Music's Gonna Set Me Free...
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1週間ぶりの更新となりますが、これから多忙な時期に入るため更新ペースが遅くなると思います。

SATYRICONのドラマー、フロストが掛け持ちで在籍しているノルウェジアン・ブラック・メタル・バンドの3作目です。BURRN!誌の11月号でのTNTのインタビューの中で、ロニー・ル・テクロ(G)が「プロデュースした」と発言したことでご記憶の方も多いと思いますが、ロニーの名は前作「BEYOND THE APOCALYPSE」にエグゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされています。ロニーはこういうのも好きなんですね。

このバンドについては1st時からフォローしていますが、その1stがいまひとつ煮え切らない内容だったのですが、前作で思いっきりファストでブルータルなスタイルに焦点を定めた快作だったため今作にも期待していましたが、まさにその期待に応えた凶悪極まりない内容です。このアルバム・タイトルとブックレットのメンバー写真がすべてを物語る、とにかく熱く、速く、激しく、ノイジーなブラック・メタルが貫かれています。とはいいつつ全編ブラストで押し捲るわけではなく、邪悪なミドル・パートも多数用意されていますが、このあまりのウルサさの前にはただ呆然とするばかり。ヴォーカルが引っ込み気味のミックスもどうでもよくなってしまうしまうほど、今作のラウドさにこだわったプロダクションのインパクトは強烈です。フロストのドラムも強烈無比。

ラストのタイトル・トラックはバンド名にちなんだ13分49秒の大作で、この曲だけプロダクションが初期ノルウェジアン・ブラック的です。ともあれ、ブラック・メタルらしいブラック・メタルを思う存分満喫できる快作です。
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From BLABBERMOUTH.NET

昨年末のスマトラ沖津波で中心人物のミエツコ・タラーツィック(Vo,G)を失い、解散したNASUMのアンダース・ヤコブソン(Ds)がオフィシャル・サイトに声明をポストしました。

「ジョン・リンドクヴィスト(B,Vo)とアーバン・スキット(G)が再びエレブロに集まり、新たなプロジェクトを立ち上げる。近々イエスパー・リヴロッド(B/BURST)も加わるが、今はまだ3人だけだ。」
「そう、NASUMの元メンバーが全員集結したんだ。これからまたグラインドしまくるが、これは決してNASUM Part.2ではない。単に仲間達が集まって一緒に音楽を作ろうとしているだけだ。」



ミエツコ抜きでNASUMを名乗ることをしない潔さに惚れたと共に、今後の活動に期待です。
From BLABBERMOUTH.NET

THE HELLACOPTERSのニッケ・アンダーソン(Vo,G)がかつてENTOMBEDでドラムを叩いていたことを知らない人はいないと思いますが、そのニッケがこの度、再びデス・メタルのルーツに立ち戻ったプロジェクトを始動しました。スウェーデンのメタル雑誌「Close-Up」に掲載されたニッケとのインタビューでの発言は以下の通りです。

「まだ歌詞は書いてないけど、音楽は今の人たちが聴いていないような凄くオールドスクールなものだ。DEATHの1st"SCREAM BLOODY GORE"みたいな感じで、ENTOMBED"WOLVERINE BLUES"とは違っている。このスタイルでとてもうまくいっている。同時に"SCREAM..."は唯一無二のアルバムでもあるから、俺はこの2枚を組み合わせたものにしたい。」
"Choosing Death: The Improbable History of Death Metal and Grindcore"という本を読んでエキサイトし、俺は沢山のレコードを買いに走った。読んでてとても楽しかったし、いっぱい思い出が蘇ってきた。 POSSESSED"SEVEN CHURCHES"をCDで買ったんだぜ。」
「アルバムを作ろうとは思っているが、ライヴはやらないだろう。俺はブラック・メタルの“ライヴをやるのはクールじゃない”という哲学に賛成する。でもやっぱりプレイしたいし、凄く楽しい。もうデモも何曲か録ったよ。」


このプロジェクトには既にTHE HELLACOPTERSでの同僚ロバート・ダールクヴィスト(G)のサイド・プロジェクトTHUNDER EXPRESSのメンバーであるロバート・パーション(G)が参加している他、REPULSIONのスコット・カールソン(Vo,B)に参加を呼びかけるようです。これは是非ともアルバム完成を実現させてほしいものです。しかしDEATHの1stを引き合いに出すとは...やはりニッケは良く知っています。
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From CDJournal.com

12月5日に日本盤リリース予定のKORNの新作「SEE YOU ON THE OTHER SIDE」ですが、結局通常盤はセキュアCDとかいうクソみたいな規格でリリースされることになってしまいました。嫌な予感はやはり的中してしまいましたが、DVDつきの限定盤にはまだエンハンスド映像が収録される可能性が残されており、こちらに期待するしかないでしょう。でもやはりUS盤を購入するのが良いでしょう。凍死場EMIっていう会社に一泡吹かせてやるためには。しかし、なぜ通常盤と限定盤をそこまで区別するのでしょうか。そんなことしたら誰も限定盤しか買わないってことは目に見えてるのに。

(10/21 追記)
CDJournal.comによると、結局限定盤もセキュアCDでの発売が決まってしまいました。実は凍死場EMIっていう会社は日本盤のみエンハンスド映像収録を粘り強く交渉していたようですが、その思いも空しく親会社に押し切られることになってしまったようです。というわけで、日本の方々にはKORNの新作はUS盤で購入するか、(まだ日本で配信されるかどうかはわかりませんが)iTMSで購入することを強く推奨させていただきます。
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前作「REISE,REISE」で日本でもそのデンジャラスなイメージを定着させたRAMMSTEINの1年ぶりの新作「ROSENROT」からの1stシングルが到着しました。前作とほぼ同時期に書かれた曲だけあり、音楽的にさほど変化はありませんが、それ以前の軍歌メタル的なイメージから脱却して楽曲の幅を広げたことが確実に良い方向に向かっていることを証明する1曲ですが、本シングルで特筆すべきはカップリングで収められたリミックス3ヴァージョンでしょう。

「REISE,REISE」以前のアルバムからのシングルまではテクノ、インダストリアル系のアーティストによるリミックスが中心でしたが、本シングルでリミキサーに選ばれたのはMESHUGGAH、アド・ロック(BEASTIE BOYS)APOCALYPTICAというバラバラなメンツ。アド・ロックのヴァージョンは従来のリミックスのイメージを崩さないどことなく無難な出来となっていますが、MESHUGGAHAPOCALYPTICAのぶっ壊し方があまりにも壮絶。ヴォーカル・トラックだけを残してバッキングを丸々リミキサー自身の演奏にすげ変えるリミックスは、かつてビョークが"Isobel"のリミックスをCARCASS(!)に依頼したものに近いですが、どちらも自身のオリジナル曲以上に“らしさ”を出しまくっているのが凄い。特にMESHUGGAHのヴァージョンはあの変態圧殺リフとティル・リンデマンの邪悪なバリトン・ヴォーカルが奇跡的な融合を果たした稀に見るクールなリミックスとなっています。APOCALYPTICAもホントにチェロで弾いてるのか、と疑いたくなるほどのヘヴィ・リフを炸裂させています。単なる先行シングルという位置づけでは済まされない、ファン必聴のシングルでしょう。
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バンド・ロゴの一新、レーベル移籍、元AMENのソニー・メイヨー(G)加入という心機一転を経ての2年ぶりの5作目です。「NEXT」とは実に安直なタイトルに見えますが、そういった新たな環境に足を踏み入れたという意味合いも含まれているのでしょう。

SEVENDUSTについては以前にも書かせていただいた通り、ヘヴィ・ロック・シーンでも屈指の歌唱力を誇るラジョン・ウォザースプーンのソウルフルなヴォーカルが最大の魅力といえますが、今作は「ANIMOSITY」「SEASONS」の前2作で顕著になっていた歌モノ指向から、それ以前のゴリゴリのヘヴィ路線への揺り戻しが図られています。しかしどの曲もサビではあのメロウな旋律が配され、聴き応えは非常に高いものがあり、前2作を経て身につけた曲作りの巧さを改めて証明した1枚といえるでしょう。

お待ちかねのバラードは"This Life""Shadows In Red"の2曲ですが、超名曲"Xmas Day"ほどの劇的な盛り上がりこそないものの、淡々と進行する曲調の中でウォザースプーンの歌が心に染み渡るものとなっています。ファンの期待に十二分に応えた流石の力作です。日本盤は12月にロードランナーからリリース予定。
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先日のNOCTURNAL RITESの新作の素晴らしさがきっかけとなり、再び僕の中でいわゆる正統派メタル(メロディック・パワー・メタルも含む)が盛り上がっています。このアルバムもその流れで聴いた1枚ですが、今作の場合は僕がBLIND GUARDIAN(以下BG)の大ファンであったということもあります。

近年のBGのエピック路線を否定するつもりは毛頭ありませんが、かつて「TALES FROM THE TWILIGHT WORLD」「SOMEWHERE FAR BEYOND」で頭を振りまくり、'92年の来日公演も観に行った僕にとって、その後のBGが音楽の壮大化と引き換えにあの爆発的なエネルギーを失っていったのは寂しくもありました。ただし、本国ドイツではこれによりアルバムごとにビッグな存在に登りつめるのですが。そんな中で起こったトーメン・スタッシュ(Ds)の脱退による不動のラインナップの崩壊で、何かが動き出そうとしているのは容易に想像できました。その動きこそ、トーメンがA級BGフォロワーとして知られたスウェーデンのPERSUADERのメンバー2人と共に結成したSAVAGE CIRCUSです。

この3人にジャーマン・シーンの裏番長ピート・シールク(IRON SAVIOR)が加わって作られたサウンドはまさに“あの頃”のBGそのもの。特にヴォーカルは笑っちゃうくらいにハンズィ・キアシュそっくり。おまけにリード・ギターの音色や分厚いコーラス・ワークもBGそっくりで、トーメンの存在もあってまさしく“元BGメンバー公認トリビュート・バンド”の様相を呈しています。現在のBGメンバーがこれを聴いて苦笑いこそすれど、初期の路線に戻るとは思えませんが(僕自身、初期路線は4作目で極まったと感じていますので...)、こうしてあの音を継承するバンドがBGの分家として生まれたというのは素直に嬉しいですね。しかしこのバンドをやってて最も嬉しいのは、本家のドラマーだった人物と一緒にBGそのものの音を出せるPERSUADERの2人なのでは...。
From BLABBERMOUTH.NET

BIOHAZARDのビリー・グラズィアディ(G,Vo)はイギリスの雑誌「Zero Torelance」とのインタビュー上で、先頃リリースした最新作「MEANS TO AN END」がバンドの最後のリリースになるだろうと語り、バンドの解散を示唆しました。ビリーのコメントは以下の通りです。

「これはバンドにとって自然な成り行きだった。俺達は違う道へと進んでいった。俺には1人娘がいて、今はSUICIDE CITYという別のバンド(元KITTIEのベーシスト、ジェニファー・アローヨも在籍)に集中している。ダニー・シューラー(Ds)には3人の子供がいて、それが彼にとっての変化となった。エヴァン・セインフェルド(Vo,B)はポルノ男優をやっている。クールなことだ(ちなみにエヴァンの妻はポルノ女優のテラ・パトリック)。」
「俺には音楽しかなかった。しかし今は家族がいて、生活を養わなければならない。君と何ら変わりない。俺も君も電車に乗るのに同じ料金を払わなければならない。そうだろう?だから俺は週末に仲間とワイワイやり、面倒なことに携わりながら、音楽を作るように人生の楽しみを満喫できるよう、労働に戻ることにしたんだ。」


妙にリアルな言葉ですが、かつてのNYの不良達も大人になり、現実を見据えるべき時が来た、といったところなのでしょう。1人だけそうじゃなさそうな人もいますが。
From BLABBERMOUTH.NET

この春激烈極まりないUSブルータル・デスの傑作「ECHOES OF DECIMATION」をリリースしたORIGINから、そのアルバムより加入したクリントン・アッペルハンズ(G)とジェイムズ・キング(Ds)が相次いで脱退しました。バンドのコメントは以下の通りです。

2人は個人的および創造性の相違で脱退した。彼らにはバンドへの貢献に感謝すると共に、「ECHOES OF DECIMATION」が彼ら無しでは作り得なかったことを皆に知っておいてもらいたい。


確かに最新作はキングの超人的ドラムが際立ったものだっただけに、後任探しには難航しそうですね。なんとも勿体無い。

なお、脱退した2人はやはり元ORIGINのジェレミー・ターナー(G)と共にUNMERCIFULというニュー・バンドを結成して既にアルバムを完成させており、現在は契約の物色中ということです。現在myspace"Masochistic Rampage""Seething Darkness"の2曲を聴くことができますが、やはり激速ブラストが凄まじいインパクトを残します。殆どORIGINと一緒のような気もしますが。
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以前「ブラック・メタルは現代のパンクだ」と発言していたAMENのリーダー、ケイシー・ケイオス(Vo)がその発言を具現化すべく、ブラック・メタルの本場ノルウェーのサモス(G/EMPEROR/ZYKLON)、コスモクレイター(G/MINDGRINDER)、ユーロボ-イ(B/TURBONEGRO)、ファウスト(Ds/ex.EMPEROR/ABORYM)と結成したニュー・バンドのデビュー作です。かつてEMPERORで放火、殺人に手を染めたサモスとファウストが再合流したというのがブラック・メタルをよく知る人達にとっては感慨深いものがあるのではないでしょうか。

音楽性は結成時のインフォメーションでは「トゥルー・ノルウェジアン・ブラック・メタルにパンク・ロックのアティテュードを加えたもの」となっていましたが、実際に届けられた音はむしろその逆で、「パンク・ロックにブラック・メタルのアティテュードを加えたもの」と表現したほうがニュアンスとしては適切な気がします。個人的にAMENは現在世間一般でパンクと呼ばれているバンドよりもよっぽどパンクだという印象をもっていましたが、今作で表現されているものはAMENの延長線上にあるパンク・ロック・サウンドにブラック・メタルの邪悪なフィーリングを持ち込んだもので、AMENの目下の最新作「DEATH BEFORE MUSICK」よりもよっぽど格好良いと感じました。音の根底に渦巻くドス黒い混沌と興味本位で近づこうとするものをナイフで切りつけんとするかの如き危険なイメージが余すところ無く描き出されたリアル・パンク・ロック・アルバムです。ケイシーはここでこんなもの作ってしまったらなかなかAMENには戻れなさそうな気もしますが、いったいどうするのでしょうか。「んなこた知らねーよ」って感じかもしれませんが。
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From BARKS

イギリスのデジタル・ラジオ局、BBC 6 Musicのリスナーが選出した、「実際の出来より過大評価されていると思われるアルバム10枚」が発表されました。

1.NIRVANA『Nevermind』
2.COLDPLAY『X&Y』
3.THE LIBERTINES『The Libertines』
4.OASIS『Definitely Maybe』
5.U2『The Joshua Tree』
6.RADIOHEAD『OK Computer』
7.THE BEATLES『Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band』
8.THE BEACH BOYS『Pet Sounds』
9.SEX PISTOLS『Never Mind The Bollocks』
10.THE SMITHS『The Queen Is Dead』


見事なまでにRockin' On御用達のアルバムばかりが並びましたね。最近の作品はともかくとして、どれも歴史的な作品としての価値が確立したものばかりだけに、そうは思っていない人がこれだけいたことは興味深いです。かくいう僕はNIRVANAやRADIOHEADなどをよく聴いていました。
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まだまだ続きます、当blogの怒涛の新譜レビュー。今回は遂に遅すぎる日本デビューを果たしたHIMの待望の新作です。今作は全米初登場18位を記録しましたが、これはある意味「DISTURBEDBON JOVIを抑えて初登場1位」よりも衝撃的ではないでしょうか。

これまでも良作を連発しながらも、日本ではほぼ黙殺状態だったHIMSUMMER SONIC出演を機に手の平返しで注目されていますが、僕はそんな現状に対して「ケッ、今更遅ぇよ」と思っています。そんな日本での状況や今作が本格的なワールドワイド・デビューになることなどどこ吹く風といわんばかりに、今作でも自身が確立した“ラヴ・メタル”を気負い無く貫いています。それはダークなロマンティズム溢れる良質なメロディを歌うヴィレ・ヴァロのナルシズム全開のヴォーカルと、それを支える荘厳なバンド・サウンドという揺るぎ無い個性であり、今作では以前に比べてやや一般受けする方向にシフトしたかなという気もしますが、それは些細な問題でしょう。楽曲面では初期の名曲"Your Sweet 666"や前作の"Buried Alive By Love"のようなキラー・チューンこそありませんが、その代わりに全体的なレヴェルが底上げされている印象で、特にオープニングの"Vampire Heart"から彼らの新機軸ともいえる明るい雰囲気の5曲目"Dark Light"までの流れが素晴らしい。反面、後半がやや中だるみしてしまう感は否めませんが、それも些細な問題です。

僕は以前このバンドに対して「ヴィジュアル系が好きな層にもアピールできるのではないか」と書いた覚えがありますが、現在日本のヴィジュアル・バンドがヨーロッパのメタル・シーンでひそかに注目されているらしい状態でもあり、日本のファンも是非ともこの機会にHIMに耳を傾けるのもいいのではないでしょうか。

で、もう1つ「ケッ、今更遅ぇよ」といえば、今作の日本発売日の10月26日にBMG時代のベスト・アルバム「AND LOVE SAID NO」が同時に日本発売されます。BMGファンハウスは今まで何をやってきたんだ。何もしてこなかったじゃないか。いい加減にしろ。
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blogではあまり取り上げることのない“いわゆる正統派メタル”ですが、このスウェーデンの5人組は僕にとっては別格です。それは、至って正攻法のメロディック・メタル・スタイルと現代的なヘヴィネス、エッジを両立させた数少ない存在だからです。その路線を確立する以前、アンダース・ザックリソンがヴォーカルをとっていた3作目までのいかにも「涙を流し、脱糞しながらガッツポーズ」系の哀愁メロディック・パワー・メタル路線には全く興味は湧きませんでしたが、ヴォーカルが現在のジョニー・リンドクヴィストに代わってからのストロング・スタイル路線は僕が失いつつあった正統派メロディック・メタルへの興味をつなぎとめるものとなりました。

前作「NEW WORLD MESSIAH」は方向性こそその前の2作とさほど変わらないものの、プロダクションがややマイルドになって正直なところインパクトに欠けるところがありましたが、1年半ぶりとなる今作は僕がNOCTURNAL RITESに求めていた熱血ヴォーカルとヘヴィネスの融合が復活した快心の1枚となりました。スピードは以前よりも控えめでミドル・テンポ主体の構成となってはいるものの、メロディの多彩さと重厚な雰囲気で飽きさせることはありません。そんな中で3曲目の"Still Alive"はシンプルな構成と熱すぎるサビが見事なキラー・チューン。今、僕の中で信頼のおけるバンドの1つがその信頼にしっかり応えてくれた嬉しい1枚です。
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それにしても9月は久々の新譜猛ラッシュでしたね。しかもそれぞれが力作揃いで嬉しい悲鳴となりました。ここでご紹介する新譜もかなりの勢いで増えていますが、まだまだストックがあるのでいつ書けるかはわかりませんが、是非ともできる限りご紹介しようと思います。

今回ご紹介するのはヴァージニア出身の4人組がEaracheと契約してリリースした2ndアルバムで、このバンドの音を聴くのは初めてとなります。ブラスト・ビートの達人として引く手あまたのデイヴ・ウィット(BLACK ARMY JACKET,DISCORDANCE AXIS,BURNT BY THE SUN etc.)が在籍していることが話題となっていますが、その触れ込みで期待しないほうがいいでしょう。音楽性は80年代中盤のUSスラッシュ・メタル・アルバムに腐るほどあったようなB級丸出しのジャケットから想像できる通りの、スラッシュ・メタルとハードコア・パンクの融合...80年代当時“クロスオーヴァー”と呼ばれていたあのサウンドです。S.O.D.は勿論のこと、D.R.I.、AGNOSTIC FRONT、CRUMBSUCKERSや現在のサザン・ヘヴィ・ロックに方向転換する以前のCORROSION OF CONFORMITYがやっていたあの音をそのまま現在に継承しています。全15曲で26分という短さもいかにもという感じです。ただし、当時のクロスオーヴァー勢のドラムの多くがドタバタしていたのに対し、流石はデイヴ・ウィット、タイトなリズム感と強烈無比なタム回しで怒涛の勢いとスピード感を生み出しているのは見事というしかありません。

再結成組ばかりが注目されるスラッシュ・メタル・リヴァイヴァルですが、思わぬところからBack To The 80'sな音を引っ提げてきた彼らにもオールド・ヘッドバンガーは要チェックです。勿論、血気盛んな若いキッズも。
From BLABBERMOUTH.NET

2001年に惜しまれつつ解散したノルウェジアン・ブラック・メタル・レジェンドEMPERORが再結成され、9月30日にオスロで行われたメタル雑誌「Scream」の創刊15周年記念ライヴに出演して"The Loss And Curse Of Reverence", "I Am The Black Wizards", "Inno A Satana"の3曲をプレイしました。
今後は来年4月にノルウェーで行われる「Inferno Festival」と8月の「Wacken Open Air」に出演することが決定しています。

リーダーのイーサーン(Vo,G,B)は来年3月にソロ・アルバムをリリース、サモス(G)とタリム(Ds)は11月よりZYKLONの新作のレコーディングに取り掛かるということですが、ぜひともEMPERORとしても新作のリリースを期待したいところです。
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先頃復活したUSメタル・インディの名門Combat Recordsの復活第1弾リリースとなったLA出身の5人組の2作目です。最近ArcRyte Onlineで話題になっていたので僕も興味を持っていましたが、たしかにコレは色んな意味で狂ったアルバムです。

自ら"Nintendo Core"を標榜しているという音楽性は、メタルとカオティック・ハードコアを中心に、最近UKから続々現れるニューウェーヴ・リヴァイヴァルの色合いまでもブチ込んで予測不可能なほどに複雑怪奇な展開で聴かせるものですが、彼らの最大の特徴はNintendoという名が示す通り、ファミコンの音源からインスパイアされたチープ過ぎるピコピコ・キーボード・サウンドが全編に亘ってギター以上に大フィーチュアされており、それが今作を本当にワケのわからないものにしています。

そうした装飾を無視して冷静に音を聴いていくと、演奏力はかなりのもので、楽曲もよく作り込まれているのですが、このキーボードがすべてを腰砕けにしてしまうほどの破壊力。さらにこのイッちゃってるジャケット。おまけにオフィシャル・サイトでは「ゼルダの伝説」と「メトロイド」の画面を無断使用。根がアンダーグラウンドにドップリ漬かっている人たちであることが容易に想像でき、方法論も斜に構えたように見えますが、それが単なる自己満足に終わるどころか、インテリぶったニューウェーヴ・リヴァイヴァルの(それこそRockin' OnSNOOZERの読者あたりが好みそうな)連中よりもやっていることは遥かに熱い。「お前らトレンドに乗っかってカッコつけてんじゃねぇぞ!」と音自体が主張しているかのようです。それが何よりも痛快です。でも案外何も考えてなかったりして。
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