Music's Gonna Set Me Free...
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From CDJournal.com

2004年に7作目「THE MOST BEAUTIFUL PAIN」の日本発売がアナウンスされながら突如発売が無期延期となり、その後制作活動こそ続けるもののリリースする場を失っていたオランダの貴公子VALENTINEですが、この度イタリアのFrontiers Recordsと契約し、2年近くも放置されていた「THE MOST~」を3月24日にリリースすることになりました。その後、9月には既に完成済みの8作目「FALLING DOWN IN MISANTHROPOLIS」をリリース予定の他、これまで日本のみで発売されていた「VALENTINE 4 - UNITED」、「NO SUGAR ADDED」、「BELIEVING IS SEEING」も順次ヨーロッパでリリースするということです。これは本当に嬉しいですね。

VALENTINEといえば、インタビューで自分が売れないのを音楽シーンのせいにするというあまりに貧乏臭い発言で評判を下げていた印象がありました。さらにはその貧乏臭さが歌詞にも表れていた曲があり、やっている音楽は素晴らしいものだっただけに勿体無い…という思いがありましたが、これを機会に「これがVALENTINEなんだ、文句あるか」というくらいの気概を見せてほしいものです。
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2004年末に起こったスマトラ島沖大地震・津波によりミエツコ・タラーツィック(Vo,G)を失い、潔くその歴史に幕を下ろしたNASUM。その最期を飾るべくリリースされたのが、14年に及ぶバンドの歴史の中で発表されたノン・アルバム・トラック(日本盤ボーナスとなった曲も含む)全152曲をまとめた2枚組ディスコグラフィー盤です。このディスコグラフィー盤は元々2000年頃から「BLUEPRINT FOR EXTINCTION」というタイトルでリリースする計画を持っていたそうですが、オリジナル作の制作を優先したため制作が先送りになっていました。そしてバンドの解散に伴って遂に陽の目を見ることになったわけですが、当初のタイトルはミエツコに対して不謹慎だという理由で「GRIND FINALE」という、いかにも彼ららしいものに変更されました。

なぜこのタイトルが彼ららしいのか?それは彼らが「絶対的にグラインド・コア。NASUMの為に。」という名言に象徴される、グラインド・コアへの並々ならぬこだわりをもっていたからに他ならないでしょう。初期NAPALM DEATHCARCASSというスタイルから出発し(当初はドラマーがリード・ヴォーカルを兼任していたというのが凄い)、年代を追ってより激烈に進化していく過程が聴き取れる構成となっていますが、その過程において常にグラインド・コアへの信念が1本貫き通されているのが驚異的です。その信念こそが、自らが多大な影響を受けたNAPALM DEATHに逆に影響を与えてしまうほどになったわけです。その凄さが152曲に亘って味わえる圧倒的なヴォリューム感もさることながら、最期までNASUM一筋を貫き通したアンダース・ヤコブソン(結成当初はギター、ベースでしたが、先のヴォーカル兼ドラマーが脱退した際に代わりを探したものの見つからず、自分で叩くことにしたというエピソードがまた凄い)によるライナーノーツが読み応え十分。これは是非とも日本盤で購入して読んでいただきたいものです。バンドの最終章を締め括るに相応しい、ファン必携のドキュメンタリーです。
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2月が近づいてもまだまだ続く2005年ベスト記事、今回はUKのMETAL HAMMER誌2006年2月号に掲載された2005年リーダーズ・ポールをご紹介します。

Best British Band:BULLET FOR MY VALENTINE
Best New Band:TRIVIUM
Hottest Band Of The Year:TRIVIUM
Best Frontperson:Bruce Dickinson (IRON MAIDEN)
Best Guitarist:Mick Thompson (SLIPKNOT)
Best Bassist:Fieldy (KORN)
Best Drummer:Joey Jordison (SLIPKNOT)
Man Of The Year:Bruce Dickinson (IRON MAIDEN)
Woman Of The Year:Sharon Del Adel (WITHIN TEMPTATION)
Best Album Sleeve:OPETH – GHOST REVERIES
Best Single:AVENGED SEVENFOLD – Bat Country
Band You Liked Now Hate:MY CHEMICAL ROMANCE
Band You Hated Now Like:AVENGED SEVENFOLD
Worst Band:MY CHEMICAL ROMANCE

Best Album:
1.TRIVIUM – ASCENDANCY
2.CHIMAIRA – CHIMAIRA
3.HIM – DARK LIGHT
4.ROADRUNNER UNITED – THE ALL-STAR SESSIONS
5.SYSTEM OF A DOWN – MEZMERIZE

Worst Album:GREEN DAY – BULLET IN A BIBLE


KERRANG!誌同様、TRIVIUMの1人勝ちといえる結果となりました。2部門獲得のブルース・ディッキンソンは他誌でもベスト・フロントマンに選出されていますが、これは例のOZZFEST事件で男を上げたとファンが認めた結果といえるでしょう。フロントウーマン部門では昨年母となったシャロン・デル・アデルがクリスティーナ・スカビア(LACUNA COIL)の3冠達成(TERRORIZERRock Sound両誌で女性アーティスト部門選出)を阻止しました。

ワースト・バンド部門はMY CHEMICAL ROMANCEの独壇場となりましたが、日本のヴィジュアル・バンドの海外進出に一役買ったといえるあのヴォーカル・スタイルとルックスが硬派な読者層には受け入れられなかったといえるのではないでしょうか。ちなみに、TRIVIUMがワースト・バンドの2位にエントリーしています。
From CDJournal.com

2004年にブリティッシュ・ブルース・ロックの新星として華々しいデビューを飾った22-20sMyspace内の自身のページ上で解散を表明しました。どうやら長過ぎるツアーに疲れ切ってしまったというのが原因のようです。

とにかく、このバンドはCCCDに泣かされたバンドという印象がありますね。結果的に唯一のオリジナル作となってしまったアルバムはもとより、デビュー・ライヴEPと日本オンリーのライヴ盤もすべて日本盤はCCCD…僕はライヴEPとアルバムはなんとかNon-CCCDで購入することができましたが、ライヴ盤はiTunesで配信してくれないため、未だに購入することができません。試聴したところでは相当クールなのですが…。もし日本でもこれらの作品がすべてNon-CCCDならば、もっと人気が出てもおかしくなかったと信じてやみません。それに、ブルース・ロックに現代の若者ならではの爆発的なエナジーを封じ込めた音楽性はブリティッシュHRを崇拝するファンにとっても決して無縁ではなかったはずです。

中心人物のマーティン・トリンブル(Vo,G)はソロ活動に向けて動いているという話ですが、22-20sのあの音はバンドだからこそ作り得たものだと思っているだけに、きっとソロ作品が出ても22-20sの音を初めて聴いたときの興奮はもう味わえないのだろうなぁ、と思っています。返す返すも本当に残念です。
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これは本当に2005年に作られたアルバムなのか?聴いた瞬間、誰もがそう思うことでしょう。オーストラリアのトリオ・バンドによるデビュー作で、これ以前の2004年に4曲入りEPをリリースしていますが、その4曲は今作にも全曲再録音で収録されています。

「俺達70年代ブリティッシュHRが大好きなんだ」と言わんばかりの、LED ZEPPELIN、BLACK SABBATH、DEEP PURPLE、URIAH HEEP、MOTORHEADなどのエッセンスを再構築した音楽性もさることながら、ロバート・プラントの影響丸出しのハイトーン・ヴォーカル、歌詞、ジャケットに至るまでとにかく古い。近年の同系統のバンドがやっているような現代的解釈など入り込む余地も無く、ひたすら70年代にドップリ漬かったような音です。緩急自在のダイナミックな曲展開も素晴らしく、ライヴでのインプロヴィゼーション・バトルが目に浮かぶようです。この時点で既にとてもデビュー作とは思えないような貫禄を備えており、日本でも伊藤政則氏あたりが目をつけそうな音ですね。70年代好きは要チェックでしょう…と思っていたら、既に昨年4月に来日公演を行ったそうです。この時はTHE D4VHS OR BETAなどとの共演だったということですが、これはHRファンにこそ評価されてしかるべき音でしょう。
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From BLABBERMOUTH.NET

昨年「REST IN SLEAZE」でメジャー・デビューを果たしたスウェーデンのCRASHDIETのヴォーカリスト、デイヴ・レパード(本名:デイヴィッド・ヘルマン)が1月20日朝に自宅のアパートで死亡しているのが発見されました。未確認ながら、首吊り自殺を図ったものとみられています。享年25歳。

地元のAftonbladetという新聞によると、レパードはこの20日間家族や友人との連絡を絶っており、友人が彼のアパートに入ったところ、既に死亡していたということです。どうやらドラッグの問題を抱えていたということですが、現時点では真相は不明のままです。

これを受けて、残されたバンドのメンバーは、

「バンドメンバーとして、そして何よりも1人の人間として、俺達は皆彼がこの世を去ったことを永遠に悲しむだろう。デイヴは天才であり、特別な人間だ。CRASHDIETをもはやバンドとして続けることはできない。CRASHDIETは4人から成り、今、1人が去ったんだ」


と、バンドの解散を示唆する声明を発表しました。

80年代バッド・ボーイズR&Rを現代に継承する存在として、BURRN!誌の2005年リーダーズ・ポール新人部門でも上位に入ることは確実と思われるだけに、これは本当にショックな出来事になるでしょう。

Rest In Peace, Dave Repard...


前回のTERRORIZER誌リーダーズ・ポールに続き、今回はUKのRock Sound誌のリーダーズ・ポールをご紹介します。

Best British Band : FUNERAL FOR A FRIEND
Best International Band : HIM
Best UK Newcomer : BULLET FOR MY VALENTINE
Best International Newcomer : TRIVIUM
Hunk Of The Year : Gerard Way (MY CHEMICAL ROMANCE)
Babe Of The Year : Cristina Scabbia (LACUNA COIL)
Best Live Band : GREEN DAY
Band You Once Hated Now Like : MY CHEMICAL ROMANCE
Band You Once Liked Now Hate : THE DARKNESS
Gone But Not Forgotten : BLINK-182
Gimp Of The Year : Justin Hawkins (THE DARKNESS)
Best Single : HIM – Wings Of A Butterfly

Best Album :
01.FUNERAL FOR A FRIEND – HOURS
02.OPETH – GHOST REVERIES
03.HIM – DARK LIGHT
04.NINE INCH NAILS – WITH TEETH
05.FALL OUT BOY – FROM UNDER THE CORK TREE
06.COHEED AND CAMBRIA – GOOD APOLLO, TONIGHT I’M A BURNING STAR…
07.SYSTEM OF A DOWN – MEZMERIZE
08.TRIVIUM – ASCENDANCY
09.AVENGED SEVENFOLD – CITY OF EVIL
10.BULLET FOR MY VALENTINE – THE POISON



このRock Soundという雑誌は最近になって知ったのですが、今回転載した2006年2月号の表紙はCOHEED AND CAMBRIAで、他に表紙に載っているアーティスト名がFALL OUT BOY、PLACEBO、YELLOWCARD、3 INCHES OF BLOOD、THRICEと、メタル、パンクの垣根なくクールなロック・バンドを取り上げていて好感が持てました。そんな中、UKアーティスト部門とアルバム部門を制したのは他誌では名前すら出てこなかったF.F.A.F.TERRORIZERではワースト部門に挙げられたHIMTRIVIUMはここでは高評価で、読者層の違いがはっきりと判る結果となりました。
TERRORIZER誌の2006年1月号で、スタッフが選んだ2005年ベスト・アルバムとリーダーズ・ポールが発表されました。

Writers' Albums Of The Year:
01.MESHUGGAH – CATCH THIRTYTHREE
02.JESU – JESU
03.CATHEDRAL – THE GARDEN OF UNEARTHLY DELIGHTS
04.DEATHSPELL OMEGA – KENOSE
05.OPETH – GHOST REVERIES
06.THE AXIS OF PERDITION – DELETED SCENES FROM THE TRANSITION HOSPITAL
07.BURST – ORIGO
08.CANDLEMASS – CANDLEMASS
09.AKERCOCKE – WORDS THAT GO UNSPOKEN, DEEDS THAT GO UNDONE
10.RED SPAROWES – AT THE SOUNDLESS DAWN

Readers’ Albums Of The Year:
01.OPETH – GHOST REVERIES
02.AKERCOCKE – WORDS THAT GO UNSPOKEN, DEEDS THAT GO UNDONE
03.NILE – ANNIHILATION OF THE WICKED
04.OBITUARY- FROZEN IN TIME
05.NEVERMORE – THIS GODLESS ENDEAVOR
06.CRYPTOPSY – ONCE WAS NOT
07.CATHEDRAL – THE GARDEN OF UNEARTHLY DELIGHTS
08.CLUTCH – ROBOT HIVE/EXODUS
09.CRIMINAL – SICARIO
10.ARCTURUS – SIDESHOW SYMPHONIES

Readers' Poll:
Best Artist : OPETH
Best Musician : Mikael Akerfeldt(OPETH)
Best Vocalist : Mikael Akerfeldt(OPETH)
Best Live Act :IRON MAIDEN
Personality Of The Year : Bruce Dickinson(IRON MAIDEN)
Best Newcomer : TRIVIUM
Most Shaggable Male : Hal Sinden(INTERLOCK)
Most Shaggable Female : Cristina Scabbia(LACUNA COIL)
Least Shaggable Artist : Mortiis
Best Cover Art : OPETH – GHOST REVERIES

Worst Artist : HIM
Most Disappointing Artist : TRIVIUM


スタッフと読者との間でアルバム部門はかなり違いが出ており、MESHUGGAHで最も敷居の高いアルバムを1位に選ぶ視点が凄いですね。また、どちらも他誌では上位につけているSYSTEM OF A DOWNがエントリーすらしていないのもまた凄いですね。「MEZMERIZE」がスタッフ・アルバム部門の36位に入っていたぐらいです。このあたりにもTERRORIZERという雑誌の濃さを感じます。一方、リーダーズ・ポールは完全にOPETHの1人勝ち状態。また、ここで興味深いのがTRIVIUM"Best Newcomer""Most Disappointing Artist"に選ばれている点です。TRIVIUMは厳密には新人ではないため、このような結果になったのだと思いますが、妙にメジャー感の強いアルバムの内容が双方の票を集めたのでしょう。
"shaggable"とは“格好良い/セクシーな”という意味だと思われますが、"Least"のモーティースの選出には思わず納得…。
From BLABBERMOUTH.NET

久々のランキングネタです。AboutGuitars.comというサイトの調査による“歴代Top 10ギター・ソロ”が発表されました。

01. "Stairway to Heaven" - Jimmy Page (LED ZEPPELIN)
02. "Eruption" - Eddie Van Halen (VAN HALEN)
03. "Freebird" - Allen Collins and Gary Rossington (LYNYRD SKYNYRD)
04. "Comfortably Numb" - David Gilmour (PINK FLOYD)
05. "All Along the Watchtower" - Jimi Hendrix
06. "November Rain" - Slash (GUNS N' ROSES)
07. "One" - Kirk Hammett (METALLICA)
08. "Hotel California" - Don Felder and Joe Walsh (THE EAGLES)
09. "Crazy Train" - Randy Rhoads (OZZY OSBOURNE)
10. "Crossroads" - Eric Clapton (CREAM)


当たり前ですがいずれも超有名曲ばかりで、思わず頷いてしまいました。僕が好きなのは"Free Bird"、"Crossroads"あたりですね。前者はラストで延々と弾きまくってドラマを演出するところ、後者はクラプトンの名演といえるスリリングなプレイに痺れます。
3月14日(US)に新作「DANTE XXI」をリリースするSEPULTURAからイゴール・カヴァレラ(Ds)が脱退したとBLABBERMOUTH.NETが報じましたが、その後イゴールが語ったところによると、「妻に初めての子供が生まれるのを一緒に待つために休息を取るだけで、バンドを離れるつもりはない」ということです。当面のツアーでは元SOULFLYのロン・マヨルガが代役を務めるようです。

マックス・カヴァレラが抜けて以降のSEPULTURAは不屈の精神で良作を作りつつも「マックスのいないSEPULTURAなんて...」と言われ続けて久しいわけですが、その上イゴールまで抜けてしまうとオリジナル・メンバーはパウロ・Jr.(B)だけになってしまうじゃないか...アンドレアス・キッサー(G)がいるとはいえ、いくらなんでもそれはなぁ、と思っていただけに、ホッと一安心ですね。早く戻ってきてほしいものです。
僕が以前のblogで予告していた、DREAM THEATERの東京公演2日目に行ってきました。各所でのライヴ評を見ると、予想通りというか、賛否両論が渦巻いているようです。確かにそれは仕方ないでしょう。今回のツアー・プログラムや以前のBURRN!誌にも書かれていたように、

「同じ都市で2日続けてライヴを行う場合、2日目は往年のクラシック・アルバムを1枚丸ごとカヴァーする」


という近年のDREAM THEATERの試みが完全に日本のファンに浸透しておらず、D.T.の曲だけを聴きたいファンにとっては不満ばかりがたまる内容だったということがありましたし、それを知ってて一切告知しなかったプロモーター・サイドにも問題があったと思います。本編終了後に一部で起こった「金返せ」コールは本当に後味が悪すぎました。しかしそれを除けば、本当に充実感のあるライヴだったといえるでしょう。
[DREAM THEATER@東京国際フォーラム(1/13)]の続きを読む
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オーストラリアの6人組サイバー・デス・メタル・バンドの3年ぶりの3作目です。前作の時点まではSLIPKNOTばりの覆面と揃いのコスチュームでライヴを行うことでも知られていましたが、今作のブックレットには各メンバーの素顔が(イラストではありますが)明かされています。似てるのかどうかは知りませんが。

プログラミングによる人間業を超えたブラスト・ビートを売りにしたデス/グラインドというと他にはAGORAPHOBIC NOSEBLEEDが思い出されますが、あちらがドラムをあまり打ち込みっぽく聞こえさせていないのに対して、こちらはガバ・テクノ由来のデジタル・ビートを前面に押し出してサイバー感覚を打ち出し、唯一無二の(というか、他のバンドがこれをやってもどうしてもこのバンドに似てしまうため誰もやれない…まさにやったもの勝ち)オリジナリティを誇っています。瞬間風速的なインパクトに頼らない楽曲重視の姿勢を打ち出した前作の延長線上に明らかに位置する内容であり、殺戮リフとデジタル・ブラストの波状攻撃が聴き手に休む暇を与えず襲い掛かる激烈極まりないサウンドがさらに突き詰められた、何かにムカついて仕方がない時にはナイフを持って立ち上がるよりもこれを聴いたほうがいい、と言いたくなるアルバムです。

ちなみに、前作に引き続き13曲目はタイトルなしの無音状態。演っている音楽はこれだけ凶悪なのに、意外にこうしたところに気を遣っているんですね。そしてラストの"Farewell"は20分にも及ぶ、タイトルが示す通りの葬送曲の如き、1つのフレーズを延々と繰り返すスローなインスト。これが意味するものはいったい何か?
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2006年最初の新譜レビュー作品は、メタルコアの聖地オレンジ・カウンティ出身の女性キーボーディストを擁する6人組の3作目です。今月号のBURRN!誌でロードランナー・ジャパンの担当氏がTrustkillレーベルのイチ押しとして挙げていますが、残念ながら今のB!誌の状況ではどう頑張っても80点以上はもらえそうにないのが目に見えています。ホントに何とかならんもんでしょうか。

このバンドのデビュー作が出たのはまだメタルコアという言葉が生まれる前で、この時はもっとシンフォニック・ブラック・メタル色が強かったのですが、次作でシンフォニックなキーボードを活かしつつ、よりメタルコアのド真ん中というべきスタイルに焦点を絞ってきました。今作もその路線をより深化させたもので、ブレイクダウンやサビでのノーマル・ヴォイスなど、メタルコアの王道的要素は満載ですが、前述のキーボードがこれまで以上に効果的に用いられ、単なる雰囲気作りの役割にとどまらない仕事ぶりを見せています。楽曲面でも突撃デスラッシュ・チューンをメインに据えつつも、ノーマル・ヴォイスのみで切々と歌い上げるメランコリックなパワー・バラード"Line In The Sand"やラストに収められたタイトル・トラックとなるムーディーなインストを演れるようになったあたりに、バンドの着実な成長とメタルコア黎明期のバンドならではのプライドが感じられます。ただ、そのクリーン・ヴォイスがいかにもメタルコアなありきたりな声質なのと、リード・ギターがあまり前面に出ていないのが個人的にはマイナスではありますが、今作でバンドが1段上のステージに上がったことは確かです。

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恒例の2005年ベスト・メタル・アルバム、今回はいよいよアメリカ編です。アメリカのコアなメタル雑誌「METAL MANIACS」スタッフによる10枚をご紹介します。

01.OPETH - GHOST REVERIES
02.RED SPAROWES - AT THE SOUNDLESS DAWN
03.NEVERMORE - THIS GODLESS ENDEAVOR
04.ARCH ENEMY - DOOMSDAY MACHINE
05.GRAND MAGUS - WOLF'S RETURN
06.PRIMAL FEAR - SEVEN SEALS
07.SLOUGH FEG - ATAVISM
DARKEST HOUR - UNDOING RUIN
08.BEHEMOTH - DEMIGOD
09.JUDAS PRIEST - ANGEL OF RETRIBUTION
DEMONS & WIZARDS - TOUCHED BY THE CRIMSON KING
10.FANTOMAS - SUSPENDED ANIMATION


以前ご紹介したカナダ編同様、やはりアンチ・メジャー色の強いランキング(メジャー・リリース作はPRIESTのみ)ながらも、やたらと濃いメンツばかり入れることなく、正統派からアヴァンギャルド系まで国籍の偏りもなくバランスよく配したランキングだと思います。その中で1位をもぎ取ったのはやはりOPETH。本当に強い。
From BLABBERMOUTH.NET (ABORTED/SOULRELIC)

年が明けたばかりだというのに、早くもメンバー脱退のニュースが2本入ってしまいました。

まず、昨年新作「THE ARCHAIC ABATTOIR」をリリースしたベルギーのデス・メタル・バンドABORTEDからThijs "Tace" de Cloedt(G)とFrederic "Free" Vanmassenhove(B)が個人的な理由により相次いで脱退しました。Taceは並行してやっていたもう1つのバンド、FORCED HATEでの活動を続行、Freeもニュー・バンド結成に向けて動いているようです。2月から行われるCRYPTOPSYGRAVEDEW-SCENTEDとのツアーではSeb(G/GENITAL GRINDER, BALROG)Olivia(B/ex-NO RETURN, BALROG)を代役に立て、またその頃妻の出産予定のためツアーに出られないStephane Soutereyand(G)の代わりにMatty(EMETH)を同行させるということです。しかし、弦楽器セクションが全員正式メンバーじゃなくて大丈夫なのか...。

もう1つ、フィンランドのSOULRELICからアンツァ・タララ(G)が掛け持ちで在籍していたTO/DIE/FORでの活動に専念するため脱退、後任としてTimo'Tinke'Niemistöという人物が加入しました。当blogでもご紹介したSOULRELICのデビュー作「LOVE IS A LIE WE BOTH BELIEVED」はボーナス・トラックを収録して2月22日に日本発売されることになりました。
From ANTENNA

本日2つ目の2005年ベスト・アルバム記事、今度はデンマークのメタル雑誌「ANTENNA」のスタッフ11人が選ぶ2005年ベスト・アルバム10選です。

LOLK's TOP 10:
01. ULVER: Blood Inside [Jester Records]
02. ARCTURUS: Sideshow Symphonies [Season Of Mist]
03. STURMGEIST: Meister Mephisto [Season Of Mist]
04. OPETH: Ghost Reveries [Roadrunner]
05. < code >: Nouveau Gloaming [Spikefarm]
06. OLD MAN'S CHILD: Vermin [Century Media]
07. VOLBEAT: The Strength / The Sound / The Songs [Rebel Monster]
08. BEYOND TWILIGHT: Section X [Massacre]
09. NON HUMAN LEVEL: Non-Human Level [Listenable]
10. FORCE OF EVIL: Black Empire [Escapi]

PSL's TOP 10:
01. NILE: Annihilation of the Wicked [Relapse]
02. VOLBEAT: The Strength / The Sound / The Songs [Rebel Monster]
03. BOLT THROWER: Those Once Loyal [Metal Blade]
04. ABORTED: The Archaic Abattoir [Listenable]
05. IMMOLATION: Harnessing Ruin [Listenable]
06. THE PROJECT HATE MCMXCIX: Armageddon March Eternal [Threeman Recordings]
07. RUMPELSTILTSKIN GRINDER: Buried in the Front Yard [Relapse]
08. KREATOR : Enemy of God [Steamhammer]
09. EXODUS: Shovel Headed Kill Machine [Nuclear Blast]
10. GOREFEST: La Muerte [Nuclear Blast]

DNA666's TOP 10:
01. NEVERMORE: This Godless Endavour [Century Media]
02. SCAR SYMMETRY: Symmetric in Design [Metal Blade]
03. VOLBEAT: The Strength / The Sound / The Songs [Rebel Monster]
04. OPETH: Ghost Reveries [Roadrunner]
05. NILE: Annihilation of the Wicked [Relapse]
06. GOD FORBID: IV: Constitution of Treason [Century Media]
07. ARCTURUS: Sideshow Symphonies [Season of Mist]
08. BELPHEGOR: Goatreich Fleshcult [Napalm]
09. PANTOMMIND: Shade of Fate [Lucretia]
10. HELLOWEEN: Keeper of the Seven Keys: The Legacy [Steamhammer]

L-H-J's TOP 10:
01. SYSTEM OF A DOWN: Mezmerize [Epic]
02. DARK TRANQUILLITY: Character [Century Media]
03. TEA PARTY: Seven Circles [InsideOut]
04. BURST: Origo [Relapse]
05. SYSTEM OF A DOWN: Hypnotize [Epic]
06. DISTURBED: Ten Thousand Fists [Reprise]
07. FEAR FACTORY: Transgression [Roadrunner]
08. MUDVAYNE: Lost and Found [Sony]
09. BEECHER: This Elegy, His Autopsy [Earache]
10. KLIMT 1918: Dopoguerra [Prophecy Productions]

DÖJ's TOP 10:
01. CRASHDÏET: Rest in Sleaze [Universal]
02. MARTIE PETERS GROUP: Martie Peters Group [MTM]
03. TNT: All the Way to the Sun [MTM]
04. WIG WAM: Hard to Be a Rock'n'Roller... [Voices of Wonder]
05. WEDNESDAY 13: Transylvania 90210 [Roadrunner]
06. GOTTHARD: Lipservice [Nuclear Blast]
07. HAREM SCAREM: Overload [Frontiers]
08. RETURN: Return [MTM]
09. CRYSTAL BALL: Time Walker [Nuclear Blast]
10. NOVAK: Forever Endeavour [MTM]

SUNE's TOP 10:
01. ULVER: Blood Inside [Jester Records]
02. BETWEEN THE BURIED AND ME: Alaska [Victory]
03. STRAPPING YOUNG LAD: Alien [Century Media]
04. GENERAL PATTON VS. THE X-ECUTIONERS: S/T [Ipecac]
05. ANTONY AND THE JOHNSONS: I Am a Bird Now [Secretly Canadian/Rebis Music]
06. FANTÔMAS: Suspended Animation [Ipecac]
07. NILE: Annihilation of the Wicked [Relapse]
08. MARS VOLTA: Francis the Mute [Universal]
09. CROTCHDUSTER: Big Fat Box of Shit [Earache]
10. SYSTEM OF A DOWN: Hypnotize[American]

ANDREAS' TOP 10:
01. EELS: Blinking Lights and other Revelations [Vagrant]
02. DEMON HUNTER: The Tryptich [Solid State]
03. BECOMING THE ARCHETYPE: Terminate Damnation [Abacus]
04. AUDIOSLAVE: Out of Exile [Interscope]
05. RAVEONETTES: Pretty in Black [Columbia]
06. FOO FIGHTERS: In Your Honor [Sony BMG]
07. SECRET SPHERE: Heart & Anger [Nuclear Blast]
08. AS WE FIGHT: Black Nails and Bloody Wrists [Goodlife]
09. SOULFLY: Dark Ages [Roadrunner]
10. BARRICADES: Barricades [Glance]

CAROLINE's TOP 10:
01. BRAINSTORM: Liquid Monster [Metal Blade]
02. HAMMERFALL: Chapter V: Unbent, Unbowed, Unbroken [Nuclear Blast]
03. THY MAJESTIE: Jeanne D'Arc [Scarlet]
04. BRUCE DICKINSON: Tyranny of Souls [Mayan]
05. BILLY IDOL: Devil's Playground [Sanctuary]
06. STRATOVARIUS: Stratovarius [Mayan]
07. JUDAS PRIEST: Angel of Retribution [Sony]
08. THE CREST: Vain City Chronichles [Season of Mist]
09. ALICE COOPER: Dirty Diamonds [Spitfire]
10. GAMMA RAY: Majestic [Mayan]

BAGER's TOP 10:
01. ARCH ENEMY: Doomsday Machine [Century Media]
02. SYSTEM OF A DOWN: Mezmerize [Epic]
03. SYSTEM OF A DOWN: Hypnotize [American]
04. HATESPHERE: The Sickness Within [Steamhammer]
05. BRAND NEW SIN: Recipe for Disaster [Century Media]
06. BLACK LABEL SOCIETY: Mafia [Artemis]
07. VOLBEAT: The Strength / The Sound / The Songs [Rebel Monster]
08. SOILWORK: Stabbing the Drama [Nuclear Blast]
09. RAMMSTEIN: Rosenrot [Universal]
10. KORN: See You on the Other Side [Virgin]

JOHN-SON's TOP 10:
01. KAMELOT: The Black Halo [Steamhammer]
02. DREAM THEATER: Octavarium [EastWest]
03. JUDAS PRIEST: Angel of Retribution [Epic]
04. F5: A Drug for All Seasons [Mascot]
05. BILLY IDOL: Devil's Playground [Sanctuary]
06. BRAINSTORM: Liquid Monster [Metal Blade]
07. PRIMAL FEAR: Seven Seals [Nuclear Blast]
08. RAMMSTEIN: Rosenrot [Universal]
09. HIM: Dark Light [WEA]
10. IOMMI: Fused [Sanctuary]

KASPER's TOP 10:
01. STRAPPING YOUNG LAD: Alien [Century Media]
02. SATARIEL: Hydra [Cold / Regain Records]
03. VOLBEAT: The Strength The Sound The Songs [Rebel Monster]
04. HATE ETERNAL: I, Monarch [Earache]
05. NILE: Annihilation Of The Wicked [Relapse]
06. COPROFAGO: Unorthodox Creative Criteria [Sekhmet Records]
07. ZERO HOUR: A Fragile Mind [Sensory]
08. HYPOCRISY: Virus [Nuclear Blast]
09. EXODUS: Shovel Headed Kill Machine [Nuclear Blast]
10. GOREROTTED: A New Dawn for the Dead [Metal Blade]


デス・ブラック系、クラシック系、メロディック系と各スタッフの色がはっきりと分かれたランキングです。CRASHDÏET、他の国でもちゃんとメジャーから出ているんですね。日本盤とはジャケット違いですが、これでは日本じゃダメ出しされるよな...。ちなみにこちらが本国盤のジャケットです。
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このランキングの中で気になる存在が、11人中5人が選出したVOLBEATHATESPHEREの人もお薦めの自国のバンドとして彼らの名を挙げていましたが、既に僕もアルバムを聴いており、ひたすら“漢”を感じるヘヴィかつグルーヴィーなR&Rでした。近日中にレビューをポストする予定です。
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KERRANG!誌スタッフ選出の2005年ベスト・アルバム20作品が2005年最終号で発表されました。

01. TRIVIUM - ASCENDANCY
02. NINE INCH NAILS - WITH TEETH
03. SYSTEM OF A DOWN - MEZMERIZE
04. THE MARS VOLTA - FRANCES THE MUTE
05. HIGH ON FIRE - BLESSED BLACK WINGS
06. ALKALINE TRIO - CRIMSON
07. BULLET FOR MY VALENTINE - THE POISON
08. AVENGED SEVENFOLD - CITY OF EVIL
09. FOO FIGHTERS - IN YOUR HONOR
10. THRICE - VHEISSU
11. THE DARKNESS - ONE WAY TICKET TO HELL...AND BACK
12. OPETH - GHOST REVERIES
13. QUEENS OF THE STONE AGE - LULLABIES TO PARALYZE
14. AKERCOCKE - WORDS THAT GO SPOKEN, DEEDS THAT GO UNDONE
15. SYSTEM OF A DOWN - HYPNOTIZE
16. ...AND YOU WILL KNOW AS BY THE TRAIL OF DEAD - WORLDS APART
17. ARCH ENEMY - DOOMSDAY MACHINE
18. THE WHITE STRIPES - GET BEHIND ME SATAN
19. CORROSION OF CONFORMITY - IN THE ARMS OF GOD
20. EVERY TIME I DIE - GUTTER PHENOMENON



アメリカ勢偏重の姿勢は相変わらずですが、B.F.M.V.AKERCOCKEなど世界規模での活躍が望める自国のバンドが増えてきたことがそのままランキングにも反映されているような気がします。

さて、トップは今年同誌が猛烈にプッシュしてきたTRIVIUMがやはりここで1位をゲット。OPETHと“2005年の顔”を争うS.O.A.D.「MEZMERIZE」で3位にエントリーし、一歩リードしました。
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、2006年最初のエントリーは「個人的に今年期待するバンド」ですが、まずは2月1日国内リリース予定のIN FLAMESの新作ですね。前評判はかなり高そうですが、新曲"Take This Life"を聴いた時にはかなり手応えを感じたので、これはいけそうな気がしていますが...。

その他、今年新譜リリースが予定されているバンドでは、なんといってもMETALLICASLAYERを挙げないわけにはいかないでしょう。METALLICAは最近のニュースでカーク・ハメットが「ギター・ソロを増やす」と発言していますが、そこはやはり常に予測不可能なMETALLICAのこと、今回もスリリングなアルバムを期待したいところです。作業の遅いMETTALICAだけに、今年中に出るかどうかはわかりませんが...。SLAYERは最近になってようやくレコーディングを開始したという話ですが、こちらは常に期待通りのアルバムを届けてくれるだけに、早く出してもらいたいものですね。

他には結局昨年中に新作は出ませんでしたが、サントラに新曲を提供してようやく新作への狼煙を上げたアンドリューW.K.、活動続行宣言したMEGADETH「GETTING AWAY WITH MURDER」が何気に息の長いヒットとなったPAPA ROACHMINISTRYMASTODONSHADOWS FALL、ヘルハマー(Ds)参加で期待度5割増のDIMMU BORGIR、EPの充実でこれまた期待度アップのVADER、既に新作タイトルを「THE CRUSADE」と決めたらしいTRIVIUMあたりにも注目です。
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