがつけられ、前作で感じたSOILWORKフォロワーの域からも脱しつつあります。そんな中、全体を覆うのは中庸スピードで歌を聴かせる往年の北欧メタルを現代エクストリーム・メタル的に解釈したかのようなムードであり、専任メンバーがいないにもかかわらずキーボードを多用したアレンジ(STRAPPING YOUNG LADみたいに感じる部分もあり)もあって、ライヴ映えという点では確実に前作より後退している印象です。このヴォーカルをライヴでも完璧に再現できれば凄いのですが...そういう意味では作り込み感が目立つアルバムといったところでしょうか。前作の"Chaosweaver""Dominion"に匹敵するキラー・チューンがあれば文句なし、といったところですが、少なくとも昨年のSOILWORKよりは良いと思いますし、僕は今作の路線は好意的に捉えていますけどね。
From BLABBERMOUTH.NET

スウェディッシュ・ブラック・メタル・シーンで20年近くにわたって活動してきたSATANIC SLAUGHTERのリーダー、Ztephan Darkが心臓病のため死亡したことが明らかになりました。

バンドは1995年より4枚のアルバムをリリースし、マーティン・アクセンロット(Ds)がWITCHERYBLOODBATHにも参加していたことでも知られていました。

Rest In Peace...
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ノルウェーの中堅ブラック・メタル・バンドによるフルレンスとしては7年ぶりとなる3作目。前作「AGNEN (A JOURNEY THROUGH THE DARK)」リリース後に中心人物のオブシディアン・C(G)以外の全メンバーが脱退、2003年リリースのEP「RECLAIM」はヴォーカルにアッティラ(MAYHEM/ABORYM etc.)、ドラムにフロスト(SATYRICON/1349)という豪華な布陣を迎えて制作されましたが、今作は新メンバーでバンドを建て直しての心機一転作となりました。

邪悪なリフと激速ブラストによるスウェディッシュ・ブラック的な暴力性重視のスタイルにドラマティックな曲展開を盛り込んだ音楽性は今作でも依然健在ながら、今作ではやたら歯切れの良いリフとドライヴ感漲るリズムがR&R的とすらいえるノリの良さを生み出しており、暴力性と聴き易さを高次元で両立させた個性的なサウンドを作り上げています。新メンバー3名の力量も申し分なく、このところの寡作のせいで今ひとつだった知名度を一線級まで引き上げて然るべき力作となりました。ぜひともこのメンバーのままで安定した活動を続けてもらいたいものです。
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以前当ブログで2作目「THE HEALING PROCESS」をレビューしたカナダの6人組が2002年にGaly Recordsからリリースしたデビュー作をリミックス/リマスターし、さらに再録音2曲をボーナスとして追加したCentury Mediaからの再発盤です。

このバンドの持ち味である、デス・メタルのブルータリティとハードコアの切れ味を融合し、テクニカルではあるものの過剰にアヴァンギャルドに行き過ぎることのない音楽性は今作の時点で既に示されていますが、ここではデス・メタル色が大きく幅を利かせています。その印象に一役も二役も買っているのがツイン・ヴォーカル。「THE HEALING...」ではガテラル・ヴォイスとアンガー・ヴォイスという組み合わせでしたが、今作は2人のうちの片割れが異なっており、ガテラルに加えてガテラルを超えた超低周波(もはやヴォーカルというより単なる音でしかない!)という組み合わせで、当然コントラストもクソもあるはずもなく、時々狂ったような奇声を発して変態性を高めています。歌詞は英語とフランス語が半々ですが、はっきり言ってどちらのヴォーカルも聞き取りはまず不可能。この狂い方は一時のロード・ワーム(CRYPTOPSY)を超えているかも。単純に音圧や激烈さという点では2作目に軍配が上がりますが(当然か)、インパクトは今作のほうが上でしょうか。再発してくれてよかった1枚です。
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さあ、いよいよ日本に入ってきました。KERRANG!付録の「MASTER OF PUPPETS」トリビュートCD。ラーズ・ウルリッヒによるライナーノーツも読める今作、改めて参加バンドを挙げておきましょう。

MACHINE HEAD - "Battery"
TRIVIUM - "Master Of Puppets"
MENDEED - "The Thing That Should Not Be"
BULLET FOR MY VALENTINE - "Welcome Home (Sanitarium)"
CHIMAIRA - "Disposable Heroes"
FIGHTSTAR - "Leper Messiah"
MASTODON - "Orion"
FUNERAL FOR A FRIEND - "Damage, Inc."


総合的にはやはりアルバム1枚丸ごとカヴァーということで、アルバムおよびバンドへのリスペクトが強く働いたのか、どの曲もオリジナルにほぼ忠実なカヴァー(要するに完コピ)であり、参加バンドのカラーが殆ど反映されていないのが残念でした。その中で唯一、僕が最も期待していたMACHINE HEADはチューニングを下げて“らしい”重さを強調していますが、逆に浮いてしまった感も否めません。まあ、MACHINE HEADはデビュー時からずっとダウン・チューニングでやっているので、今更普通のチューニングには戻れないんだろうなぁ、という感じもありますが。他にはCHIMAIRAF.F.A.F.がヴォーカルを殆どハードコア・ヴォイスで押し通しているのが興味深いところですが、特に後者はオリジナル作ではエモ的な歌唱を売りにしているだけに、意外な驚きでした。余談ですが、CHIMAIRAは先頃Roadrunnerからの離脱を表明しました。あと特筆すべきはTRIVIUM。オリジナル作を聴いた時も思いましたが、やはりマット・ヒーフィーのヴォーカルは巧いですね。

FIGHTSTARはUKのアイドル・ポップ・パンク・バンドBUSTEDの元メンバー、チャーリー・シンプソン(Vo,G)が在籍するバンドで、これだけだと奥野高久あたりが「坊っちゃんのくせにMETALLICAに手出すんじゃねぇ」と怒り出しそうですが、演奏面はかなりしっかりしており、少なくとも曲を貶めるようなマネはしていません。総じて各バンドとも演奏、プロダクション共にプロフェッショナルに仕上げており、これで雑誌の付録というのが実にうらやましい1枚となっています。もし今日本で同じような企画をやったら、やっぱりRAINBOWトリビュートになるんだろうなぁ...DDとかAとかGBとかKAとかに参加を呼びかけて。
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僕がEMPERORについて最も印象に残っているのはファウスト(Ds)の殺人事件でもサモス(G)の教会放火でもなく、中心人物のイーサーン(Vo,G)の解散直前(2001年)のインタビューにおける、
「今、俺は25歳だ」
という発言でした。“闇の皇帝”としてEMPERORで手の込んだ荘厳な暗黒音楽を創造していた人間が俺よりも年下なのか!という驚きが僕のEMPERORへの印象をさらにインパクトあるものにしたのです。そのイーサーンはゴシック・メタル・プロジェクトのPECCATUMなどもやっていましたが、EMPEROR解散から約5年の時を経て、遂にソロ名義でのアルバムをリリースしました。全曲の作詞・作曲・編曲は勿論ドラム以外の演奏をすべてイーサーン独りでこなし、ドラムはSPIRAL ARCHITECTのアスガイア・ミケルソンが叩いています。

ソロということでどんな音楽性になるのかと思いきや、これがなんとEMPERORのラスト作「PROMETHEUS:THE DISCIPLINE OF FIRE AND DEMISE」の流れにあるシンフォニック・ブラック・メタルにゴシック・メタルやプログレッシヴ・ロックの色合いが加わったもの。まあ、そのEMPERORのラスト作にしたって殆どイーサーンのソロのようなものだったので、本人にとってはあくまで自然な流れだったのかもしれませんが、これは嬉しい驚きです。ブラスト・ビートも多用されてはいるものの、全体的には暴虐性よりも暗黒美に重点を置いた、徹底的に練り込まれた楽曲が印象的です。クリーン・ヴォーカルの比重もEMPEROR時代から一気に増えましたが、表現力の幅広さには思わず舌を巻きました。これでまだ30歳(のはず)だというのだから本当に恐ろしいものです。闇の皇帝の主軸を担った人間が他の追随を許さない孤高の領域に突入した1枚といえるでしょう。しかし、ここでこんなもの作ってしまったら、現在やっている再結成EMPERORはアルバム作れるのでしょうか。それが心配ですね。
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昨年デビュー作「THE REVELRY」が日本でも発売されたセントルイス出身の4人組R&Rバンドのメジャー・デビュー作。前作は元GUNS N' ROSESのギルビー・クラークがプロデュースしたということですが(僕は未聴です)、今作のプロデューサーに迎えられたのはなんとHELMETのペイジ・ハミルトンという意外な人選。まあ、ハミルトンは元々AC/DC大好きと公言するほどの人なので、こういうのもアリかな、とは思いますが、ハミルトン起用の効果はひたすら無駄をそぎ落とした機能性重視のソリッドな音作りに表れているような気がします。

男臭いヴォーカルとシャープなギター・リフ、ヴァリエーションを多彩に取り揃えながら終始ドライヴ感漲るリズムで押し捲るハイ・エナジーR&Rは一番格好良かった頃のTHE ALMIGHTYTHE BRONXあたりが好きな人にはジャストではないでしょうか。歌メロは意外にポップだったりしますが、これがアルバム全体で実に良いフックとして作用しており、音の勢いと相まって全編一気に聴き通せるだけのテンションをキープしています。夏の野外なんかで観たら理屈抜きで暴れたくなることは必至の1枚です。ジャケ買いでも全然OKでしょう。
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既にデビューから10年以上が経過したMACHINE HEADですが、やはり彼らも現在に至るまで欧米と日本での人気の格差が著しいバンドのひとつといえるでしょう。それは何故でしょうか。元スラッシャーがPANTERA化した(しかも、それに成功した稀有なバンドでもあります)というのがその大きな要因といえますが、そのPANTERAですら、フィル・アンセルモが「俺達はメタルだ」と言うまで当時の日本ではヘヴィ・メタルとして認めてもらえなかったのですから、MACHINE HEADがメタルと認定されなかったのは当然といえるでしょう。なにしろ今回ご紹介する2作目のリリースに伴う来日記念盤「TAKE MY SCARS」のライナー・ノーツでは一切ヘヴィ・メタルという言葉は使われず、あくまで“ヘヴィ・ロック”として押し通されていたのですから...。

MACHINE HEADはアルバム毎に微妙に音楽的方向性を変化させつつも、個人的にはメタルとしか言いようのない音を鳴らし続けていたと思っていますが、その中でも最もメタル度数が高いのはこの2作目でしょう。なにしろリフ、ベース、ドラムの1つ1つが途轍もなく破壊的で、メタルが好きだと言うなら"Take My Scars""The Frontlines"あたりのリフを聴いて燃えなければ嘘だ、という暴言すら吐きたくなります。そしてなんといっても"Struck A Nerve"です。この曲を初めて聴いた時の興奮は今でも忘れられません。今作を象徴する1曲といえる突撃キラー・チューンで今作を買った時はひたすらこの曲ばかり聴きまくっていたのを思い出します。

僕は2001年の「BEAST FEAST」MACHINE HEADのライヴをモッシュ・ピットで観ましたが、"Desire To Fire"(3作目「THE BURNING RED」収録)での暴動のような大モッシュ大会に巻き込まれたのが良い思い出です。ともかく90年代後半、MACHINE HEADもきちんとメタルとして認められていれば、日本という国はもう少しマシなものになっていたのではないか、現状を見るとそう思えて仕方ありません。そのMACHINE HEADはいよいよ来週日本に入ってくるKERRANG!誌の付録「MASTER OF PUPPETS」トリビュート・アルバムで"Battery"をカヴァーしています。カヴァー曲でこれほどまでに胸躍るのは初めてですね。
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2004年に結成されたニュー・イングランド出身の5人組の、UNEARTHのケン・スーシのプロデュースによるデビュー作です。まあ一口に言ってしまえばメタルコアということになるのでしょうが、このバンドは十派一絡げに切り捨てることのできないインパクトを備えています。極悪ハードコア・ヴォイスとエモーショナルな歌唱のコントラスト(このヴォーカルの力量はかなりのもの)など、KILLSWITCH ENGAGEあたりの影響を色濃く感じさせる音ではありますが、このバンドはそこに最近のメタルコアでは希薄になりつつある(メロディックではない)デス・メタル流れのブルータリティを大々的に持ち込んでいるのがポイントで、ブレイクダウンとともにブラストも同等の頻度で取り入れられており、緊迫感が格段に高まっています。ノーマル・ヴォイスもサビだけではなく随所に盛り込まれていますが、必要以上に叙情性を押し出すことなく、あくまで極悪なリフ主体で攻め込む姿勢にも好感が持てます。このインパクトを保ったまま、より聴かせるポイントを絞り込んだアレンジ力を身につければもっと凄くなる可能性もあります。
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本日よりブログ・タイトルの下にあるメッセージを変更しました。意味?THE HELLACOPTERS「ROCK & ROLL IS DEAD.」に似ているところもあれば似てないところもある、そんな感じです。何故このメッセージか?明日になればわかると思います。

さて、本日ご紹介するのはフィンランドの極悪派IMPALED NAZARENEの約3年ぶりとなる9作目です。それまでの爆裂ブラック・スラッシュ・サウンドにオールドスクール・メタルの熱さを融合させた6作目「NIHIL」以降の路線の延長線上に位置する内容で、一度はスピードを落として聴き易い方向へ進みかけた流れを再び激烈な方向へ戻し、遂に全曲突撃ファスト・チューンで固めたサウンドに思わず頭を振らずにいられなくなってきます。もはや「LATEX CULT」「RAPTURE」の頃のひたすらノイジーなスタイルからは遠くなり、整合感と勇壮なメロディが際立ったものにはなりましたが、今や相変わらずのヒステリックなヴォーカルと突撃リズム、ギター・ソロ(これが結構巧い)が描き出す、80年代スラッシュ/スピード・メタルをデス/ブラックの流儀で激化させたといえるヤケクソなまでの熱さこそが現在のIMPALED NAZARENEの肝であることを実感させられます。"Leucorrhea"のイントロでの"The Hellion"オマージュなツイン・リードからブラストに雪崩れ込む展開が今作のハイライトでしょうか。ファンの期待を一切裏切らない文句無しの力作です。
From BLABBERMOUTH.NET

スウェディッシュ・デス・メタルのヴェテラン、CENTINEXが16年間の活動に幕を下ろすことを正式に発表しました。ラスト・ライヴは5月13日に行われる予定です。

個人的にはこのバンドはヨナス・キエルグレン(G)がCARNAL FORGESCAR SYMMETRYを掛け持ちしていたことで印象に残っていますが、音楽そのものもストロングなデスラッシュでなかなか格好良かったですね。ラスト作となった昨年リリースの「WORLD DECLENSION」はややストレート過ぎる感もありましたが、それでも十分に実力は示せていたと思います。間もなく新作をリリースするSCAR SYMMETRYをはじめ、各メンバーの今後の活動に期待しましょう。
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