Music's Gonna Set Me Free...
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さて、いよいよ本年最後のエントリーとなります。2005年総括の最後として、今年特によく聴いたアルバム10枚を発表します。

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1.SENTENCED – THE FUNERAL ALBUM
個人的にも10年近く追い続けた思い入れの強いバンドであり、そのバンドが“遺言”としてこれだけの素晴らしいアルバムを届けてくれたことに本当に感謝。

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2.DARKEST HOUR – UNDOING RUIN
今年最大の大穴。暴力性と美しさの奇跡的な融合をアメリカの、ハードコア上がりのこのバンドが成し遂げるとは思ってもみませんでした。

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3.SYSTEM OF A DOWN – MEZMERIZE/HYPNOTIZE
2005年を象徴するアルバム。2枚で1つの作品ということでこういう扱いとしましたが、ちゃんと2枚分のカウントとしています。

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4.NINE BLACK ALPS – EVERYTHING IS
2005年の新星が放ったリアル・ロック・アルバム。ハードなロック・チューンのみならず繊細なアコースティック・ナンバーも聴きどころ。

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5.SOULFLY – DARK AGES
前作のメタル回帰をさらに推し進め、マックス・カヴァレラのキャリアの集大成というべき内容でありながらも、それだけにとどまらない凄まじい怒りを放出した会心の1枚。

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6.MAE – THE EVERGLOW
エモの枠に収まらないスケール感が見事な1枚。

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7.THE HELLACOPTERS – ROCK AND ROLL IS DEAD.
自嘲ともいえるこのタイトル、まさに今年のロック・シーンを的確に表していました。これでもまだ来日できないのか...。

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8.THE RASMUS – HIDE FROM THE SUN
溢れんばかりのドラマの洪水というべき泣きメロの応酬が圧巻。

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9.APOCALYPTICA – APOCALYPTICA
歌入りの曲を取り入れ、バンドの可能性をさらに押し広げた力作。

ランキングは9位までしかありませんが、S.O.A.D.を2枚という扱いにしたためです。
今年は例年になく良質なアルバムが数多く出たという印象があり、10枚に絞りきるというのは大変な作業でした。その中で惜しくも10枚から漏れてしまったものとしては、

1349 – HELLFIRE
BIOMECHANICAL – THE EMPIRE OF THE WORLDS
BETWEEN THE BURIED AND ME - ALASKA
BLOODSIMPLE – A CRUEL WORLD
CRYPTOPSY – ONCE WAS NOT
DARK TRANQUILLITY – CHARACTER
DARKANE – LAYERS OF LIES
DISTURBED – TEN THOUSAND FISTS
DRAGONFORCE – INHUMAN RAMPAGE
DREAM THEATER – OCTAVARIUM
EXODUS – SHOVEL HEADED KILL MACHINE
JUDAS PRIEST – ANGEL OF RETRIBUTION
KORN – SEE YOU ON THE OTHER SIDE
NILE – ANNIHILATION OF THE WICKED
NOCTURNAL RITES – GRAND ILLUSION
ORIGIN – ECHOES OF DECIMATION
SCAR SYMMETRY – SYMMETRIC IN DESIGN


と沢山ありました。来年も今年ぐらい良いアルバムが出るといいですね。それでは、今年1年本当にありがとうございました。
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いよいよ2005年総括もあと2回。本日はベスト・ソング部門10曲を発表します。昨年はベスト・アルバム部門から外した作品からの曲を中心に選びましたが、さて今回はどうでしょうか。今回も昨年同様、順不同でアーティスト名のアルファベット順にご紹介します。シングル・リリースされたものはジャケ写も載せました。

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APOCALYPTICA FEAT. LAURI YLONEN – Life Burns!
BLOODSIMPLE – What If I Lost It
DARKEST HOUR – With A Thousand Words To Say But One
DISTURBED – Ten Thousand Fists
MAE – Someone Else's Arms
NINE BLACK ALPS – Get Your Guns
NOCTURNAL RITES – Still Alive

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THE RASMUS – Sail Away
SCAR SYMMETRY – Chaosweaver
SENTENCED – Vengeance Is Mine


こうして並べてみると、アルバムの1曲目が10曲中5曲を占めていることに気づきますが、やはりオープニング・ナンバーがアルバムの印象を決定づける上で重要であることを再確認しました。BLOODSIMPLEは元VISION OF DISORDERのティム・ウィリアムズ(Vo)のニュー・バンドですが、リアルなヘヴィ・グルーヴとウィリアムズの咆哮と繊細な歌唱が完璧なコンビネーションを見せていました。N.B.A.はイントロのギターからドラムが入ってくる瞬間のカタルシスがすべて。NOCTURNAL~は80年代ロボット・アニメの主題歌さながらの高揚感溢れるサビを実力者ならではの手腕で実にエキサイティングに聴かせてくれました。SCAR SYMMETRYは重低音デス・ヴォイスとジョン・ウェットンさえも彷彿させる透明感溢れるクリア・ヴォイスのコントラストを最大限に活かしきりました。

明日、大晦日はいよいよベスト・アルバム10枚の発表です。
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HELLOWEENに端を発する“メロディック・スピード・メタル”という日本で特に人気の高いジャンル。その系譜はBLIND GUARDIANSTRATOVARIUSANGRASONATA ARCTICAなどへと受け継がれていきますが、それらのバンドの多くがアルバムを重ねるごとに速さを捨ててメロディやスケール感を重視した方向性に移行していったのに対し、逆に徹底的に速さにこだわった末に一線を突き抜けてしまったのがイギリスのDRAGONFORCEです。その3作目となる新作は年末ギリギリで日本先行リリースされました。

今作でも「1曲だけバラードであとはすべて速い曲、日本盤ボーナスはボーナスにするのが勿体無いほどのクールな曲(これも速い)」という前2作のスタイルを踏襲していますが、ここにきてもその激烈さはまだとどまることを知らず、前作で手探り程度に導入されていたブラスト・ビートが今作では遂に楽曲の重要なフックとなる役割までも果たすようになりました。なにしろブラストに乗せて歌っているのですから!高速ビートと並ぶバンドの2枚看板である高速ギター・ソロの頻度もさらに増え、歌が入っていない時は常にギターが何かしらリードを弾いている状態となり、音の密度はこれまでになく濃いものとなりました。

はっきり言って歌メロの展開や曲調はもはやワン・パターンといえる領域に突入しており、今作も最も短い曲で5分台と、曲の長さも相変わらずなわけですが、さらなる激烈化とアレンジ面での新機軸がハマっていることもあってか、結構飽きずに聴き通せます。この手のバンドが陥りがちなワン・パターン化はしばしばネガティヴな意味合いに取られますが、その懸念を速さの追求という一点だけで「アリ」へと転化し、強行突破してしまう。こんなバンドは今までいなかった。前作の時点では今後の展開に不安も感じましたが、その次作がコレなら、このバンドは信頼できます。
いよいよ2005年も残りあと4日。これまで個人的に興味を持った2005年のトピックをまとめてきましたが、これからは私的年間ベストを3回に分けて発表することにします。まずは各部門編からですが、年内にベスト・ソング、ベスト・アルバムの順に発表します。

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BEST ARTIST : SYSTEM OF A DOWN
これはもう言わずもがなでしょう。ロック界の多大な期待に応えるアルバムを1年に2枚リリースし、両方とも全米1位に送り込んだ大活躍は文句なくベスト・アーティストに値します。

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BEST NEW ARTIST : NINE BLACK ALPS
久々にロック本来の生々しい衝動性を実感させてくれたUKからの新星。現在のトレンドにフィットしない音楽性ゆえに本国でも日本でも苦戦していますが、普遍性は彼らのほうが断然上。ちなみに次点はTOKYO DRAGONSです。

BEST FRONTPERSON : Paul Rodgers
QUEEN + PAUL RODGERS公演での、依然衰えを知らない圧倒的な巧さに感動。"Bohemian Rhapsody"のラストでの絶唱に鳥肌。

BEST GUITARIST : Marc Rizzo / SOULFLY
若手ラウド/ヘヴィ系ギタリストの中にもこれだけ巧い人物がいたことを知らしめた貴重な存在。ILL NINO脱退後の彼を起用したマックス・カヴァレラの眼力もまた見事。

BEST BASSIST : 該当者なし

BEST DRUMMER : Flo Mounier / CRYPTOPSY
デス・メタル界で彼並みに速いブラストを叩くドラマーがいくら現れようとも、圧倒的なセンスとテクニックで他の追随を許さない孤高の存在。

BEST KEYBOARD PLAYER : 該当者なし

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HERO OF THE YEAR : Ville Valo / HIM
今年目立った活躍を見せたヒーローがそれほどいなかった中、遂に日本デビューを果たし、久々にロック・スターとしての存在感を誇示した彼こそ今年ヒーローと呼ぶに相応しいでしょう。

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BEST LIVE : QUEEN + PAUL RODGERS@横浜アリーナ(10/29)
今年観たライヴはこの他にJUDAS PRIESTTHRASH DOMINATION 05の2本ですが、総合的な満足度ではこれが1番でした。"Love Of My Life"で思わず目頭が熱くなりました。

BEST PRODUCER : Devin Townsend
この人はDARKEST HOURの新作での仕事ぶりに敬意を表して。バンドのポテンシャルを最大限引き出す手腕がSOILWORKに続いて発揮されました。

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BEST ALBUM COVER : THE MARS VOLTA – FRANCES THE MUTE
いつもジャケット部門ではいかにもメタルなものは避け、アーティスティックなものを選ぶようにしていますが、その中ではやはりこれでしょうか。音の混乱ぶりを的確に表したようなヒプノシスのセンスには毎度感服。

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BEST DVD : QUEEN + PAUL RODGERS - RETURN OF THE CHAMPIONS
ベスト・ライヴ部門で選んだのだから、DVD部門も当然これ。他にはTHIN LIZZY「GREATEST HITS DVD」も良かったです。

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BEST REISSUE : QUEEN – A NIGHT AT THE OPERA
何度も再発が繰り返された今作ですが、ボーナスDVDが追加された今再発がまさに決定版でしょう。これまでDVDオーディオでしか聴けなかった5.1chサラウンドが通常のDVDプレイヤーで聴けるようになったのは大きいですね。

BEST THING ABOUT 2005 : iTunes Music Store Japanオープン
今年はこれを置いて他にないでしょう。まさに皆が待ち望んだ待望の日本版開始。Sony BMGWarnerという2大メジャーの不参加、アーティストによって差がありすぎるバック・カタログの品揃え、全世界に影響を与えた統一価格の崩壊など、問題点も数多く浮き彫りになりましたが、それらを補って余りあるほどの楽しさを提供してくれました。

WORST ARTIST : 浜崎あゆみ
これもS.O.A.D.同様に言わずもがなでの選出。これらの音楽、歌詞やPVを何もせず放置し、メディアがこぞって持て囃して延命させるというのは…。次点は再結成が流行った途端に現メンバーを切り捨て、臆面もなく全盛期のラインナップに戻ったANTHRAXでしょうか。

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WORST ALBUM : NUCLEAR ASSAULT – THIRD WORLD GENOCIDE
これとFEAR FACTORY「TRANSGRESSION」のどちらにしようか迷いましたが、曲の圧倒的なつまらなさ、緊迫感のカケラもない演奏、チープなプロダクションの3拍子揃った今作に決定。いったい何のために再結成したんだ。

WORST THING ABOUT 2005 : SENTENCED解散
解散自体はべつに非難されるべきことではありませんが、ここではこんな素晴らしいバンドを1度も日本に呼ぶことなく解散させてしまった日本のメディアとレコード会社(ビクター)のやる気の無さに遺憾の意を表して。悔しいとしか言いようがありませんね。
昨年の総括エントリーの中でトピックとして取り上げたメタルコア。あれから1年後の今、メタルコアはどうなったのでしょうか。僕は昨年、

今後メタルコアが一過性のブームで終わってしまうかどうかは、当のバンドたちが今後進む方向性にかかっているでしょう。よりメタル魂全開の道を行くのか、よりキャッチーな路線へ進むのか、2005年も引き続きフォローする価値はあるでしょう。


と書きましたが、今年メタルコアにカテゴライズされたバンドの中で傑出した存在感を示したのは、よりメタル色を前面に押し出したバンド達でした。

それはともかく、今年の日本におけるメタルコアの嫌われ方には凄まじいものがあり、とにかく早くこの流れを終わらせたがっている節が感じられました。確かに、ブームに乗って出てきただけの没個性なつまらないバンドが増えたのは事実ですが、その中で一緒くたにされて葬り去られてはいけないバンド、アルバムがあったのもまた事実です。音楽的にはメロディック・デスとさほど大差ないのに、ハードコアの息がかかっているというだけですべてを否定するのならば、かつてのスラッシュ・メタルだって否定されるべきだろう?俺達はそんなカテゴリーに囚われることなく、とにかくエキサイティングでクールな音楽を聴きたいだけなんだよ!今の日本のメディアの現状に対してそう叫ばずにはいられなくなることが多かったこの1年でした。、

(2005年・メタルコア重要アルバム5作品)

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AS I LAY DYING – SHADOWS ARE SECURITY
今年Metal Bladeが最もプッシュしたバンド。速さに頼ることなくしっかりと練り上げられた、中期IN FLAMESを彷彿させる楽曲群にはやや堅実すぎるきらいもありましたが、バンドの自信がそのまま音に表れていたのは確かです。

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AVENGED SEVENFOLD – CITY OF EVIL
メジャー・デビュー作にして大胆な路線変更を敢行した話題作。メロディック・スピード・メタルからゴシックまで貪欲に取り込んだ、もはやハードコアの面影を殆ど感じさせないこのアルバムが全米チャートに入ったのは奇跡でしょう。これが何故日本発売されないのか、全くもって理解できません。

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DARKEST HOUR – UNDOING RUIN
メタルコアという言葉が生まれる前から北欧メロディック・デスへの傾倒を深めていたバンドがデヴィン・タウンゼンドのプロデュースにより大化け。コンパクトにまとまった曲の中に必殺のギター・ワークを一気にブチ込んだ問答無用の傑作。

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GOD FORBID – Ⅳ:CONSTITUTION OF TREASON
前作でメタルコア化したGOD FORBIDがその路線を深化させたタイトル通りの4作目。ドラマティックな展開と構築美に溢れたソロという持ち味をいかんなく発揮していますが、今後これぞ、というキラー・チューンを作れればもっと飛躍するはず。

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TRIVIUM – ASCENDANCY
こちらは今年Roadrunnerがリーダーのマット・ヒーフィー(Vo,G)をROADRUNNER UNITEDのキャプテンの1人に指名するほど最もプッシュしたバンド。逸早く自らメタルコアを否定したことで日本での評価が高まったバンドでもあります。そのヒーフィーの作曲センスもさることながら、ヴォーカリストとしての力量もかなりのものでした。
2005年、メタルが最も熱かった国といえばフィンランドをおいて他にないでしょう。自国のデス・メタルやブラック・メタルがナショナル・チャートの上位にエントリーしてしまうあり得なさや、今年ヘルシンキで開催された世界陸上の開会式でAPOCALYPTICANIGHTWISHが演奏したり、日本でもフィンランド大使館主催によるパッケージ・ライヴ(THE 69 EYESTWILIGHTNINGKIUASTO/DIE/FORが出演)が行われたりするなど、フィンランドという国自体がメタルが流行っていることを誇りにしているかのようです。

そんなフィンランドの風土を反映した、フィンランドでしか生まれ得ないメタルとして今年日本でも注目を集めだしたのがゴシック/メランコリック・メタルです。それまで暗い、ライヴでノレないといった理由から日本人受けが極めて悪いジャンルの代表とされてきたゴシックですが、日本人好みの叙情メロディを前面に押し出したバンドが増えた結果、今年になって漸く日本でも正当な評価を得られるようになりました。

(2005年、フィンランド・ゴシック/メランコリック・メタル重要アルバム5作品)
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SENTENCED – THE FUNERAL ALBUM
このジャンルのパイオニアにして孤高の存在であり続けたSENTENCEDが己の美学を貫いて解散したその去り際は実に悲しくも美しいものでした。しかし解散が決まってから正当に評価されたというのは僕にとっては本当に腹立たしいですね。メディアやレコード会社は今までいったい何をやってきたんだ。

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CHARON – SONGS FOR THE SINNERS
以前ヴォーカルがヴィレ・ライヒアラのPOISONBLACKに参加していた中堅バンド。ダンディズムに溢れたヴォーカルと硬派なサウンドはまさにSENTENCEDの後継者と呼ぶにふさわしい存在です。2006年3月に日本発売予定。

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HIM – DARK LIGHT
今まで「ゴシックは日本で受けない」という偏見に最も泣かされてきたバンド。今年遂に遅すぎる日本デビューを果たしましたが、もはやゴシック・メタルというよりは大人のハード・ロックといった趣。ワーナーから日本デビューしてからBMG時代の作品を日本発売するBMGファンハウス、お前らは今までいったい何をやってきたんだ。

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TO/DIE/FOR - Ⅳ
’80年代ポップスの影響を色濃く感じさせる歌メロとヘヴィなサウンドの融合、そしてナルシズム全開のヴォーカルが生み出す唯一無二の個性は大幅なメンバー・チェンジを経た今作でも当然健在。

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THE RASMUS – HIDE FROM THE SUN
前作で世界的にブレイクしたTHE RASMUSがその叙情センスをサウンド全体に押し広げたメジャー感に溢れた力作。その変わりようはかつて「ゴーストバスターズ」のテーマ曲をカヴァーしていたことが信じられないほど。

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日本スラッシュ界の重鎮、UNITEDはデビュー作「BLOODY BUT UNBOWED」からフォローしていましたが、特に前ヴォーカリストの湯浅正俊の加入以降は若手のハードコア/メタル・バンドと積極的に交流を図りながらも、自身の音楽にはヘヴィネスや攻撃性の増強という形でのみ反映させ、あくまでもスラッシュ・メタルという基本線は断固として崩さない姿勢を大いにリスペクトしています。

世界レヴェルの力量を備えた湯浅の脱退は確かに痛く、バンド側もそれを痛感していたのか、後任探しおよび新作の制作には相当な時間がかかってしまいましたが、新たに元DEFAMENOB(Vo)と元VACUUMAKIRA(Ds)を迎え、3年というブランクの間に膨れ上がった期待に十二分に応える強力な1枚を引っ提げて還ってきました。なんといってもNOBのヴォーカル。よくぞ探した!といえる湯浅にも負けず劣らずの咆哮を全編で炸裂させ、それに引っ張られるような形でバンド・サウンドもさらにブルータルに深化しています。アレンジ面でも無駄な装飾を省き、徹頭徹尾ストレートなサウンドを貫いており、スラッシュらしいスラッシュを全編で堪能できます。実はさり気無くテクニカルなプレイも織り交ぜてはいますが、それ以上に怒涛の勢いのほうが印象に残ります。今だからこそこのアルバムと共に、一度は挑戦しながらも果たせなかった海外進出を実現させてほしい。そう願わずにはいられません。
いよいよ2005年も残り10日を切ったということで、当blogでもこの1年を振り返るエントリーを順次ポストしていきます。

今年はロックンロール生誕50周年ということで、往年のクラシック・ロックにスポットが当たった1年でした。その中で60~70年代ロックにハマった世代をターゲットにしたロック雑誌が続々創刊され、失われつつあったロックへの興味を蘇らせるきっかけとなりました。こうして“オヤジ・ロック”という流れが形成されたことになります。そして当のアーティスト側もその流れに呼応するかのように続々再結成して新譜をリリースし、この1年を盛り上げたのは言うまでもありません。

(2005年オヤジ・ロック重要アルバム5作品)

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AEROSMITH - ROCKIN' THE JOINT
長期にわたる予定だった活動休止をあっさりと終了し、AEROSMITHは再びステージへと戻ってきました。といっても今作は活動休止前のクラブ・ギグを収めたライヴ盤ですが、来るべきオリジナルの新作に向けて本気モードに突入したことは確かでしょう。

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CREAM - ROYAL ALBERT HALL LONDON MAY 2-3-5-6 2005
4日間限定の再結成ライヴを収めたライヴ盤。往年の緊迫感とは程遠いリラックスした雰囲気を感じさせつつも、その分年季の入った深みのある味わいが印象深い、ある意味もっともオヤジ・ロックらしいといえる1枚です。

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PAUL McCARTNEY – CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD
ほぼ総ての楽器を自ら演奏し、パーソナルな色合いを強めたことによって、ポールらしいポップ・センス溢れる楽曲の本来の良さを十二分に引き出した力作。それだけに、日本盤のCCCD化が本当に悔やまれます。ホントに凍死場EMIっていう会社は何をやってるんだ。僕は当然US盤で購入しました。

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QUEEN + PAUL RODGERS - RETURN OF THE CHAMPIONS
フレディ・マーキュリー不在という最重要課題をブリティッシュ・ロック界最高のヴォーカリストを擁して強行突破した20年ぶりのツアーを収めたライヴ盤。各人ともパフォーマーとしては依然現役であることを証明したという点でも意義ある1枚。日本公演も最高でした。

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THE ROLLING STONES - A BIGGER BANG
現在新譜をリリースすること自体がニュースとなる稀有なバンドの7年ぶりの新作ですが、それもCCCD化で興醒めになってしまった感が…。内容は依然として現役感を漂わせるものだっただけに、本当に惜しいですね。STONESは他にも廃盤コンピレーションの再発やレア・トラック集のリリースなど、この1年本当に盛り上がりました。
From KNAC.COM

本日2発目の2005年ランキングです。アメリカのメタル・レディオ・ステーションKNACが、同局スタッフの選ぶ2005年ベスト・アルバムを発表しました。

Crazy Craig, “Super Rock Sunday” Host :

1. Candlemass - Candlemass (Nuclear Blast)
2. Doomriders - Black Thunder (Deathwish)
3. Ramesses - The Tomb (Invada)
4. YOB - The Illusion of Motion -The Unreal Never Lived 9Metal Blade)
5. Fireball Ministry - Our Rock is Not Their Rock (Liquor and Poker)
6. Hermano - Dare I Say (Meteor City)
7. Superheavygoatass - 60,000 Years (Arclight)
8. High on Fire - Blessed Black Wings (Relapse)
9. Fight Paris - Paradise Found (Trustkill)
10.The Agony Scene - The Darkest Red (Roadrunner)

Mick Stingley, NYC Correspondent :

1) Ministry - Rantology (Sanctuary)
1) Sentenced - The Funeral Album (Century Media)
2) Avenged Sevenfold - City of Evil (Warner)
3) Danko Jones - We Sweat Blood (Razor & Tie)
4) Jizzy Pearl - Vegas Must Die (Shrapnel)
5) Black Label Society - Mafia (Artemis)
6) Fear Factory - Transgression (Calvin)
7) Beautiful Creatures - Deuce (Spitfire)
8) Towers of London - Fuck It Up (TVT)
9) Arch Enemy - Doomsday Machine (Century Media)
10) Corrosion of Conformity - In the Arms of God (Sanctuary)
10) Fireball Ministry -<>i>Their Rock Is Not Our Rock (Liquor & Poker)

Diana DeVille, Rock Goddess:

1) Supagroup - Rules (Foodchain)
2) Glenn Hughes - Soul Mover (Sanctuary)
3) Mother Pearl - Broken Thorny Crown (Unsigned)
4) Europe - Start From the Dark (Sanctuary)
5) Joe Lynn Turner - The Usual Suspects (Frontiers)
6) Ministry - Rantology (Sanctuary)
7) Brides of Destruction - Runaway Brides (Shrapnel)
8) Deep Purple - Rapture of the Deep (Eagle)
9) Iron Maiden - Death on the Road (Sanctuary)
10) Judas Priest - Angel of Retribution (Epic)

Brian Davis, Contributor

01.) Biomechanical The Empires Of The Worlds (Earache)
02.) Opeth Ghost Reveries (Roadrunner)
03.) Old Man's Child Vermin (Century Media)
04.) Hypocrisy Virus (Nuclear Blast)
05.) Bloodbath Nightmares Made Flesh (Century Media)
06.) Clutch Robot Hive/Exodus (DRT)
07.) Dew-Scented Issue VI (Nuclear Blast)
08.) Darkane Layers Of Lies (Nuclear Blast)
09.) The Duskfall A Lifetime Supply Of Guilt (Nuclear Blast)
10.) Carnival In Coal Collection Prestige (Earache)

DJ Will "The Vault Keeper"

1) Kreator Enemy Of God (SPV)
2) Candlemass Candlemass (Nuclear Blast)
3) Exodus Shovel Headed Kill Machine (Nuclear Blast)
4) Judas Priest Angel Of Retribution (Sony)
5) Grave Digger The Last Supper (Nuclear Blast)
6) COC In The Arms Of God (Sanctuary)
7) Nevermore This Godless Endeavor(Century Media)
8) Primal FearSeven Seals(Nuclear Blast)
9) Opeth Ghost Reveries (Roadrunner)
10) Ruffians There & Back(OSM)

Junkman, Air Personality

01.) Exodus Shovel Headed Kill Machine (Nuclear Blast)
02.) Arch Enemy Doomsday Machine (Century Media)
03.) Judas Priest Angel of Retribution (Sony)
04.) System of a Down Mezmerize/Hypnotize (Sony)
05.) Buckcherry 15 (Universal)
06.) Dream Theater Octavarium (Atlantic)
07.) Bruce Dickinson Tyranny of Souls (Sanctuary)
08.) Brand New Sin Recipe for Disaster (Century Media)
09.) Black Label Society Mafia (Artemis)
10.) Disturbed Ten Thousand Fists (Reprise/WEA)

Charlie Steffens, aka Gnarly Charlie, Staff Photographer/Writer

01.) Corrosion of Conformity In the Arms of God (Sanctuary)
02.) Judas Priest Angel or Retribution (Sony)
03.) Iommi Fused (Sanctuary)
04.) Fear Factory Transgression (Calvin)
05.) Primal Fear Seven Seals (Nuclear Blast)
06.) As I Lay Dying Shadows are Security (Metal Blade)
07.) Arch Enemy Doomsday Machine (Century Media)
08.) Queens of the Stone Age Lullabies to Paralyze (Interscope)
09.) Children of Bodom Are You Dead Yet? (Universal)
10.) Nevermore This Godless Endeavor (Century Media)

Bullwhip, Air Personality

01.) Judas Priest Angel Of Retribution (Sony)
02.) Bruce Dickinson Tyranny of Souls (Sanctuary)
03.) Hammerfall Chapter V (NBA)
04.) Black Label Society Mafia (Artemis)
05.) Primal Fear Seven Seals (Nuclear Blast)
06.) Iommi Fused (Sactuary)
07.) Dio Evil Or Divine (Spitfire)
08.) UFO Showtime (Steamhammer)
09.)Deep Purple Rapture of the Deep (Eagle)
10.) Glenn Hughes Soul Mover (Sanctuary)

Jeff Kerby, Writer

01.) Alice Cooper Dirty Diamonds (New West)
02.) L.A. Guns Tales From The Strip (Schrapnel)
03.) Corrosion of Conformity In The Arms of God(Sanctuary)
04.) Judas Priest Angel of Retribution (Sanctuary)
05.) Black Rebel Motorcycle Club Howl (Red Int/Red Ink)
06.) Clutch Robot Hive/Exodus (Rte/Drt)
07.) Nashville Pussy Get Some! (Spitfire)
08.) Bruce Dickinson Tyranny of Souls (Sanctuary)
09.) Beautiful Creatures Deuce (Spitifre)
10.) Fireball Ministry Our Rock Is Not Their Rock (Liquor And Poker)

Philthy Phil, 8-foot Tall Viking

01.) Opeth Ghost Reveries (Roadrunner)
02.) Bruce Dickinson Tyranny of Souls (Sanctuary)
03.) Nevermore This Godless Endeavor (Century Media)
04.) Children of Bodom Are You Dead Yet? (Universal)
05.) Judas Priest Angel of Retribution (Sony)
06.) Dark Tranquillity Character (Century Media)
07.) Shadow Gallery Room V (Inside Out)
08.) Kamelot The Black Halo (Noise)
09.) Dream Theater Octavarium (Atlantic)
10.) Arch Enemy Doomsday Machine (Century Media)

Drewcifer, The Vault

01.) Candlemass Candlemass (Nuclear Blast)
02.) Grand Magos Wolf’s Rturn (Candlelight)
03.) Melvins with Jello Biaffra Sieg Howdy! (Ipecac)
04.) Slough Feg Atavism (Cruz Del Sur)
05.) Early Man Closing In (Matador)
06.) Clutch Robot Hive-Exodus (DRT)
07.) Confessor Unravelled (Season Of Mist)
08.) Brand New Sin Recipe for Disaster (Century Media)
09.) Soilwork Stabbing the Drama (Nuclear Blast)
10.) Deceased As The Weird Travel On (Thrash)

Ally McSqueal, DJ Chick

01.) The Click Five Greetings From Imrie House (Lava)
02.) Fall Out Boy From Under The Cork Tree (Island)
03.) Garbage Bleed Like Me (ALMO)
04.) Black Eyed Peas Monkey Business (A&M)
05.) Def Leppard Rock Of Ages The Definitive Collection (Universal Catalog)
06.) Sentenced The Funeral Album (Century Media)
07.) Supagroup Rules (Food Chain)
08.) The Darkness One Way Ticket To Hell And Back (Atlantic)
09.)Ft Minor Album Title (WB)
10.) A Tie: Foo Fighters In Your Honor (RCA) and Lisa Marie Presley Now What (Capitol)

Dennis the Menace, Air Personality

01.) Thrice Vheissu (Island)
02.) Finch Say Hello to Sunshine (Drive-Thru)
03.) Foo Fighters In Your Honor (RCA)
04.) The Deadly The Wolves are Here Again (Pluto)
05.) NIN With Teeth (Interscope)
06.) Black Rebel Motorcylce Club Howl (RCA)
07.) Against Me Searching for Former Clarity (Fat Wreck Chords)
08.) Queens of the Stone Age Lullabys to Paralyze (Interscope)
09.) Deathcab for Cutie Plans (Sub Pop)
10.) Jackson Browne Acoustic Vol. 1 (Inside Recordings)



これだけ並ぶと壮観ですが、各自が聴きたい音楽を気ままに聴いているという点、そして一部スタッフのアメリカ人らしからぬセレクト(今のアメリカでジョー・リン・ターナーを聴いている人がいるとは...!)からは、この人たちって本当にメタルが、音楽が好きなんだなぁという思いが伝わってきて好感が持てます。
From BLABBERMOUTH.NET

Roadrunner Recordsは所属アーティスト9名が選ぶ今年のベスト・アルバム10枚を発表しました。

Acey Slade (MURDERDOLLS):

01. CHELSEA SMILES - Easy Ride EP
02. LARS FREDERICKSON AND THE BASTARDS - Viking
03. TURBONEGRO - Party Animals
04. SOCIAL DISTORTION - Sex, Love and Rock n' Roll
05. THE UNSEEN - State of Discontent
06. HANOI ROCKS - Another Hostile Takeover
07. IGGY POP - A Million in Prizes
08. BLACK HALOS - Alive Without Control
09. 69 EYES - Devils
10. THE (INTERNATIONAL) NOISE CONSPIRACY - Armed Love

Brian Redman (3 INCHES OF BLOOD):

01. HIGH ON FIRE - Blessed Black Wings
02. AND YOU WILL KNOW US BY THE TRAIL OF THE DEAD... - Worlds Apart
03. KANE HODDER - The Pleasure to Remain so Heartless
04. BIG BUSINESS - Head for the Shallows
05. GOLDEN GODS - The Thorny Crown of Rock and Roll
06. QUEENS OF THE STONE AGE - Lullabies to Paralyze
07. COLDPLAY - X&Y
08. THE AGONY SCENE - The Darkest Red
09. STILL REMAINS - Of Love and Lunacy
10. POST STARDOM DEPRESSION - Prime Time Looks A Lot Like Amateur Night

Brock Lindow (36 CRAZYFISTS):

01. ARMOR FOR SLEEP - What To Do When Your Dead
02. FALL OUT BOY - Under The Cork Tree
03. DEMON HUNTER - The Tryptych
04. CHIMAIRA - Chimaira
05. OPETH - Ghost Reveries
06. AS I LAY DYING - Shadows Are Security
07. BLOODSIMPLE - A Cruel World
08. ROADRUNNER UNITED - The All-Star Sessions
09. CORROSION OF CONFORMITY - In the Arms of God
10. JUDAS PRIEST - Angel of Retribution

Chris Spicuzza (CHIMAIRA):

01. NINE INCH NAILS - With Teeth
02. EVERY TIME I DIE - Gutter Phenomenon
03. FANTOMAS - Suspended Animation
04. AMERICAN HEAD CHARGE - The Feeding
05. A LIFE ONCE LOST - Hunter
06. SOILWORK - Stabbing The Drama
07. BLOODSIMPLE - A Cruel World
08. QUEENS OF THE STONE AGE - Lullabies To Paralyze
09. SYSTEM OF A DOWN - Mezmerize
10. DREDG - Catch Without Arms

Dino Cazares (ASESINO, BRUJERIA, FEAR FACTORY):

01. BEHEMOTH - Demigod
02. AS I LAY DYING - Shadows are Security
03. U2 - How To Dismantle An Atomic Bomb
04. MESHUGGAH - Catch 33
05. ABORTED - The Archaic Abattoir
06. THE BLACK DAHLIA MURDER - Miasma
07. ASESINO - Corridos De Muerte
08. FANTOMAS - Suspended Animation
09. PAUL WALL - The Peoples Champ
10. FEAR FACTORY - Demanufacture/Remanufacture (reissue)

Frank Watkins (OBITUARY):

01. RAMALLAH - Kill Celebrity
02. 1349 - Hellfire
03. SCUM - Gospels for the Sick
04. DEAD TO FALL - Villainy and Virtue
05. MADBALL - Legacy
06. CLUTCH - Pitchfork and Lost Needles
07. THE RED CHORD - Clients
08. CANDLEMASS - Candlemass
09. NAPALM DEATH - The Code is Red… Long Live the Code
10. BOLT THROWER - Those Once Loyal

Justin Foley (KILLSWITCH ENGAGE):

01. LOW - The Great Destroyer
02. THE MARS VOLTA - Francis The Mute
03. EMILIANA TORRINI - Fisherman's Woman
04. RED SPARROWS - At The Soundless Dawn
05. EVERY TIME I DIE - Gutter Phenomenon
06. AS I LAY DYING - Shadows Are Security
07. OPEN HAND - You And Me

Mark Hunter (CHIMAIRA):

01. STRAPPING YOUNG LAD - Alien
02. THE MARS VOLTA - Frances The Mute
03. SOILWORK - Stabbing The Drama
04. CROWBAR - Lifesblood For The Downtrodden
05. CHIMAIRA - Chimaira
06. GOD FORBID - IV: Constitution Of Treason
07. EVERY TIME I DIE - Gutter Phenomenon
08. A LIFE ONCE LOST - Hunter
09. NINE INCH NAILS - With Teeth
10. ROADRUNNER UNITED - The All-Stars Sessions

Phil Demmel (MACHINE HEAD):

01. SYSTEM OF A DOWN - Mesmerize
02. CHIMAIRA - Chimaira
03. DEW-SCENTED - Issue IV
04. GOD FORBID - IV: Constitution of Treason
05. ROADRUNNER UNITED - The All-Star Sessions
06. AUDIOSLAVE - Out of Exile
07. DARKANE - Layers of Lies
08. SEEMLESS - Seemless
09. EXODUS - Shovel Headed Kill Machine
10. CORROSION OF CONFORMITY - In The Arms of God


各アーティストの所属バンドの音楽性に準じた内容といえますが、その中で唯一毛色が異なるセレクトを見せたのが3.I.O.B.のブライアン・レッドマン。自分達が演ってるのはクラシックなメタルですが、普段聴いているのはいわゆる正統派メタルとは異なるものばかり。それ故に自分で演る音楽はあそこまでコテコテのメタルになるのかどうかはわかりませんが、興味深いものであることは確かです。また、ある意味暴走したセレクトを見せつけたのがディーノ・カザレス。今年のリリースでない作品が4枚も入っている上、その内2枚は自分絡みの作品。F.F.の2nd再発盤を入れているのは現在のF.F.に対する当てつけ?
iTMSJの開始当初に一部のアルバムが1枚50円で販売されていたことがあり、ユーザーの間で祭りとなっていたことがありましたが(現在それらのアルバムはすべてカタログから削除されているようです)、年末大バーゲンかどうかはわかりませんが、あの50円祭りが突如復活しました。前回が邦楽中心だったのに対し、今回は洋楽の比較的マニアックなものがメインで、メタル系も結構あります。以下が現在iTMSJで50円で変える主なメタル系アルバムです。リンクはすべてiTMSJに飛ぶようにしてあります。

ARTILLERY - B.A.C.K.
GROPE - DESERT STORM
GROPE - INTERCOOLER
HOLY MOSES - FINISHED WITH THE DOGS
HOLY MOSES - THE NEW MACHINE OF LIECHTENSTEIN
HOLY MOSES - STRENGTH, WILL, POWER, PASSION
ILLDISPOSED - KOKAIINUM
KONKHRA - LIVE ERASER
KONKHRA - SEXUAL AFFECTIVE DISORDER
KONKHRA - COME DOWN COLD
KONKHRA - THE FREAKSHOW
LIVING DEATH - METAL REVOLUTION
METALIUM - AS ONE : CHAPTER FOUR
METALIUM - DEMONS OF INSANITY : CHAPTER FIVE
SAEKO - ABOVE HEAVEN, BELOW HEAVEN


僕が確認しただけでもこれだけあります。日本盤が出ているものもあるので、この値段はちょっと衝撃的。アルバムはDiehard MusicArmageddon Musicから出ているものばかりです。これらのアルバムをまだ聴いていない人は、お試し的なノリで購入してみるのもいいかもしれません。いつ終わるかわからないので、お早めにどうぞ。

ちなみに、iTMSJって実はマニアックなメタルが結構充実していたりするんですよね。1349の新作「HELLFIREも配信されていたりしますし。“ブラウズ”でヒットしないものが多いので、“パワーサーチ”で根気強く探してみてください。

(12/19 追記)
と書いていましたが、残念ながら12/19の時点で上記作品の殆どは購入不可になってしまったようです。やっぱりバーゲンではなく、何らかのミスだったのでしょうか。返す返すも残念。
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MARDUKと並ぶスウェディッシュ・ブラック・メタルの巨頭の4年ぶり(もうそんなに経ってたのか...)となる4作目です。前作「DIABOLIS INTERIUM」から先日解散を表明したDEFLESHEDのマッテ・モーディン(Ds)が加入し、リズム・セクションのパワー・アップが図られましたが、今作ではそのモーディンのスウェーデンきっての超人ドラマーとしての力量が前作を遥かに上回るレヴェルで発揮されており、ノルウェー勢のシンフォニック路線とは異なる、キーボードを最小限に抑えてメロディアスなトレモロ・リフとブラスト・ビートが渾然一体となって爆走するスウェディッシュ・ブラックならではのサウンドがIN FLAMESの近作を手掛けたダニエル・ベルグストランドとオーヤン・オーンクローのコンビによるプロデュースにより、過去最高といえる音質のもとで展開されます。

その反面、初期の彼らが持っていた怨念をひたすら八方破れにブチまけるかのような邪悪さは明らかに後退しており、"King Antichrist"や"666 Voices Inside"といった判りやすい曲名もあって(このバンドは以前からそうでしたが)、ある意味スポーティとさえいえるような聴き易さが全編を支配しており、当blogでも高く評価した1349あたりと比べるとブラック・メタルらしさはやや薄れた気もしますが、トータルなエクストリーム・メタルとしてのクオリティは間違いなく過去最高といえるでしょう。
SOILWORKオフィシャル・サイト上で、ピーター・ウィッチャーズ(G)が「ツアーに疲れた」という理由で脱退したと発表しました。今後は音楽プロデュースとレコーディングに専念するということです。ビヨルン“スピード”ストリッド(Vo)は
「君たちには俺が彼の決定を尊重し、彼の幸運を祈っていることを知っておいてもらいたい」
と前置きした上で、
「後任は1か月以内には発表できるだろう。こんなアメイジングなミュージシャンで、かつ親友であった人物の代わりを務めるのは難しいだろうが、決して君達を失望させないと保証する」
とコメントしています。

一方、2年に亘ってサポート・ドラマーを務めてきたダーク・ヴェルビューレンがバンドに正式に加入したことも併せて発表されました。ヴェルビューレンはフランスのSCARVEにも在籍していますが、SCARVEでもそのまま活動を続けるということです。しかしSOILWORKはなかなかラインナップが安定しませんね。今年リリースの「STABBING THE DRAMA」はそれまでの右肩上がりの成長が停滞してしまったような印象だっただけに、次作こそ万全の状態で制作してもらいたいものです。
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From BLABBERMOUTH.NET

スウェーデンの「Close-Up」誌に続く2005年ベスト・メタル・アルバム、今度はカナダの「Unrestrained!」誌スタッフが選出した20枚の発表です。

01. OPETH - Ghost Reveries
02. NEVERMORE - The Godless Endeavour
03. PRIMORDIAL - The Gathering Wilderness
04. CLUTCH - Robot Hive/Exodus
05. LURKER OF CHALICE - Lurker Of Chalice
06. DEATHSPELL OMEGA - Kenose
07. CORROSION OF CONFORMITY - In The Arms Of God
08. HYPOCRISY - Virus
09. STRAPPING YOUNG LAD - Alien
10. BETWEEN THE BURIED AND ME - Alaska
11. DARK TRANQUILLITY - Character
12. ULVER - The Blood Inside
13. NAPALM DEATH - The Code Is Red... Long Live The Code
14. RAMMSTEIN - Rosenrot
15. TORCHE - Torche
16. GREEN CARNATION - The Quiet Offspring
17. LEAVES' EYES - Vinland Saga
18. JESU - Jesu
19. SLOUGH FEG - Atavism
20. RED KNIFE LOTTERY - So Much Drama


スウェーデン版の時に「今年の顔はSYSTEM OF A DOWNか」と書いた途端、なんとカナダではそのS.O.A.D.がエントリーすらせず。それどころか、ここでエントリーしたメジャー・レーベルからのリリース作品はRAMMSTEINのみ。アンチ・メジャーの姿勢を貫いているのかどうかはわかりませんが、PRIMORDIALDEATHSPELL OMEGA等の濃いメンツが上位に入る、ある種異様なランキングとなりました。そんな中でOPETHが安定した強さを見せて1位をゲット。今年の顔をめぐる戦いが面白くなってきました。
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アメリカでラップ・メタルがメジャーになる前から遠く離れたスウェーデンで逸早くラップとメタルの融合を実践したCLAWFINGER。僕は’93年のデビュー作「DEAF DUMB BLIND」からリアルタイムで彼らをフォローしてきましたが、既にラップ・メタルというスタイルがトレンドから外れようとも、頑固に己のスタイルを貫き、アメリカ勢のストリート色とは一切無縁の(ヴォーカルもヒップホップのルーズなライムとは違う、歯切れの良い“ラップ”と言いたくなるものだし)、あくまでヘヴィ・メタルを音楽性の基盤に置いた質実剛健な曲作りをリスペクトしてきました。

前作「ZEROS & HEROES」は残念ながらCCCD化されてしまったため(しかも日本発売もスルーされたので、Non-CCCDで入手する手段が無かったのが悔しかったです)、実のところそれほど聴いておらず、今回新たにNuclear Blastと契約して新作を出すと聞いて狂喜したものですが、内容は僕の期待に見事に応えてくれた快作です。元々メタル色の強かったCLAWFINGERがメタル・レーベルのNuclear Blastに移籍したことが影響したか、それともヨッケ・スコッグ(G)が最近スラッシュ系(CONSTRUCDEAD、FACE DOWN)のプロデュースを手掛けていることが影響したか、よりヘヴィネスと攻撃性を増した作りとなっており、曲によってはほぼスラッシュ・メタルと言ってもいいファスト・チューンもあります("Sick Of Myself”のサビではブラスト・ビートも!)。こういう曲だとラップとスラッシュ・メタルのシャウトが相通ずるものがあるという事実が見出せて興味深いものがあります。ただし今回は以前までは少なからずあったエフェクトやシンセサイザーによるアレンジの装飾を極力省いたせいか、全体的に地味な印象も残りますが、今やこんなスタイルをやっているバンドは彼らと再結成されたSTUCK MOJOぐらいしかいないだけに、その硬派な姿勢はどこまでも買いたいものです。
From BLABBERMOUTH.NET

グラインド・コアのパイオニア~エクストリーム・ミュージック界の大御所として君臨しながらも、今までトリビュート・アルバムが出なかったのが不思議なくらいのNAPALM DEATHのトリビュート盤が現在制作されています。2006年中にNo Tolerance Recordsからリリースされる予定で、参加バンドはアルファベット順に以下の通りです。

324
BURST
CRETIN
CYNESS
EXHUMED
GORE BEYOND NECROPSY
HELLNATION
INHUME ("Instinct of Survival", "From Enslavement to Obliteration")
MISERY INDEX
MUNICIPAL WASTE
MURDER CONSTRUCT ("No Mental Effort")
PHOBIA
PIG DESTROYER
REALIZED
REGURGITATE
RELEVANT FEW
RETALIATION
ROTTEN SOUND
SAYYADINA
VOMITORY ("Mass Appeal Madness")


日本でも名前が知られているバンドが多く(日本の324GORE BEYOND NECROPSYREALIZEDも参加!)、グラインド・フリークにとってはたまらない1枚になりそうです。本来ならばここにNASUMも名を連ねているべきだったのですが...返す返すも無念です。
From BLABBERMOUTH.NET

昨年リリースの「THE WAR WITHIN」が約25万枚のセールスを記録しているSHADOWS FALLがメジャーのAtlanticと北米地域での契約を結んだことが明らかになりまました。ちなみに、ヨーロッパではRoadrunnerと契約しています。新作は2006年秋頃のリリースとなりそうです。

アルバムごとに着実な成長をみせ、日本でも何気に人気の高いSHADOWS FALLですが、新作の日本盤がどこから出るかが注目ですね。ワーナーだとあまり売る気がなさそうなので(AVENGED SEVENFOLDの日本盤も出なかったし)、ここはRoadrunnerから出してもらいたいですね。
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さて、今日は12月8日...ロック・ファンにとっては決して忘れてはいけない日が今年もやってきました。この日はジョン・レノンが凶弾に倒れた日であり(今年は没後25年)、HANOI ROCKSのラズルが自動車事故でこの世を去った日でもあります。そして去年、その1日にこの世を去ったヒーローがまた1人加わってしまいました。そう、ダイムバッグ・ダレルです。全メタル界に衝撃と悲しみを与えた1年前のこの日を指して「KERRANG!」誌は"Metal's Darkest Day"と表しましたが、まさにこの日はメタルどころではない、"Rock's Darkest Day"と言ってもいいでしょう。

ダイムバッグ・ダレルへの追悼の意は昨年も散々書いたので改めて書くことはしませんが、去年あのニュースを初めて目にしたときは本当に信じられないという気持ちで頭がいっぱいになりましたし、今もまだ信じられない、信じたくない気持ちは残っています。僕にとって初めてリアルタイムで歴史が変わった瞬間を体験させてくれたダイムバッグ・ダレルのギター・プレイが永遠に聴けなくなったことがメタル界にとって本当に多大な損失であったということを、この1年で実感しています。今日も通勤時にPANTERAとジョン・レノンをiPodで聴いていましたが、改めてその偉大さが伝わってきました。HANOI ROCKSは現在も活動しているということで...ファンの皆様、ご勘弁を...。

そういえば、最近携帯電話の着うたでジョン・レノンの配信がスタートしましたが、これほど「着うた」というイメージが似つかわしくないアーティストはいないのではないでしょうか。「ジョン・レノン」「着うた」という2つの言葉を並べた時のとてつもない違和感といったら...。THE BEATLESは着うたのみならず、iTunesをはじめとする音楽配信への楽曲提供を一切許可していませんが、それもやっと判るような気がしてきました。楽曲だけでなく、歌詞やジャケットなども含めたトータル・アートとしてのロックはやはり音楽配信などで安易に消費されるべきものではないということです。かくいう僕もiTMSJは結構利用しているのですが、やはり本当に気に入った曲、アルバムはパッケージで持っていたいと思うものです。そういったことからも、やはりジョン・レノンという人は本当に偉大だったのだなぁ、と思えてきます。

今日は改めて、

Rest In Peace, John, Razzle, and Darrell...
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From HMV

いよいよ続々登場の気配をみせてきた2005年ベスト・アルバム・ランキング。本日はイギリスの老舗「NME」誌が選ぶTop 50です。

1. Bloc Party - Silent Alarm
2. Arcade Fire - Funeral
3. Franz Ferdinand - You Could Have It So Much Better
4. Antony & The Johnsons - I Am A Bird Now
5. Kaiser Chiefs - S/T
6. White Stripes - Get Behind Me Satan
7. Sufjan Stevens - Illinoise
8. Kanye West - Late Registration
9. Babyshambles - Down in Albion
10. Gorillaz - Demon Days
11. Cribs - New Fellas
12. Devendra Banhart - Cripple Crow
13. Rakes - Capture
14. Dungen - Ta Det Lungt
15. Maximo Park - A Certain Trigger
16. British Sea Power - Open Season
17. Magic Numbers - S/T
18. Art Brut - Bang Bang Rock And Roll
19. Coldplay - X&Y
20. Editors - Back Room
21. LCD Soundsystem - S/T
22. Raveonettes - Pretty In Black
23. Hard-Fi - Stars Of CCTV
24. Oasis - Don't Believe The Truth
25. MIA - Arular
26. Super Furry Animals - Love Kraft
27. Kate Bush - Aerial
28. Absentee - Donkey Stock
29. Madonna - Confessions On A Dancefloor
30. Doves - Some Cities
31. Bright Eyes - I'm Wide Awake, It's Morning
32. Queens Of The Stone Age - Lullabyes To Paralyze
33. We Are Scientists - With Love And Squalor
34. Rufus Wainwright - Want Two
35. Elbow - Leaders Of The Free World
36. Bravery - S/T
37. Circulus - Lick On the Tip Of An Envelope
38. Autolux - Future Perfect
39. Vitalic - OK Cowboy
40. Brakes - Give Blood
41. Nine Black Alps - Everything Is
42. Sigur Ros - Takk...
43. Engineers - S/T
44. Field Music - S/T
45. Shout Out Louds - Howl Howl Gaff Gaff
46. Duke Spirit - Cuts Across the Land
47. Sleater Kinney - Woods
48. Ladytron - Witching Hour
49. Dead Meadow - Feathers
50. Test Icicles - For Screening Purposes Only


昨日のスウェーデン版ベスト・メタル・アルバムに続き、これまた2005年という年を反映したランキングといえるでしょう。1位となったBLOC PARTYは実は僕も聴きましたが、一連のニュー・ウェーヴ・リヴァイヴァルの一派に属する音でありながらFRANZ FERDINANDあたりの音とは一線を画したモダンな疾走感と立体感溢れる音作りで、1位も頷けるかなぁといったところです。でもここで挙げられたメンツの中で僕が最も好きなのは41位のNINE BLACK ALPSですね。まさに時代を超えて生き残るべきロックな1枚です。
From BLABBERMOUTH.NET

CANNIBAL CORPSEに昨年脱退したジャック・オーウェン(G)の後任として、'93~'97年までバンドに在籍していたロブ・バレットが再加入しました。バンドはエリック・ルータンのプロデュースによる新作「KILL」を3月21日にMetal Bladeからリリースする予定です。「これまでで最もヘヴィでブルータルな内容になる」というコメントに期待大。
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From BLABBERMOUTH.NET
こういうニュースが出てくるといよいよ年末、という雰囲気がしてくる年間ベスト・アルバム・セレクション。まずはスウェーデンのメタル雑誌「Close-Up」が発表した年間ベスト・アルバムTop20です。

01. SYSTEM OF A DOWN – "Mezmerize"
02. OPETH – "Ghost Reveries"
03. NINE INCH NAILS – "With Teeth"
04. THE MARS VOLTA – "Frances the Mute"
05. MUNICIPAL WASTE – "Hazardous Mutation"
06. TURBONEGRO – "Party Animals"
07. NILE – "Annihilation of the Wicked"
08. HELLACOPTERS – "Rock & Roll Is Dead"
09. NEVERMORE – "This Godless Endeavor"
10. BLINDSIDE – "The Great Depression"
11. CANDLEMASS – "Candlemass"
12. DARK FUNERAL – "Attera Totus Sanctus"
13. QUEENS OF THE STONE AGE – "Lullabies to Paralyze"
14. ANNIHILATION TIME – "II"
15. BIG BUSINESS – "Head for the Shallow"
16. STATIC–X – "Start a War"
17. CROWBAR – "Lifesblood for the Downtrodden "
18. HYPOCRISY – "Virus"
19. PORCUPINE TREE – "Deadwing"
20. DOZER – "Through the Eyes of Heathens"


自国のバンドもいくつか織り交ぜながら、実に2005年という色合いを反映したセレクトといえます。ANNIHILATION TIMEというバンドは全く知りませんでしたが。昨年のMASTODONに続く今年の顔はS.O.A.D.になりそうな予感。しかし何故にいきなりMUNICIPAL WASTEが5位?(アルバムは良い出来ですが)また、DARK TRANQUILLITYSOILWORKARCH ENEMYは何処へ?
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1月25日に日本発売されるIN FLAMESの新作「COME CLARITY」のオープニングに収録される"Take This Life"のmp3音源がこちらで公開されています。

「REROUTE TO REMAIN」での新路線に対する「アメリカナイズされた(=セルアウトした)」という批判にも耳を貸すことなく自身の道を貫いてきた彼らですが、この1曲だけを聴く限り、ようやく新路線を自らのものにしたな、という感じが伝わってきます。これまでになくヘヴィかつファストながらも、サビにくるとやっぱりIN FLAMESらしいと思えてしまう会心の1曲。新作は相当期待できそうです。

ちなみにこの新作、アメリカではTrustkillと並ぶメタルコアの総本山、Ferretからのリリースとなりますが、BURRN!の連中はなぜここまでメタルコアを終わらせたがっているのか全く理解できません。そのBURRN!からは今月号をもって衝動直結男、山口勝正が去ることになりましたが、やっぱりEAT Magazineの連中とツルんでいたのがいけなかったのでしょうか。今時RAINBOWに6ページも割くような人よりは遥かにマシだと思いますが。まあ、彼にもSUM 41の新作を「売れ線」というだけでまともに評価しようとしなかったという悪い面はありましたが...。
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ひとつのネタがあまりにもウケ過ぎた芸人は飽きられるのも早い。ダンディ坂野しかり、テツandトモしかり、波田陽区しかり...現在ブレイク中のレイザーラモンHGだって、来年の今頃にはどうなっているかわかりません。逆に強烈な一発ネタを持っていなくても、テレビ映えするキャラさえ立っていればヴァラエティ番組で生き延びていけます。

現在のロック・シーンで“音楽性”を“芸風”と置き換えることのできる数少ないバンドのひとつであるTHE DARKNESSの新作はその芸風が一発ネタで終わってしまうか、テレビ映えするキャラとなるかの分かれ道となる重要な意味合いを持つ1枚であるといえます。ここでいう“一発ネタ”はジャスティン・ホーキンスの突拍子もないファルセット・ヴォイスに象徴される胡散臭さであり、“テレビ映えするキャラ”は良質な楽曲であるとすると、今作は一発ネタのインパクトを歌詞に求め、キャラをより押し広げにかかった、いずれにせよTHE DARKNESSとしか言いようのないアルバムに仕上げてきたという印象です。

アタマの"One Way Ticket"は前作の"I Believe In A Thing Called Love"を彷彿とさせる王道チューンですが、それ以降は自らの持ち味をキープしながらよりポップな色合いとアレンジのヴァラエティを広げ、実際相当なプレッシャーの下で作られたであろうにもかかわらず、それを感じさせることなくサラッと聴かせる曲が並び(これもまた“芸人魂”か?)、前作が気に入ったファンの期待を決して裏切らない内容といえます。前作がなぜあれだけウケたのかといえば、'70年代ロックが持っていた理屈抜きの楽しさを現代に蘇らせた稀有な存在であったからと解釈していますが、今作も間違いなくその延長線上にあり、商業的にどうなるかはともかくとして、内容の面では“2枚目のジンクス”など無縁というべき堂々たる1枚に仕上がったといえます。これは売れてほしい。


今年会心の新作「LAYERS OF LIES」をリリースしたDARKANEのクリストファー・メイルストロム(G)がDARKANE用に書いたものの使われなかったリフがいくつもあり、それを捨てるのは勿体無い...ということで、DARKANEとは別に始めたソロ・プロジェクトのアルバムです。作曲は勿論作詞、プロデュースもすべてメイルストロムが手掛けており、ヴォーカルにDARKANEではドラムを叩いているピーター・ウィルドアー、ベースに元MESHUGGAHのグスタフ・ヘルム、ドラムにはTHE DEVIN TOWNSEND BANDのライアン・ヴァン・ポーデルーエンが参加しています。興味深いのは、スウェーデン在住のメイルストロムとカナダ在住のポーデルーエンがレコーディングでは一切顔を合わせることなく、楽曲データをメールでやりとりしながらドラム・トラックをレコーディングしたそうです。いかにも現代的なやり方ですね。「実はライアンとは実際に会ったことがないんだ」って言うぐらいならウィルドアーが叩けばいいじゃん、とも思いますが、それではDARKANEとの差別化が図れなくなると考えたのでしょう。

というわけで、音楽性は本家DARKANEとさほど大差ないブルータルなスラッシュ・メタルですが、シンフォニックなアレンジが売りの本家と比べてアレンジは至ってシンプルで、ウィルドアーのヴォーカルもメロディ皆無のデス・ヴォイスで押し通しています。しかしなんといっても印象的なのは本家以上に弾き捲った流麗なギター・ソロ。構築美溢れる速弾きからインスト曲でのムーディーなメロディまで、DARKANEのブルータリティの影に隠れて見過ごされがちだったメイルストロムのギタリストとしての力量を大きくアピールするに十分な1枚といえます。ギター・ソロの存在価値が見直されているとされる現在、メイルストロムはもっと評価されてもいいでしょう。
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